あらためて、おととい植物園に行ったときの写真を何枚か。 まずはラン。4月のはじめにつぼみをつけていたクマガイソウが花の盛りだった (写真)。 何十というい花が咲いている。ところどころに木漏れ日がさしこみ、スポットライトを浴びているようだ。 こちらはアップ (写真1、 写真2)。 ぼてっと膨らんだ唇弁(下方の花弁)を、武士の熊谷直実がまとった母衣(ほろ)に見立ててクマガイソウ。 母衣ってなにかというと、兜や鎧の背中側につけた布で、馬に乗って走ると風を受けて膨らみ、 後方から飛んでくる矢などを防ぐのだという。 『一の谷合戦図屏風』 (文化遺産オンライン) に、まさに母衣をつけた熊谷直実が描かれている 。
こちらもランだが、だいぶ地味なサイハイラン (写真)。 サイハイ(采配)は、木などの棒に細長く切った紙をぶら下げたもの。 戦のとき、大将がこれを振って指揮をする(采配を振るうの語源)。
ウマノスズクサ科のヒメカンアオイ(写真)。 葉のあいだを探すと、ひっそりと花が咲いているのが見つかる(写真)。
3月の末に撮って載せたノジスミレのつもりの写真が、一緒に撮ったスミレの写真だった。 すみません。あらためて、ノジスミレ(写真)と、 スミレ(写真)。 スミレは側弁の付け根近くに短毛が生えている。
きょう買った本が、家の書棚にすでにあることを発見。 書名を忘れていたのが敗因だが、ちゃんと読んだ本なので中を確認すればそうと分かったはずだ。 でも、本と出版社と著者を応援したと思えばまったく無駄な出費ということにはならないのでよしとしよう。 こんなことは前にも書いたような気もする。同じ本を買うという失敗は何度もやっているし (と思って調べたら、はたしてほぼ3年前、 2018年4月30日の様子 に書いていた)。
きのうは植物園に行った。そのときの写真はまた明日にでも。
しばらく前から庭でシャガが咲いている (写真)。 そこにいたヤブキリの幼虫 (写真)。 ポツポツと見える黒いものは糞か。ヤブキリは雑食性で、 幼虫のあいだは花びらや花粉をよく食べるが、成虫になると肉食性が強くなるとのこと。
いまさらだが、10日ほど前に植物園に行ったときの写真を少々。 あちこちでコバノミツバツツジが咲いていた(写真1、 写真2)。 同じくツツジ科のアカヤシオも(写真1、 写真2)。クローズアップ写真の左の花は、 花弁や雄しべが食べられている。よく見ると、犯人とおぼしき何かの幼虫が写っている。
ツツジと比べると地味なコクサギの花(写真)。 コクサギはミカン科。
足元で咲いているセリ科のセントウソウにいた赤い甲虫は、アカハネムシの1種 (写真)。 カミキリムシの仲間かと思ったが、アカハネムシ科という独立した科があるそうな。聞いたことなかった。 類似種が多いようで、アカハネムシの1種とまでしか書けない。 有毒のベニボタルに擬態していると言われているようだ。 たしかに似ている(> 画像検索)。
昨夜、PCの前の窓のロールスクリーンに地味なガがとまっていた。 いつのまに家に入ったのか。 せっかく目の前にいたので写真を撮った。 調べたところたぶんコウスチャヤガの雄 (写真1、 写真2)。 今まで知らなかったが、ド普通種らしい。 地味だろうと普通種だろうと、ガに貴賤はないが。
先日、あるところで斎藤茂吉の歌集『赤光』を見かけた。有名な連作「死にたまふ母」が載っている。 その中の「我が母よ死にたまひゆく我が母よ我を生まし乳足らひし母よ」 「のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳ねの母は死にたまふなり」 などはよく知られている。 目にして手にとったのは復刻版。オリジナルは1913年(大正2年)発行だから現物だったら大変だ。 復刻版も1980年に出たもので、すでにけっこう古い。 ネットで調べたら、初版本を電子復刻した kindle 本が出ていて、わずか288円だ。 ありがたいような、ありがたみがないような、と思いながら288円で買ってしまった。
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