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WindowsでのPerlの実行

※ 以下では,Windows のコマンドプロンプト(いわゆる DOS窓)での 実行方法を説明していますが, UNIX系OS をお使いの方は,ktermなどの仮想端末で,DOS窓とほぼ同様のことが できます(UNIX でシェルを使いこなせば,DOS窓よりはるかにいろんなことが できます).MacOS の場合,X ならば UNIX 環境も入ってるようですので, やはり同様に使えるでしょう.

リンク集の Perl のセクション に,Perl をダウンロードできる場所や,インストール方法の解説ページを 紹介してありますので参考にしてください.市販の Perl 参考書にも Perl が入った CD-ROM が付録についているものがあります.

では, Perl のインストールはできたものとして話を始めましょう.


コマンドプロンプト(いわゆるDOS窓)

Perlのプログラムは,通常はいわゆるDOS窓で実行します. DOS窓中で perl -v と打ち込んで Enterキーを押してみましょう(perl と -v の間には空白を入れる).正しくインストールされているならば, Perlのバージョン情報などが表示されます.

DOS窓には カレントドライブカレントディレクトリという概念があります. とくに場所を指定しないでファイルはそのドライブのそのディレクトリ(フォルダ) にあるものと想定される,デフォルトのドライブとディレクトリです. Perl などのプログラムを書いて実行したり,その際にデータファイルを読んだり 作ったりするときには,それらのプログラムやファイルが置いてあるディレクトリを カレントディレクトリにしておきます.

DOS窓を起動したあと,カレントドライブとディレクトリを変更することができます. カレントドライブの変更は簡単です.C ドライブをカレントにするには C: と入力して Enterキー, D ドライブをカレントにするには D: と入力して Enterキーです.

また,カレントディレクトリの変更には chdir ないしは cd コマンド (Change Directoryの略)を使います. cd のあとに移動したいディレクトリの名前を指定します. 正しく指定するには多少の知識が必要ですが,簡単に指定するワザがあります. DOS窓で,cd のあとに空白一文字まで入力したあと, エクスプローラで目的のディレクトリ(フォルダ)を選択してからDOS窓へと ドラッグ & ドロップすると,目的のディレクトリをあらわす文字が cd の後ろに 表示されるので,あとはEnterキーを押せば移動できます.

エクスプローラ(Internet Explorerではない)で選択したフォルダ(ディレクトリ) をカレントディレクトリとして DOS窓を起動させる小道具をインストールしておくと便利です. 詳しくはリンク集のプログラミングの道具などのぺージの, Windowsのコマンドプロンプト(いわゆるDOS窓)の使い方 のところを参考にしてください.

いま現在,どこのドライブとディレクトリがカレントになっているのかは, DOS窓の表示を見ると分かります.

C:\Windows>

となっていたら C ドライブの Windows というディレクトリがカレントですし,

D:\my_directory\temp>

となっていたら D ドライブの my_direcotry ディレクトリの,さらに その中にある temp というディレクトリがカレントです.


DOS窓で Perl を実行する

Perlのプログラムのソースコードを記録したテキストファイル(以下,プログラムファイルと呼ぶ)は, 拡張子として.plをつけておくと,一見してそれと分かって便利です.

たとえば以下のような内容のプログラムファイルを作成して hello.pl という名前をつけたとします.

 print "hello, world\n";

これは,画面に "hello, world" と表示するプログラムです. \n という記号は改行コード(一行改行せよという指示)です. このプログラム hello.pl を実行するには,hello.pl が置いてあるディレクトリを カレントディレクトリにしてDOS窓を起動する, ないしは DOS窓を起動したあとこのディレクトリをカレントにしたあと,

 perl hello.pl

と入力してから Enterキーを押します.これで,Perlのプログラムを解釈して実行してくれる処理系 perl.exe に,カレントディレクトリにある hello.pl というプログラムファイルを読み込んで解釈・ 実行することを依頼することができます. このように、DOS 窓(のような CUI 環境、すなわち文字の入力してコンピュータに仕事の指示を出す 環境)で入力する、プログラム名だのを書いた1行のことを、コマンドラインと呼びます。

hello.pl の内容が上記のプログラム例のような ものであれば,画面に hello, world と表示されるはずです.

※ hello.pl はカレントディレクトリになくてはいけないのに,perl.exe はカレントディレクトリになくてもよいのは,インストール時に perl.exe のありかを環境変数 PATHに登録しているからなのですが,とりあえずそんなことは気にしないでけっこうです).

<練習>

プログラムに何らかのパラメータを渡し,これに応じた処理をしてもらいたいときは,

 perl  プログラムファイル名 パラメータ

のように,プログラムファイル名のうしろにパラメータを書きます. あとで例が出てきます.

Perl の処理系(Windows なら perl.exe)に対してとくに実行時のオプションを指定 することもできます.たとえば,

 perl -c プログラムファイル名

と -c を指定すると,プログラムファイルを実行せずに,文法的な誤りがないかだけを チェックし,誤りがあったらメッセージを表示します. また,

 perl  -w プログラムファイル名

のように -w を指定すると,初期化していない変数を参照するとメッセージが表示されるので, 変数名の入力間違いなどを発見しやすくなります(あとで例を示すので,とりあえずは意味が わからなくてもけっこうです).


リダイレクトで出力をファイルに保存する

DOS窓では,リダイレクト という機能が使えます.これは,プログラムが出力する計算結果なり メッセージなりの出力先を変える機能で,たとえば画面に出力するかわりにファイルに 書き込むといったことができます.くわしいことは,リンク集の WindowsのいわゆるDOS窓の使い方のセクション からたどってください.

簡単な例を示します.

 perl hello.pl > test.txt

と入力して実行させると,画面には hello, world と表示されず,かわりに test.txt というファイルが新しく作られて,このなかに hello, world という 文字列が書き込まれます.'>' という文字が,出力先をファイルに変更せよ という指示をあらわします. このリダイレクトはファイルを上書きしますから,作成するファイルの名前が なくなっては困る既存のファイル名と重複しないように注意します. '>' をふたつ並べると,上書きではなくて末尾への追加書き込みが行われます.

<練習>


エディタを使いやすく

プログラムはエディターで書きます.エディターは,文字情報の入力・編集用のソフトで, ワープロのように文字飾りを付けたり図を貼りこんだりなどといった機能はないものです. リンク集の エディターのセクションに, Windows 上で使えるエディターの紹介が載っています.

Perl のプログラムを書いたり,データファイルを作ったり読んだりする作業を 能率よく進めるには,いつでもどこでもテキストエディタが起動できるように しておくことが重要です.Windows の場合,エクスプローラ中で右クリックする と出てくるメニューの中にエディタが登録されているととても便利です.

エディターによっては,インストールするときに右クリックメニューに加えるか 聞いてくるものもあるようですが,だれでも手動でできるのは,Windows の システムフォルダ中の SendTo というフォルダに,使いたいエディタのショートカット を入れて置く,という方法です.これで,右クリックメニューの「送る」のなかに エディタが表示されるようになります.これを選ぶとエディタが起動して, エクスプロ−ラ中で選択していたファイルを開きます.

インターネットで SendTo Windows 右クリック などのキーワードで 検索すれば,いろいろな情報が得られるでしょう.


いよいよプログラミングへ…

これ以降のページでは,プログラムファイルの作成・編集と,上で解説した DOS窓での 諸操作を理解していることを前提に説明を進めます.DOS窓の使用経験がない人は, <練習>を実行して操作に慣れてください.また,ぜひ 関連リンク にも行ってみてください. DOS窓探検隊 など,説明が丁寧で初心者にも分かりやすいと思います.



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