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2003年5月

2003-05-30

教科書第3稿作りが進行中.雑誌に掲載された図の引用許可を著者と 雑誌の編集事務局にお願いしたらすぐにOKの返事がきた. 原著者と編集長が同じ人だったので一回で済んだ (> American Journal of Botany ).

明日から月曜まで,北海道のサクラソウ調査地を見に行っていきます. いくらプロジェクト内の分担とはいえ,フィールドワークはすべて人任せで 現地を見ないままにモデルを作るのはいかがなものか. 行けば見られるんだから見るべし.

阪神は対横浜11連勝.五分五分の力なら 2,048回に1回しかおこらない事象だ…… が、2,048回って何が 2,048回なのか?2,048試合に1回か?  それとも,11連戦を2048回(=22,528試合)やったらそのうち1回か? どっちがほんとだ? よく考えたらどっちもほんとだった.

2003-05-29

論文用の図は一通り書けた. 教科書は,私の章に先立つ2章の原稿をチェックしてから,相互関係に留意しつつ 自分の原稿の改訂中.「まとめ」の節には,私が担当した分野(植物のマクロな構造と その機能)の意義とその発展の可能性を書いた.自分で書いたものを読んで説得され, むらむらとやる気が出てしまった.

波田善夫さん(岡山理科大)の 植物雑学事典 が着実に更新している. (>更新履歴). 5月27日のツボスミレで996種.1,000種まであと4つ.

2003-05-28

この季節,ムワッと甘い香りの白い花がいろいろ咲いている. スイカズラとか,エゴノキ,トベラ. このたぐいの香りは好みです. 色と香りと訪花昆虫の話が続けばよいのだが, あいにくその方面の知識はほとんどないので退散.

2003-05-27

ファイルが無限成長するのではと心配だった三中さんの日録が,めでたく月ごとに 分割・整理された (>日録の書庫). 人ごとながら安心した.

生態学会大会運営メモ に,大会サテライト企画 ecocup は若手研究者の交流のきっかけともなっているようだと書いた (>運営メモ,Ecocupのページ). 交流はおおいに実を結び,その後東北大・都立大のサッカー交流試合が行われるとともに, ついでに合同セミナーも開催されたという (> 酒井さんのページ,5月22, 25, 26日分). これもめでたい.あとは東北の地での地震の被害が少なからんことを.

今週は植物生態学の教科書の分担執筆分,第3稿を仕上げる予定. あと,論文の図もひととおり描く予定.予定通りにできたらこれもめでたい.

2003-05-26

9月末に札幌で開催予定の 植物学会の大会 は人の集まりがいまいちのようで, 発表申込みの締め切りを数日延ばしたりして苦労されているようだ. シンポジウムの企画数も物足りなかったのか, 生態学関係でもシンポジウムをやんなさいと言われて企画を立てた人が, 私にしゃべりに来なさいと連絡してきた.

さて,どうしようかと思ったところで,ふと気になったのは, 学会に行ってて阪神の優勝を見届けられなかったら大変だということ. セリーグの日程をチェックしたら,公式戦は 9月21日まで.雨天中止の分が そのあとに入るにしても,26日までには決着はついているかな? 最終戦 までもつれるとなると際どいかも……などという心配を真剣にしなくては ならない時がくるとは思わなかった(願ってはいたけど,想定していなかった. wish と expect の違い).

先週末, つくば国際会議場では 日本気象学会 がひらかれていた. 自転車で会議場のよこを通りながら,エントランスホールの受け付けデスクを見て, 生態学会を 思い出した.遠い昔のことのようだ.

2003-05-22

生態学会50回大会運営メモ に, 大会の諸データ を追加. このページは,ところどころでご紹介いただいてるようです. ACADEMIC RESOURCE GUIDE NO. 159 の編集日誌とか, 三中さんの日録 の5月11日分とか(←この日録は,このままひとつの長大ファイルとして 無限成長していくのだろうか?)

父はパソコンの囲碁にはまってるらしい. パソコン導入の翌日,月曜日に電話をかけてきて,今のところ5勝1敗とのこと. チェスではコンピュータが人間の世界チャンピオンと対等に勝負します. 将棋はまだプロには勝てません. 囲碁は,アマチュアでもちょっとやってる人ならコンピュータに勝てるようです. いっぽうロボットの運動能力やいかに. ロボカップジャパンオープン2003観戦記: ヒューマノイド、ついに人間と戦う? がおもしろい.

2003-05-21

なおも,日曜日の老父パソコン導入顛末の続きです.

