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会場設営
会場担当者の仕事は,大学で行うか,コンベンションセンターのようなところを借りるかで
異なってくる部分も多いでしょう.
つくば大会はつくば国際会議場
というコンベンションセンターを借りて行いました.
会場の部屋割りについては部屋割りのページに掲載しました.
OHPプロジェクター,液晶プロジェクタ−,ポスター会場のパネル,
あちこちで使うホワイトボード,イス,机など,会場で使う機材の調達も
原則として会場係が担当しました.ただしポスターパネルだけはポスター会場担当者が
受け持ちました.
以下は,つくば大会での会場係の中心となった田中浩さんのメモです(一部編集).
- 今回のようにコンベンションホールをレンタルする場合、実際の担当者と早めに
コンタクトをとり、お互いの意志疎通をスムーズにすることが、
さまざまな準備作業の流れを円滑にする。
- 会場関連の仕事のうち、ポスター、業者、受付、休憩室、クローク、アルバイトの
それぞれに担当がいたので、会場担当は大会が始まるまでの調整が主たる業務で、
当日は大ホールでの調整役ほか、担当した役割を果たすだけでよかった。
今回の役割分担は、仕事量の過大な偏りを生まず比較的うまくいったのではないか。
- 会場の仕事は、コンベンションホールの担当との連絡・確認作業が多いので、
大会までの期間の仕事は大部分、誰か一人が窓口となって行うことになる。
一人は覚悟を決めること。しかし、他に数名のサポートがないと仕事は進まないので、
一人で抱え込まぬのが、賢明。
- コンベンションホールで行う場合、大学等に比べ、ホールのスタッフが基本的なこと
(鍵の開け閉め、空調、機器の電源確保等)をやってくれるので、
当日の仕事量はおそらく比較的少ない。ただし、細々と運営上の仕事がある。
アルバイトと実行委員の連携が重要。それぞれの会場での仕事内容の流れ、
注意事項を指示した文書を各担当で作成し、事前にアルバイトと実行委員で
確認しておくことが大切。また重要な仕事には、質の高いバイトを配置すること
(今回のアルバイト学生は、非常に質が高く、積極的に仕事をしてくれた)。
- 大会1ヶ月弱前に、会場に担当や各委員が集まり、各部屋をみて事前のチェック、
作業手順の確認、必要物の確認、アルバイトの配置、必要な手続きの確認等々を行った。
このあたりの時期に、一度集まったのは、早すぎず、遅すぎずという感じで、よかったと思う。
- 会場関係の物品として、引き継がれているベルや卓上灯、ストップウォッチ、差し棒は、
使用の際に、それぞれ使用する会場名を書いたテープをつけて、各シンポジウムごとに、
搬入・回収した。比較的うまく管理できたと思う。
>シンポジウム会場の運営については
口頭発表と発表用機器のページも参照
- 会期中、各部署の責任者が、PHSと連絡先の一覧表を常に携帯した。問題発生の際に、
すばやく連絡が取れた。
>こんな電話帳
- 書籍販売は、大ホール前のスペースで、ある程度の人通りがあり、ほぼ成功と言えた。
機器業者の展示部屋が4階の人通りの少ないところだったため、客の入りが悪く、
問題となった。部屋の割り振りにあたっては、十分な配慮が必要。
- 大会本部は、会期中、委員、アルバイトが情報を交換し、体を休め、問題の解決に
あたる基地である。居心地をよくすること、飲み物やお菓子(これは、ほとんど差し入れで
まかなえた)を用意すること、連絡用のホワイトボードがあると便利。
- 看板は、大ホールに吊り看板一つ(幅1m、長さ10mのもので70,000円)、正面玄関前に
立て看板一つ(縦3.5m、横0.7m程度、3万円)、公開講演会用の立て看板一つ
(縦3.5m、横0.7m程度、3万円)を1ヶ月前に業者に注文した。直前まで、
2度ほど確認の電話をいれている。会場に何度も設営したことのある業者なので、
設営、撤去は時間を指定してまかせた(実際には、設営時、立ち会い・確認した)。
- 大ホールの生花は、花びん込みで2万円(4日間生けておく間、毎朝メンテナン
スをしてもらう条件)。会場近くの業者を紹介してもらい、1ヶ月前に注文。直前まで、
2度ほど確認の電話をいれている。初日朝に生け込む際に立ち会い。会期終了後、
花は、アルバイトの学生さんらに配った。
- 学会事務局のコピー機(ソーティング、ホチキス機能つき)とプリンタ1台は、
大会本部が費用を持ち、レンタルした。委員会資料のコピーも行うので、大会初日の
朝一番に搬入した。搬入、搬出、A4用紙3000枚こみで、約7万円。紙の不足分は
委員長が調達した。搬入に立ち会い、最終日が日曜日で業者が搬出できなかったため、
搬出口までの移動も会場係が行った。
以上.
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補遺
OHPなどの映写機材については口頭発表と発表用機器
を参照してください.
受け付けには,1600人分の要旨等を置いたり,一時的に大勢が受け付けに
並んだりするので,かなりのスペースが必要でした.
実行委員間での連絡用に,会議場内でだけ相互に通じる PHS を会議場でレンタルしました.
一台一日1,300円.広い会議場の 1,000人以上の人ごみのなかで目的の人を探して走り回らずに
すんだのは非常によかったと思います.これなしではストレスは確実に倍増し,問題解決の
スピードは半減したことでしょう.
会場の配電系統図を入手して,映写機器,休憩室のポット,
展示機器など用の電源がじゅうぶんに確保できるかを
あらかじめ考えました.
委員会の部屋の割り振りは学会事務局にお任せしました.
各種委員会が終わったあとに行われる全国委員会用には,
やや大きめの会場を用意しました(少なくとも50人以上を収容できる部屋).
原則として全館禁煙とし,エントランス前に喫煙コーナーを設置しました.
全体にマナーはよく,喫煙コーナー以外での禁煙はきちんと守られるようでした.
コンベンションセンターが持っていない物品のレンタル等には,センター出入りの
業者を紹介してもらって利用しました.大学を会場にした49回大会では,
生協にまとめて依頼したようです.
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