植物園での写真の続き。 ヤマハギが花盛りだった (写真1、 写真2)。
さかんにヤマハギの蜜を吸っていたのはハラアカヤドリハキリバチ (写真)。 ハキリバチ科の昆虫だが、自分で葉を切り集めて巣を作ることはせず、 別の種(オオハキリバチ)が作った巣に卵を産みつける。孵った幼虫は、 オオハキリバチの親が自分の子供のために集めておいた餌(花粉と蜜の団子)を 食べて育つ。他人の労働の成果を横取りする、労働寄生の一種。
銀行から書留で封書が届いた。開けてみると、「カードローンお取引期限到来のお知らせ」とある。 そういえばずっと昔、まだ20代だったころ、銀行でクレジットカードを作ったときに、 カードローンも一緒に申し込むようになっていた(のだと思う。よく分からないままに書類を埋めて提出した)。 今回のお知らせは、要するに高齢者になったのでもう貸さないよ、ということだった。 一度もローンを利用することはなかったし、そもそも念頭にまったくなかったぐらいで、 実質的にはなんの影響もない。それでも年齢のせいでいろいろ無料になったり対象外になったり ということが増えてくると、感じるところはある。
よい天気なので先月に続いて植物園へ。ここも65歳以上は無料なのだが、あえてお金を払って1年間の入場パスを買っている。
ウドの花(写真)。ちょうどキイロスズメバチが飛んできた。 花序にとまって蜜を吸う(写真)。 ハチがいる花序をよく見ると、小さなクモがいた。たぶんアズチグモのオス (写真)。 メスとは大きさもデザインもちがう。 以前に撮ったメスの写真を探してみたら、偶然にもこれもウドの花にいた (写真)。花序の右のほうにいる白いクモがメス。 その他の写真は追い追いと。
今はパラリンピック開催中。思えばオリンピックも、動物全体から見れば脚が2本だけだったり、 足の裏やしっぽでものを掴めなかったり、翼ないしは翅がなくて空を飛べなかったり、 鰓やひれがなくて水中での行動が制限されたりと、さまざまな制約がある人間の競技会だ。 棒高跳びで6メートルを跳んで鳥人といっても、スズメやカラスとは比べるべくもない。 だからどうという訳ではないが、相対化すると少しは見えかたが変わるかもしれない。
台風10号はまだ遠くにいるが、昨夜から今夜までの雨量は110ミリを超えた。
しばらく前、何で読んだのだったか。とある年配の人がさらに年配の人に、いつもお元気そうで どこか痛いところとかないのですかと尋ねた。その答えが、痛いところなんて佃煮にするほどある、 だった。「佃煮にするほど」という表現は、ものすごく久しぶりに触れた気がする。 「佃煮にするほど」は、佃煮にしたいほどたくさんあるということ。 日持ちがしない食材が多量にあるとき、しょうゆなどで煮詰めて佃煮にするのは有効な保存法だ。 私の体も、腰だの膝だの足だの、入れ代わり立ち代わり痛いところが発生する。そんなとき、 まだまだ佃煮にするほどではないなと思うと気が楽になるな。
庭にいたキマダラカメムシの幼虫 (写真)。 デザインがおもしろい。 以前に撮った成虫はこちら (写真)。 最近、急速に分布を拡大している外来種。
先々週に植物園で撮った写真の残り。本当にこれで最後。 シロネ(写真)が咲いていた。 その蜜を吸いにきていた イチモンジセセリ(写真)。
本日のつくばの最高気温は34.2度。35度を越える猛暑はようやく終わったようだが、まだじゅうぶんに真夏だ。
なおも先週の植物園の写真(あたらしく撮っていないということだが)。 地面近くでばたばたしているジャコウアゲハがいた。写真を撮ってよく見ると、 幼虫の食草のウマノスズクサが生えていて(写真)、 そこに卵を産み付けていた (写真)。 本当によく見つけるものだ。花が咲いているわけでもないのに。 なんらかの化学物質が目印なのだろう。
ワレモコウが咲いていた (写真)。 三次元空間内にまばらに花序が配置されているので、なかなか様になる写真が撮れない。 これはかなりよく撮れたほうだ。
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