まだネットにはつながっていないが,ブラウザの使い方の練習用に,私のサイトを そっくりハードディスクにコピーして置いた. ブラウザは IE をそのまま使うことにして, 私のページを表示させてみる.マウスでつついて他のページに 飛んでみたり,前のページへ戻ってみたり.

まだ多少は仕事をしていて,メールで連絡ができないと取り残されてしまう というのも老父が一念発起した理由のひとつであった. となるとマウスでクリックばかりしているわけにもいかず, キーボードから文字を入力して漢字カナ混じり文を作らなくてはいけない. ワープロを起動して,少し文字を打ち込んでみせる. 「70才を過ぎてから,コンピュータを使えるようになるのだろうか. きっと可能だと信じて」

このあと適当に打ち込んでみるように言うと,キーをひとつひとつ探して 人差し指でボツボツと打っていく. 「……はいるものの,胸騒ぎがする.」

2003-05-20

日曜日の,老父パソコン導入顛末の話の続きです.

パソコン本体,プリンタ,ソフト,その他小物などあわせてほぼ 20万円. 子供に買ってもらうようになったらオレももうお終いだという気分になるから オレに出させろと言い張るので,好きなようにしてもらう.

囲碁にかなりはまっているので, コンピュータに触るモチベーションになればと 囲碁のソフトを買ってインストールしておいた (> "最強の囲碁" ). 電源だのマウスだのをつないでシステムを立ち上げ,"最強の囲碁"を起動する. まずはマウスに手をのせて,石を置きたいところにカーソルを動かして, 左クリックで石が置けることを教えて,しばらく試してもらう. キーボードもマウスも生まれて触るのでどうなるか危惧したが, カーソルを目的地に運ぶのに多少苦労したり,人差し指と中指に 力が入ってつっぱってたりしながらも,なんとか打っている.

ある程度操作になじんだようなので, そもそもコンピュータとは,OSとは,プログラムとは,といった話をしてから, ソフトの起動と終了,システム全体の起動と終了などを教える. その後,囲碁ソフトの思考レベルを最強(アマチュア初段レベル)にして打つ. 「ほう,いい手だ」「ここはむずかしいねえ」「なるほど」 「ここはコンピュータも迷うだろう」などと言いつつ打って, 結局そこそこの差をつけて勝っていた. ネットにつながるまでは,これで遊んで操作に馴染んでもらうことにする (なおも続く).

2003-05-19

コンピュータ4台は週末のお務めをまっとうしていたようなので,きょうはその結果を 絵にする予定.Windwos では,データから絵を自動生成してくれるコマンドラインツールが (たぶん)ないので,グラフ作製ソフトで手作業することになる. Windows に移植された gnuplot は GUI でしか使えないみたいだし (> Windows版 Gnuplot の使い方). コンピュータにだってできるはずの単純作業を延々と手作業なんて腹立たしい. そのうち散布図の画像ファイルだけでも作れるような CUIプログラムを作ろうかと思う.

コンピュータを使わないですむうちに引退できてほんとによかった, オレはああいうのは勘弁だ,と常々言っていた父親だが, 近所の親戚の家ではじめてウェブを見て心が動かされたようで, しばらく迷った末に導入を決意した. 機器はぜんぶこちらで用意.ほんとは土曜日にネットにつながるはずだったが, ケーブルテレビ会社側の不手際で当日になって工事をキャンセルされてしまった. まあ,いっぺんに全部教えるよりも,2回に分けたほうがよいかもしれない. というわけで,こちらは予定通り,ノートパソコンとプリンタをかついで片道3時間かけて 家に向かったのがきのうの日曜日.その後の顛末はおいおい書きます.

2003-05-16

ちょっと模様替えしました.見た目だけの更新です. 人の役に立つようなページを増やしたいけれど,自分には何が書けるだろう…… などと思いつつ,リンク集の HTML, メール,ウイルス関係のページ に,結城浩さんの Webページを作る心がけ を加えました.なるほどと思うことがいろいろあります.

今,新旧いろいろ (500MHz, 700MHz, 860MHz, 2.4GHz) 4台のコンピュータがシミュレーション計算に没頭中. 860MHz のノートはメモリが 128MB しかない.OS (Windows 2000) がやたらと メモリを喰って,残りは30MB 余り.かろうじてページングが起こらずに, 仮想の森で 5000本ほどの木が育ったり種子をまき散らしたり死んだりしている.

2003-05-14

過去の「最近の様子」のファイル構成を整理して, 年ごとに別ディレクトリ,月ごとに別ファイルにしまいました.

