4年ぶりに、メインで使うコンピュータを更新した. 納品されたのは1ケ月前だが、時間がとれないままに今になってしまった. データの引っ越しは簡単だが、アプリケーションのインストールだの、 もろもろの環境のカスタマイズだのの作業が延々と続く. 旧システムで前は動いてたものが動かなくって試行錯誤することもあり. 結局まる2日かかった. 凝って居心地のよい環境を作れば作るほど、引っ越しが大変になる. 最後にフリーのバックアップツールをインストールし、今、背景で動いているところ. これで逃避の余地はなくなり、本日締め切りの作業いろいろに勤しまざるをえない.
年度の変わり目は別れと出会いの季節. お別れする皆さん、どうかお元気で.
きのう,きょうで,締め切り(を過ぎた)業務と,私の段階での締め切りがはっきりしない (でも全体としては締め切りを過ぎている)業務を片付けた. まだ,今週末が締め切りの管理職業務がいくつか.そのほか,学会中に 「学会から戻ったら作業しますから」という約束もいつくかある. 充実した日々だ.
愛媛大構内の ノキシノブその2.日当たりのよい側と悪い側で,樹肌の色がくっきりと違う. ノキシノブが着生しているほうが,日当たりの悪い側. 樹肌の色の違いは乾き方の違いか,着生しているコケや地衣の違いか? しろうと目には判然とせず.
松山城を囲む公園の外周の木には,ヤドリギがたくさん寄生していた( 写真1 , 写真2). ノキシノブはくっついてるだけなので着生, ヤドリギは宿主の木の中に根を伸ばして水分などを吸い取っているので寄生.
最近考えたことを忘れないようにメモ. 生態学の個々の研究は,「どんな問題に取り組むか」「どんな手法でアプローチするか」 「どの生き物・生態系を対象とするか」という3本の軸が作る3次元空間のどこかに浮かんでいる. 研究対象という軸があるところが,多様な生物の多様な生き方を対象とする研究分野の特徴か. 空間のなかの一点に固執していると発展性が限られる. 意識的に,どれかの軸に沿って動き回ってみると,新しい展開があるかもしれない. 材料を変えてみるとか,違う手法でアプローチしてみるとか. あるいは,同じ材料・同じアプローチであっても,ちがう問題意識で見直してみるとか.
学会では,何人かのかたから「日記を見てますよ」「つらそうですね」「大丈夫ですか」 などと声をかけられた.なるべく愚痴は書かないようにしてるはずなのだが, 「つらさが行間ににじみ出てます」と言われてしまった. いけない. そもそも私のページは「研究系雑文・雑情報ページ」を目指しているはずなのに, 久しく実のある更新ができていない.反省.
生態学会大会会場の愛媛大学構内に,あまり日当たりがよくないユリノキ並木があった. ユリノキの幹に, ノキシノブ がすごい密度で着生していた. とくに幹の日当たりが悪い側に集中している. うれしくなって写真をとった.
学会最終日は,夜の自由集会に出たあとすぐに宿に戻り,4日間のメモを書いてみる. そういうメモ作りを薦める文章 を公開している以上,自分でも書くしかない. それに書かないとたちまち忘れる. はじめて話をした人の顔や名前もどんどん忘れる.単に年をとったせいなのか. それとも新しいつながりをつくりたいという意欲の減退なのか.後者なら問題だ.
ところで,しばらく前にみつけたページ ( 三上修_雑記(2005年版))の11月28日の項に 人に名前を覚えてもらう努力について書かれている. 「よほど恥ずかしいことをするか、よほど失礼なことをする」のは,当然ながら 「お奨めしません」とのこと.そのかわり,
その学会で初めて会うときは、大きな声で自分の名前を言い、名札を見せるのです。「前回の△学会で、○○の話をした××です」というように。先生方は、名前と顔は全く覚えていなくても、研究内容については覚えている可能性がかなり高いのです(研究者の脳はそのように出来ています)。たしかにそうだ.これまで面識がなかった人の発表をたくさん聞いたが,
内容を覚えている発表件数 > 顔を覚えた発表者の数 > 名前を覚えた発表者の数という大小関係がはっきりしている. 私も心がけよう.「森林の動態モデルを使って,多種の共存メカニズムなどを研究してる竹中です. 以前は,植物のマクロな形と光獲得機能の関係を調べていました. 最近のマイブームはシダですが.まだ研究にはなってません.」 どうかお見知りおきくださいませ.
