ヴェルホヤンスクという町は,1月の平均気温(最低気温でなくて)が マイナス45度以下という極寒の地だ.そのヴェルホヤンスクとレナ河のあいだに あるのがヴェルホヤンスク山脈.ただし,その東にある山脈ともつらなっていて, この写真がほんとにヴェルホヤンスク山脈なのかどうかはよくわからない.とにかく こんな地形が延々と続いていた.
このときの飛行機は貨物専用便だった.なぜ貨物便にのったかというと, もとはといえば夏のあいだ生活物資を北の地へ運ぶコリマ河の船舶会社が割りに合わないからと 仕事をことわったことが原因. 北の町(河口近くのチェルスキー)の政府は船のかわりにすべての航空便を物資輸送用に 確保した. このため,人の席の確保がむずかしくなった. 私たちは,チェルスキーに行くことは行ったものの, 帰りの便がとれない.地元の人がさまざまなコネをつかって交渉してくれた結果, 貨物専用飛行機に便乗できたという次第.