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2003.3.23
学会として、シンポジウムとポスター発表だけにするという意見は、学会の規模や 他の学会の状況から今後考慮すべき考えであるが、現段階では、学会員の意見として 口頭発表を希望する意見が多く、口頭発表とポスター発表は併用するのが現実的であ ると思われる。今後、口頭発表を廃止することが妥当とされた場合でも、学会員への 廃止の理由説明が必要である。また、シンポジウムの役割の理解が会員全員に伝わっ ておらず、大会においてシンポジウムがなぜ主要な位置を占めるのかを会員に説明す る必要があると思われる。
大会の参加者は、(1)大学教員、研究者、(2)学生、(3)アセスなど環境企業関係 者、(4)その他一般および高校などの教育関係者などがおり、それぞれに大会に対す る要望が異なっていると思われる。巌佐会長は、他分野および一般社会との接点の拡 充が提案している。その中で、教育的な講演とか生態学の周辺分野の方や一般的な市 民が参加し発表できるような講演やディスカッションのセッションを充実、ミチゲー ションなどの例の報告や保全に関係した研究の発表,いわゆる応用生態学的な発表が しやすくなるような工夫の必要性があげられている。これは大会の企画の段階で、自 由集会だけでなく、企画シンポ、公募式シンポの一部をそのような目的にあてること も考えられる。学会として、今後、(3)および(4)の会員に対しての大会でのサービス をどのようにするかは、今後検討する必要があると思われる。
また、仙台大会では、高校生の発表が可能であるか検討したが、3月下旬という時 期は、教員の移動などがあり、技術的に困難であるということから見送った。今後、 開催するにあたっては、各地区の教育関係者との十分な検討が必要であると思われ る。また、(3)および(4)の会員に対しての大会サービスを、本大会とは分離して別の 時期に行うことも今後の検討課題である。
英語講演に関しては、反対の意見も少なくないが、巌佐会長の提案にあるように、 今後、国外からの参加者や留学生などのことを考えると、シンポジウムを一部を英語 にする、あるいは、タイトルに英語表記をつけるなどを実行していく必要があるとお もわれる。ただし、講演を英語で行うシンポに関しては、主催者が英語でもわかりや すい講演内容にするように指示をするなど、その他のアイデアで、英語でも議論が低 調にならないように企画する必要があると思われる
学会大会運営に関し、毎回、前大会の運営に関する情報は得られるが、学会とし て、申し送り事項や大会のやり方についての情報がうまく引き継がれていない。今 後、学会として、大会のマニュアルをつくり改善しつつ引き継いでいくことが望ま しい (竹中氏が試案を作成)。
また、参加者の規模が大きくなってきたので、大会の運営、ホームページ、参加者 受付など外部に委託するということも今後検討すべきである。(ホームページに関し ては、つくば大会のページ(サイトは民間プロバイダー、プログラムなどは竹中氏に よる)を引き継ぐことも検討)
液晶プロジェクター 口頭発表での使用は現在のところ無理だが、シンポでの使用 は使用の際のトラブル等を想定したマニュアル等を準備して、進めていくのが望まし い。
今後、規模の拡大にともなって、ある程度以上の規模の会場でないと行えない事態 が予測できる。次期大会などを依頼する場合、会場の規模を考慮した選択が必要にな る。
理想的には大会期間はもう少し短い方がよいが、大会の規模等を考えると現在の期 間は妥当である(発表+シンポなど=4日間、各種委員会=1日、公開講演会=1日)。し かし、これ以上長くしてはならない。
仙台大会では公募式シンポジウムを企画し、シンポのテーマを公募するとともに、 講演者も一部公募するという形式をとった.公募式シンポジウムの利点は、同じテー マでの研究がまとまっていて、聞く側にとってのメリットと、同じ問題意識をもった 研究者が集まれるという点とである。しかし、公募してきた講演の採択やテーマの選 択での運営側の負担は大きくなる点などでデメリットもある。今後何回か続けて、テ ーマ別シンポ、あるいは公募式シンポを試行して、改善の案を検討するのが望まし い。
企画シンポジウム、公募式シンポ両者に関して、今回はテーマに偏りがないように 選別し、また、重要であるが抜けているテーマに関しては、大会側から依頼をした。 この試みは、今後も続けていくべきであると思われる。
ポスター賞の意義はあり今後も続けていくべきであるが、審査の基準を明確にする ことと審査の方法の改善のための委員会を大会運営とは別にもうけて検討するのが望 ましい。