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公開講演会


生態学会の大会のときに,一般市民向けに公開講演会を行うことになっています. この会のありかたを検討する専門の委員会(公開講演会検討委員会)もあります. 通常は,大会とは独立した企画として公開講演会検討委員会が主体となって 行うようです.(※つくば大会は,50周年記念大会特別仕様だったので, 公開講演会にも50周年記念事業委員会が積極的に関与し,大会の全体シンポジウムと兼ねて 行いました).

例年,講演会開催にあたって科研費「研究成果公開促進費」の補助を受けています (つくば大会では不採択). 開催年度の前年度の秋には申請をしないといけませんので, はやめに公開講演会検討委員会と連絡をとって,企画,会場等について 相談する必要があります. 申請書類は最終的には学会事務局が作成して学会会長名で申請します. (>末尾の「公募要領」を参照)

毎年,宣伝ポスターを作ってあちこちに送っています (>今回の送付先リスト).

会場費・アルバイト代のほかに,以下の経費がかかりました.

以下は,公開講演会担当の高村健二さんのメモです(一部編集). つくば大会の講演会では,行政,NPO からも講師を招聘しており,それに関る手続きが いろいろあったようです.学会員のみが講師となる場合はかなり事務手続きは少なく なります.


1.準備手順(経時的に羅列)

  • 企画責任者より構成案受領(02/10/21)
  • 後援許可申請手続の問合せを始める(02/10/22以降)
  • 後援許可申請書類の送付を終える(02/11/19まで)
  • 国交書・環境省・県教委は生態学会会長名が必要、つくば市は大会会長名で可。
  • 講師派遣依頼申請の送付(02/12/16まで、国交省・環境省については後援許可後に申請の要) 全て生態学会会長名、NPOアサザ基金を除いて所属長に承認依頼を送付、本人には承諾依頼を送付 後援許可取得(国交書02/12/17、環境省02/12/02、県教委02/11/26、つくば市02/11/1)
  • 講師派遣承認取得(国交書02/12/27、環境省02/12/19、自然保護協会02/11/19後直ぐ、アサザ基金02/11/19後直ぐ)
  • ポスター原稿完成・発注(03/01/07)
  • ポスター納品500枚(03/01/22)
  • ポスター発送・配布、生態学会員所属機関中心に全国200ヶ所強、つくば市周辺の高校・公民館も含む(03/02/05)
  • 講師の発表媒体・送迎・宿泊を郵便にて確認、ファクス・電話などで回答請求(03/02/11以降03/03/19まで)

2.当日手順(経時的に羅列)

  • 会場設定確認
  • 発表媒体、とくにパワーポイント用PCなどの調整
  • 学会員講師の発表ファイル予行
  • 受付開始、入退場者数計測
  • 講師を控室に誘導、湯茶接待
  • 外部講師に謝金・旅費支給、領収書取得(行政からの講師は謝金不要、国交省は公費出張扱い)
  • 開会−閉会
  • 講師を昼食会に誘導
  • 希望講師には最寄り駅まで送り

3.事後処理手順

  • 講師への礼状発送
  • 後援機関への報告書送付、つくば市を除いて生態学会会長名にて発送

4.注意・反省点

  • 講師の所属により、講師派遣依頼の手続き・謝礼受取の可否・旅費の自己負担まで様々に対応が分かれるので、その点をよく確認した上で準備を進める必要がある。一般に、行政関係講師は謝礼を受け取らない。
  • 学会員以外の講師は発表媒体の操作に長けていない人もいるので、講演会運営側に操作要員を準備する必要がある。その場合、パワーポイントファイルなどは事前に送付してもらい、予行しておくのが賢明。
  • 学会員は自前のPCを使ってパワーポイントを操作したがるので、講演会直前の打合せ・予行が必要。PCのつなぎ換え順とそのための時間確保を講師とアルバイト係員によく確認しておく。PCの機種により画面の両端が切れる場合があるが、これは修正困難。
  • 宣伝用ポスターを事前に配布する場合、行政機関や学校関係は, 各機関・教委の後援を得ておくと速やかに依頼が可能。

以上。

参考資料: 平成14年度科学研究費補助金研究成果公開促進費 「研究成果公開発表(B)」公募要領から抜粋

1 趣旨

学会や民間学術研究機関等が、当該学問分野の最新の研究動向等の普及のため、 広く青少年や社会人を対象として開催するシンポジウム、学術講演会の実施に必要な経費を 助成し、学会における研究成果公開発表を促進するとともに、青少年が早い段階から、 高度で先端的な学問的環境に触れる機会を拡大することにより、次世代の研究者養成にも資する。

2 対象となるシンポジウム等

学会や民間学術研究機関等が、主催するシンポジウム、学術講演会で、青少年・小中高生や 一般社会人の関心が高いと思われる分野の研究動向・研究内容を、分かりやすく普及啓蒙 しようとするもの。 …

(2)実施の方法

(1) 各分野における最近の研究動向等を広く青少年や社会人に分かりやすく普 及啓蒙することを趣旨とする。 …

(3) 講演の内容は、参加対象に応じ難しくならないよう留意すること。 …

(5) シンポジウム、学術講演会の名称は、青少年や社会人の参加意欲を高めるよ うな内容が分かりやすいものにすること。


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