以前に書いた森林動態のモデルのプログラムをいじって動かしてみる. 全体で2万行ほどのプログラムだけど,わりと気合いをいれて書いてあるので, 久しぶりに見ても何をやってるのか理解するのにあまり時間がかかからなかった. プログラムは他人が見ても分かるように書くこと,3日後の自分は他人であることを 肝に銘じて書いた甲斐があった(3日で他人はあんまり,知人ぐらいか). 昔の自分に感謝.

2003-05-13

幾多のメーリングリストの管理者で,大量の文書をメーリングリストに供給し, オンライン書店のサイトでもさかんに書評を書いてるようなのに, 自分のウェブサイトを持ってないのが不思議だった三中信宏さん(農環境技術研究所)が とうとうサイトを立ち上げたようです (>MINAKA Nobuhiros pagina). 「このサイトでは,系統学と統計学に関するさまざまな情報,関連する本の書評, 私の活動予定と進行企画,アジビラ,そして日々の研究ライフでの日録を配信」するのだそうです. 今のところ日記ページ 「日録」がおもな内容ですが, 今後,膨大な文字情報が蓄積していくことでしょう.

2003-05-12

波田善夫さん(岡山理科大)の 植物雑学事典 の掲載種数が985種にまでなりました. (>更新履歴). 1,000種到達目前ですね…と今週紹介しようと思っていたところ, ちょうど週末に波田さんご本人からメールをいただきました. 私のページのリンク集 で植物雑学事典を紹介しているところで,波田さんの所属が岡山大となっているが 正しくは岡山理科大だとのご指摘. 大変失礼しました.さっそく訂正しました. このページのすごいところは,それぞれの種に生態学の研究者でないと なかなか書けないような解説がついていることです.

あえて書いてしまいますが,もはや「首位独走」と言ってよいのではないだろうか. 対読売3タテに続いて,9連戦を6勝3敗のタイガース. 試合が気になって読書時間が減ってしまうのが困ったものです.

2003-05-08

簡単樹形描画プログラムのページで プログラムがダウンロードできないぞとのメールをいただく. ファイル名の大文字・小文字の間違いでした.すみません. Windows ユーザーがやりがちな間違いで,お恥ずかしいかぎり. それにしても,ずいぶん長いこと間違ったままだったはずで,その間 ダウンロードを試みた人がいなかった,ないしは試みてうまくいかないと あっさりあきらめる人ばかりであったということですね. ご指摘をいただいた方には大感謝です.

森林での多種共存メカニズムについてのモデルを論文にするべく,いろいろ 考えはじめる.はじめはうまく集中できないが,徐々に頭の中がそれらしくなっていく. いつでもフッとそれについて考えられるようになったらしめたもの.

2003-05-06

今年度の 職務目標カード を公開しました.1年前とくらべて代り映えしません.

連休中は畑仕事に精を出しました.宿舎の前の小さな畑,20平米の市民農園, それにベランダの片づけや苗作りと,けっこう仕事がありました. 3日に農園に植えたツルナシインゲンの苗は, 4日に行ってみると2枚の本葉が上を向いてバンザイしていました. 渇き気味になるとバンザイして太陽の直射日光を避けるようです. たっぷり水をやったら数分のうちに葉は水平に広がりました. おもしろいから水やり前と後の写真をとってやろうと,翌日はデジカメを持って 行ったら,最初から両手を広げた状態でした. 前日にたっぷり水をやったのと,根をしっかり張ったせいでしょう.

2003-05-01

ブラウザのブックマークの整理をしてるときに,昔に見たページを再発見. 「 これが「棒の手紙」だ! 」です. 何年か前に進化関係のメーリングリストでだれかが紹介してたような記憶があります. たくさんの「不幸の手紙」をならべてその系統関係を類推し, 書き写しミスによる変異が蓄積する過程を考察したページです. こういうおもしろマジメは大好きです. 「棒」とは,いつのまにか「不幸」の「不」と「幸」がくっついてしまったものです. 棒の手紙はこんなふうに始まります. 「これは棒の手紙と言って知らない人から私の所に来た死神です. あなたのところで止めると必ず棒が訪れます.」 ほんとに棒が来たら怖いねえ.書き間違いのいろいろが笑えます. 棒の手紙はやがて消滅したようですが, 間違いがたまりすぎて訳が分からなくなったためではという考察が興味深い. 弱有害突然変異の蓄積による自己複製機能の低下ですね.


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