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モデルの概略

LatFor-Gは,森林の個体ベースモデルです.森林は,格子で表現されます. 地面を碁盤の目状に区切った1マスごとに一本だけ木が生えることができます.

格子モデル

このような設定は,(1) 成木の大きさはだいたい同じと見てもいいだろうという 単純化と,(2)ひろく薄く広がった光(と,ときに水や栄養)という資源をめぐ って競争している木々は,集中分布やランダム分布よりも,均一分布に近い分 布パターンを示すことの表現になっています.


一本一本の木は,確率的に(たとえば年に2%の確率で)死亡します. 死んでできた空き地は,周囲の木から散布された種子のうちのひとつ から発生した木が埋めます. 成木が死んだら新しい木がそこを埋めるという仮定は,自然の森林で普通に 見られるギャップ更新という木の更新パターンを表現したものです.

ギャップ更新


種子や花粉は,親木の近くほどたくさん散布され,遠く離れるほど 少ししか飛んできません.

ギャップ更新


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