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おわりに

順序が逆になりますが,このページをどんな思いで作ったのかを最後に書いてみます.

2002年10月に,多くはプログラミング初心者の生物系大学院生を対象にして, Perlを使った計算機実習をする機会がありました. そのとき,自分でプログラムが書けるようになって研究に活用したいという 潜在的な欲求はかなりあるようだと感じました. それならば,せっかく実習の資料を作ったことでもあるし, それに手を加えて公開しようと考えたのがこのページの始まりです. 努力の成果は,なるべく多くの人に役立ててもらったほうが嬉しいからです.

ところが,いざ書きはじめてみると,実習の資料だけではとても不十分だ ということが分かってきました.文法事項の説明はなんとも中途半端だし, プログラムの例も少ないし.

いっそ文法の説明はすべて「本を見てください」で片づけて,活用例だけ見せる ページにしてしまえば楽だとも思いましたが,私の楽は読み手の苦労でしょう. 本を買ってプログラミングを勉強しかけたけどそれっきりという人は予想外に たくさんいるようだということも分かってきました.「本を見てください」では, そういう人々の役には立たないでしょう. 勉強をはじめたものの挫折した人,あるいはこれから挫折するであろう人に おせっかいを焼いて,自立の一助となるページができたらいいなと考えました.

それではと覚悟を決めて,文法の説明も含めて書いてみることにしました. 本も併せて読むのが望ましいけど,このページだけ読んでもなんとかなる, という程度の詳しさを狙ってみました.

とはいえ,文法を網羅的に説明しようとしたら,ふつうの本と同じになってしまいます. 全体の構成は文法事項で分類するものの,研究上の活用をつねに念頭に おきながらプログラム例を示し,そのプログラムの説明をしながら 文法事項も解説していく,というスタイルを基本にしてみました. 「文法の説明を読んでなんとなく分かった気になった,でも使えない」 というパターンに陥いらないためです.

プログラム例は,少々くどいくらいにたくさん書いてみました. 「文法や考え方は説明したから,あとは自分で工夫して」という放任主義では 「文法は分かった,でも使えない」という人の助けにはならないと考えたからです. また,プログラム中には逐一コメントを書き込みました.

はたして目論見が成功して人の助けになるものが書けたかどうか, 私には分かりません.肯定的なものであれ否定的なものであれ,フィードバックを お待ちしてます.肯定的な意見は励ましとなり,否定的な意見は参考になります.

いつの日か,このぺージを読んで Perl 使いになった方と プログラミング談義ができることを楽しみにしつつ,入門講座の筆をおきます. お付き合いありがとうございました.



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