文献もざっと読み直したし,今週は論文そのものを書きはじめる. 論文を書きはじめる前はちゃんと書けるかという不安がいつも重くのしかかる. プレッシャーを自分でかけてる. 4万人の期待のなかで打席に入るプレッシャーに比べれば, 鼻で笑っちゃう程度のもんだろうけど.
大阪大学・ 植物生態生理研究室のページ のなかの 鈴木新さんのページ は,コンパクトな研究紹介に加え,「妄想用として<Notes>という項を新たに設けました」 とのこと.モジュール学派,モジュール・アナーキズム,モジュール・ファシズムなどが 登場する妄想はなかなかおもしろい.妄想とは謙遜で,じつは力のこもった所信表明文.
The Insignificance of Statistical Significance Testing (D.H. Johnson, 1999) という論文の抄録を作ってみました(>抄録). 統計学的な有意性検定がいかにまちがって使われているかを解説した論文です. 以前に 久保拓弥さんのページ で紹介されてました.
猛然と文献を読んで,猛然と論文を書くつもりなのに, 猛然とプログラムが書きたくなってしまって困る. フリーの画像ビュアー ViX の作者である K_OKADAさんのページの ひとりごとなどを読んでしまったのがよくない. むしょうにプログラムを書きたくなる. CanopOn を Delphi に移植してバージョンアップする計画などむらむらと思い出す.
緊急企画「阪神タイガースはあと何勝すればよいか」 の「自力優勝」や「マジックナンバー」の解説はとても明快で分かりやすい.
今週は,論文書きのために文献の再読など.読みながら眠くならないように, じゅうぶんな睡眠時間の確保が肝要.
ある現象Xを説明するメカニズムを考えた. 前提Aが成り立つならば現象Xが起こるはずだと理屈で示せたので, 論文にしつつある. そのなかで,現象Xがそのメカニズムによって起こってることをどうやって実証するか についても書いておきたい. まずは前提Aが成り立ってることを示すことだろう. でも,ほかのメカニズムで現象Xが起こってる可能性は排除できない. このメカニズムが働いてる場合のみ観察される「なにものか」があればよいが, よいアイデアがない.
ほかのメカニズムが同時に働いてる可能性もある. このメカニズムの貢献度はどうやって示す? 前提Aをわざと成り立たなくしてみて,現象Xの変化を見ればよさそう. でも,前提Aは人為的に制御できるようなものじゃないし, 現象Xが変化するには長い長い時間がかかる. うまい工夫はないか……
きのうの午後はこんなことを悩んでるうちに終わってしまった. 午前中は 研究プロジェクトのセミナー .
老父パソコン導入顛末のその後.時折電話がかかってきて, 「キーボードの左のほうのシフトキーを押しても大文字にならない, どうしたらいいんだ」とか,「メールに添付ファイルがあるとか書いてあるが どうしたらいいんだ」などと聞いてきます.添付ファイルは, 保存しようとしてもできないんだとか. 画面を見ずに原因を推測するのがむずかしいような状況で、けっこう困る. 私のほうに転送させてから見てみると,添付ファイルのファイル名に Windows が 許容しない文字が使われているためと判明.しょうがないのでメール全体をエディタで 開いてファイル名が書かれてる場所(2ケ所)を書き換えてから返送する. こんなの電話じゃ指示しようがない.最初の発信者の責任だな. 定期的にニュースを配信してるとある法人なんだけど.
あらたな企画はなかなか大がかりになりそうで,ちょっと躊躇.
論文用に用意した図を机のよこの棚に貼り付けて, 眺めながら論文の筋立てを練る. 図を貼っておいていつでも全部見られるようにするのは,考えをまとめるのに けっこう有効だが,貼ったらさっさと書かないと,数週間のうちに 単なる風景となってしまう.
このページ用のあらたな企画のアイデアがあって,構成を思案中.
先週の木曜,金曜はひたすら研究室の片づけ. 1,2年に一度,思い切って片づけて思い切って捨てるとすっきりする.
論文の査読がひとつ締め切りを過ぎていて気になっていた. 日曜の午後に読んで,今朝レポートを送った.催促が来る前に送れて ほっとした.
先週,ある人からご相談. 「多数のデータからランダムにいくつか選び出してその平均を計算するという作業を 手伝いの人に頼んだところ,Excel を使って1時間で約100回できた,手伝いの人は 10時間かけて1000回やると言ってるけど,プログラムでやったほうがよかろうと Perl の勉強をすすめた,少し相談相手になってくれ」というお話でした. そんな単純作業に人間の頭を使ってはいけません.楽をするための苦労は厭わずに プログラムを書かねば. 出向いてみたところ,私の Perl 入門ページ を全部印刷して勉強していた.ありがとうございます. 配列の解説などしながらテストプログラムを書いて, それをだんだんに拡張して,30分ほどで目的のプログラムにまで到達した. 1000回の試行の実行時間はほぼ一瞬.快感を感じるときです.
