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Updated on 2006-02-28
私の専門は植物生態学です.同業の生態学者が調査中に木から落ちたり足場から落ちたり 崖から落ちたりといった事故をときどき耳にします. 研究はけっして命をかけてやるものではありません. 絶対安全な調査などありませんが,心がけしだいで危険を減らすことはできます.
死んでたまるか(野外調査における安全対策) は,九州大学の鮫島 智行さんによる文書です.野外調査一般の話のほか, ハチ刺されの回避と対処についても書かれています.
長岡技術科学大学の 安全のための手引のページ にある 野外実験・実習等における安全確認 (PDF)には,一般的な心構え,出かける前の準備,現地での心構え,終了後の心構え に整理して,安全な野外作業の心得が書かれています.
York 大学の Department of Bilology のサイト中に Biology Safety Information - Guidelines on safety during fieldwork という文章が載っています. "Hazards, risks and risk assessment"という節もあります. どのような hazard がありえるのかを事前に検討し, その hazard による risk を小さくする準備をしておくことが肝要.
新潟大学農学部の技術職員のかたのページ かれんのこだわり には,野外調査の心得についての文章などが載っていますが,そのなかの 女性の野外でのトイレに関する文章 お花摘みについての考察:佐渡ステーションに野外トイレは必要か? は,性別を問わず一読の価値あり.さりげない配慮が大切ですね.
野外活動やスポーツをしていると,いろいろなケガを経験します.自分のケガもあるし, 人のケガにも遭遇します.ちょっとした応急処置の知識を持っていれば, そのあとの経過がだいぶ違います.
突き指,捻挫,骨折などの処置のキーワードはRICEです. 患部を動かさずに休ませること(Rest), 冷やすこと(Icing), 圧迫して腫れを防ぐこと( Compression), 患部を持ち上げること(Elevation) で,その後の回復が違ってきます.
RICE処置 は,Cramer Japanという「スポ−ツをしている人たちのために,スポーツ医科学の 見地から様々なサポートをする」会社のサイトの中のページです.
TOUR CARE は,スポーツ中のケガの応急処置をまとめたページです. テーピングのページ もあります. 3人の中学生が作った んだそうですが,とてもよくできたページです.
たはら整形外科 のページでは,整形外科が扱うケガのいろいろ,診断法,治療法,リハビリなどが くわしく紹介されています.サイト内の適切なリンクで,情報の相互参照がしやすく なっています.
夏の野外活動やスポーツは要注意です. 昔は運動中・登山中に水を飲むと疲れるから飲んじゃだめ,なんて迷信が ありましたが,とんでもないことです.
熱中症、熱射病、日射病のHP には,熱中症の解説や予防法,応急手当のほか, 事故の事例 も多数紹介されています. 命にかかわる熱中症の怖さがひしひしと感じられます.
職場で,普通救命講習と上級救命講習と,2回の講習を受け, たいへん勉強になりました.
心臓と呼吸が止まって,脳に酸素が供給されなくなると,3分ほどで 致死率が50%になります.いっぽう,119番通報から救急車の到着までの 平均時間は6分.あきらかに間に合いません.救急車が来るまで なにもしないか,人工呼吸と心臓マッサージでとにかく酸素を脳に送り込むかが 生死を分けます.
CPR:心肺蘇生法 は,十和田地域広域事務組合の職員の方によるページです. 写真のほか,ビデオも載ってます. なお,このページでは脈拍の確認もするように書かれていますが, 先日私が受講した講習会では, 「脈が弱った状態でしろうとが脈拍の有無を判断するのは難しいので, 顔の表情や手足の動きを見て判断するように」とのことでした.