学会やセミナーでのプレゼンではもっぱら MS PowerPoint が使われています。 これに次ぐのは Acrobat Reader を使ってPDF ファイルを見せることでしょう。
いずれの場合も、ショートカットキー(特定のキーを押して機能を呼び出す) を使うと、カーソルを動かして小さなアイコンをクリックするよりも素早く いろいろな操作ができ、聞き手を待たせずにすみます。 自分でも忘れてしまうことがあるので、利用価値が高いものの覚え書きを作ってみました。 (さらに厳選版はこちら)
おまけで、実行中の複数のアプリケーションの行き来に便利な Windows の機能も紹介します。
表示したいファイルを開いた状態で [F5] のキーを押せば、 最初のスライドからスライドショーが始まります。
> Alt キーを押しながら [D]、続いて [V] を押しても同様です。 これは、Alt + [D] でメニューバーの[スライドショー(D)] を選び、[V]でそのなかの [実行(V)] を選ぶという操作です。 メニューバーが表示されない PowerPoint 2007 以降でもこのキー操作は有効です。
左に縦一列にスライドのリストが並び、中央に編集するスライドが大きく表示された状態で、 表示中のスライドからスライドショーを始めるには、Shift キーを押しながら [F5]を押します。
スライドショーの実行中に ESC キーを押すとショーを終了します。
スライド編集画面で、Alt キーを押しながら [v]、 続いて [d]を押すと、すぐに一覧表示になります。
(余談) プレゼン終了時の質疑応答のとき、最後のスライドにまとめなどが書かれている場合は それを表示したままでもよいですが、たとえば謝辞などをずっと表示しておくのは、 質問者に親切ではありません。それよりはスライド一覧を表示しておけば、 それまでの話を思い出して質問してもらいやすくなるでしょう。
※上記の操作は、Alt + [V] でメニューバーの[表示(V)] を選び、[D]でそのなかの [スライド一覧(D)] を選ぶという操作です。 メニューバーが表示されない PowerPoint 2007 以降でもこのキー操作は有効です。
スライド一覧を表示した状態で、カーソル移動キー(->↓↑←)を押すと、選択された スライドを表す太線の枠が移動します。表示したいスライドまで 枠を移動してから Shift キーを押しながら [F5]を押せば、そこからスライドショーを開始します。 また、リターンキー([Enter])を押せば選択されたスライドの編集画面になります。
移動したいスライドの番号を数字キーで入力してからリターン(Enter)キーを押すと、 ただちにそのスライドが表示されます。たとえば 1 と入力してリターンなら最初のスライドへ、 2, 4 と入力してからリターンなら 24枚めのスライドへ移動します。 正確なページ番号が分からなくても、 おおよそのページを指定してジャンプしてから、 その前後へカーソル移動キーで動くと、最初のスライドから1枚づつ 移動していくよりも効率がよい でしょう。
Home キーで最初のスライドへ、End キーで最後のスライドへただちに移動します。
スライドショー実行中に [W] を押すと、画面は白一色になります。 また、[B] を押すと真っ黒になります。 スライドを見ずに演者に注目して欲しいときに使えます。
任意のキーを押せば、直前に表示していたスライドが再び表示されます。
Ctrl キーを押しながら [2] を押すと、ページの横幅が画面一杯に 入りきるように拡大されます。 また、おなじく Ctrl キーを押しながら [3] を押すと、ページ内の描画部分(左右の余白を 除いた部分)が画面一杯になるように拡大されます。
Ctrl キーを押しながら [l] (小文字の L)を押すと全画面表示になります。 PowerPoint ファイルから PDF ファイルを作った場合、アニメーションなどの特殊効果を使って いなければ、これでPowerPoint のスライドショーと同様の表示ができます。 ESC キーを押すと全画面表示を終了し、普通の表示に戻ります。
Ctrl キーと Shift キーを同時に押した状態で [n] を押すと、ページ入力ボックスが表示されます。 ここに移動したいページを入れてリターンキーを押すと、指定したページに移動します。 ページ数の多いファイルの中をすばやく移動したいときに便利です。
Ctrl キーをおしながら [+] を押すと拡大表示、[-] を押すと縮小表示になります。 何度も押せば、順次拡大、縮小を続けます。
特に複数のファイルやアプリケーションを使ってプレゼンをする場合に便利な、 Windows のシステムの機能です。
いくつものアプリケーションのウインドウを開いている場合、 Alt + TAB で、実行中のアプリケーションに対応するアイコンの一覧が 画面中央に表示されます
最初は左上のアイコンに、選択されていることを示す黒枠がついています。 一覧表示の一番下には、選択されているアイコンが示すウインドウの 詳細情報(アプリケーション名と開いているファイル名など)が表示されます。 (※Windows 7 ではちょっと違った見え方をしますが、迷うことはありません)
Alt を押したままで TAB を何度も押すと、選択されているアイコンを示す黒枠が順次移動 していきます。 作業したいウインドウを表すアイコンが選択されたところで Alt キーから指を離すと、 対応するウインドウがアクティブ(最前面に表示され、作業できる状態)になります。
同じアプリケーションソフトで複数のウインドウを開いている場合、それぞれ別のアイコンが 表示されます。 いくつかのプレゼンファイルを開いておいてその間を行き来するのにも、別のソフトの間を 行き来するのにも便利な機能です。
多くのアプリケーションでは、Alt キーを押しながらスペースバーを押すと、 ウインドウメニューと呼ばれるメニューが表示されます。このなかに]閉じる (c)] という項目があります。ウインドウメニューが表示された状態で [c] のキーを押すと、 ただちに終了することができます。 という項目があります。ウインドウメニューが表示された状態で [c] のキーを押すと、 ただちに終了することができます。 プレゼン中に一時的に動かしたアプリケーションを素早く片づけるのに便利です。 また、[最小化 (n)] を使えば、タスクバーにのみ表示された状態にすることもできます。 逆に、、[最大化 (x)] で画面一杯に広げることもできます。