Mac 版 IE 5.1 のユーザーから,最近トップページの一部が読めない(文字の あるべきところが空白になってる)との指摘をいただきました. 調べたところ,ファイルの最初の DOCTYPE の指定が不適切で, スタイルシートが過去互換モードで解釈されたことが原因だったようです.
過去互換モードがあるのは Windows 版 IE6, Mac 版 IE5, NetScape 6 以降で, DOCTYPE をどう書いたら過去互換モードになるかは各ブラウザで微妙に違うという ややこしさですが,上のように書くと,どのブラウザでも同じようにモードを 設定できるようです (参考> 「スタイルシート大辞典」. ネット上にはよい情報源が見つからなかった).
ネット初心者の老父より2通めのメールが届いた. 今後のために Tips for E-Mail に目を通しておくように返事を書いた.
きのうも午前中に筑波実験植物園へ. こんどは上野の国立科学博物館新館の展示についての打ち合わせ. ビデオ映像に私が登場するという案もあった. 10年たっても同じ顔して,同じせりふを一日何十回も言ってる自分を想像して たじろいだ.
きのうの午前中は,近くの 筑波実験植物園 で植物生態学の教科書用に植物の写真を撮った (と,植物園のペ−ジへリンクしてはみたけれど,このページは shockwave player とやらをインストールしないとほとんど何も見えない. なるべく余計なものは入れたくないので見えないままリンクしてしまう). 撮ったのは,たとえばこんな写真. 明るい方向に葉面を向けるヤツデ とか, 常緑広葉樹林の林冠の全天写真 とか.
先週, 筑波大学八ヶ岳演習林 に行ったとき,クモの子が散る様子をはじめて見た (散ったあとのクモの子). これで私も実感を持って「くもの子を散らすように」と言えるようになった. 大きな収穫だった.
土曜日にネットワークに接続した老父のパソコンには Al-mail をインストールしてみた. 最低限の使い方だけ教え,私と親戚のメールアドレスをアドレス帳に登録した. きのう初メールが届いた.どうにか使っているようだ.
7日の土曜日は, 先月 に続いて老父パソコン導入のその2,こんどはネットワークにつなぎに行く. ケーブルテレビは前から引いてあったので,ネットもこれを使うことにする. 最大 30Mbps,使い放題で月5,000円足らずである.
すでに先週の週末に工事は終わっていたので,あとはコンピュータの設定だけである. セットアップ用のCD-ROM を使って指示通りにちょいちょいとやったら, たちまちつながった.試みに自分の写真ベタベタページを見にいってみたところ, 体感速度としてはほぼ一瞬で表示された.速い.
しばらくはブラウザの扱いに慣れるためにあちこちのぞいて回る. このメニューはなんだ,このボタンはなんだ,あれはどうやったらできるんだ, といろいろ言うが,どうせ一度に覚えられないんだから今はリンクをたどっていく 練習だけするように言って様子を見る. ニュース関係,囲碁関係,知り合い関係などのページを見て関心している.
八ヶ岳演習林での調査は天気にも恵まれて無事終了.中心になる大学院生が 的確に仕切るとともに,調査隊全員がそれぞれ自律的に考えて動くので テキパキと作業が進んだ.すばらしい.
2日目の午前中で作業が終わったので,八ヶ岳横断道路を通って白駒池へ. 日陰の針葉樹の傘型樹形の写真を撮るのが私の目的. 主軸がほとんど伸びなくなり,側枝ばかりが伸びて傘のような形になるものです. たとえばこんな感じ(写真).
エゾオオサクラソウ自生地の写真 を掲載しました.写真ベタベタのページなので少々重いです.
明日は朝5時に集合して 筑波大学八ヶ岳演習林へ. 2日間,総勢9人でサクラソウの各個体の位置を測量する. こういう作業は,早く終わらないかなあと思いながらやるとなかなか終わらないが, 心を虚しゅうして黙々と働くと一種ハイな精神状態となり,ふと気がつくといつの間にやら 100個体も進んでいたりする.
昨夜,北海道サクラソウめぐりから戻る.31日の夜に千歳に飛び,1日は 雨の中,日高門別のサクラソウ実験地や自生地をみてから釧路へ.2日は 釧路のエゾオオサクラソウ自生地を歩き回る.予想外の環境にもたくさんいて, 認識を新たにすることが多かった.あとで写真も少し掲載する予定.
あさってからは筑波大学八ヶ岳演習林へサクラソウの調査の手伝いに行く. 今日,明日のうちにデスクワークをいろいろ.