明日から松山で生態学会.つくばに戻るのは金曜日. 日ごろの憂さを忘れ,生態学を楽しんでこよう.
生態学会のポスターの印刷終了.よく間に合ったものだ.樹木の共存についての話. 自分なりの理屈をこねられれそうで,当初の見込みよりはおもしろくなった気がする. おもしろいといっても,中身は「なんとなく不可知論」的で,あまり元気が出るものではない. こういうデータをとったらこういう議論ができると,なんとなく思っていたのに, 実はデータをとってもそういう議論はできないことが分かった. けれども,それを受けいれた上で次の一手を考えないといけない. 学会では,いろいろな人と次の一手を考える議論ができたら嬉しい.
生態学会大会ページは,間際になってこまごまとした更新. 当初は実行委員会の委員で,この1月に急逝された百瀬さんの, 遺児育英基金の呼びかけも掲載. 38歳は若すぎる. 百瀬さんといえば, 10年近く前,生態学研究センターの ニュース (PDF) (P14〜) に書かれた「センターを去るにあたって:生態学は環境問題にいかにとりくむべきか」は 切り取ってとってある.
会議続きの1週間が終わり,ようやく学会の準備する時間がとれそうだ. さっそく週末に作業開始.R でプログラムを書いてデータ解析…なんてことを 今やっていてよいのだろうか.
ポスター発表の会場配置表 は,しばらく前から大会のページで公開中. ポスター発表担当者から,この表の公開を知らせるメールを 発表予定者に一括して送るのが望ましかろうとの提案あり. 本日中に作業します.
庭では ミツマタ が咲いている.
今朝の失敗.出勤簿のページを開き,ハンコを押してから,他の人のページに押しちゃった ことに気がついた.不精して老眼鏡をかけなかったのが敗因. 最近,こういう間の抜けた失敗が多い気がする.先日は,飛行機の座席をまちがえた. これも,チケットの座席指定を見るとき,老眼鏡をかけてしっかり見なかったのが いけなかった. もっと明るい話や,知的な刺激のある話題はないものか.
本日も午前中は管理職業務でおめかしをする.
植えつけ時期が遅すぎて結球しなかったハクサイを放っておいたら とうが立った. いかにもアブラナの花だ.
今日の午後は管理職業務で,ネクタイを締めて座ってるお仕事. こういうときは,業務の直前に着替えて出陣する. 世を忍ぶ仮の姿だと,心の中でつぶやきつつ.
天気に恵まれた調査から帰還. 矢原さんとすれ違った らしい. 放置して丸4年のやぶの中にしゃがみこんでいたから, 近くにいても見えなかったのだろう. 生まれたときから観察している芽生えたち(といっても,大きいものはもはや5メートル) がいるのでなければ,とても 踏み込む気にならないやぶだ. つるも絡まった枯れ草をバリバリと踏み分け,根元につけたマークを見るためにしゃがみこむ. 襟もとからいろいろ入ってくる. 体のあちこちにかぶれや虫さされの跡ができた.
博多から伊都キャンパスまで,直通の西鉄バスを利用していた. CO2 削減策ということか,信号で止るたびにエンジンを止める. 渋滞したところでは,止めてはかけ,止めてはかけである. バッテリーは大丈夫なのか,エンジンがかからなくなったらどうするんだと 思っていたら,ある日ほんとにエンジンがかからなくなった. 1分近く試みたあと,運転手は携帯で営業所に助けを求めた. 「あ,田中(仮名)ですけど,今,○○通りの××の前なんですが, エンジンがかからなくなってですね…」.どういう助けを呼ぶのか. 替わりのバスを呼ぶのか. あるいは最寄りのバスを横付けして,2台のバスのバッテリーをブースターケーブルでつなぐのか. それはなかなかの眺めだろう,などと考えているうちにエンジンがかかった.
つくばから離れていると,私の管理職の日常はなんなんだ,という気分がつのる. 自分の研究がしたい. 今度のデータの解析も含めて19日からの学会の準備をするのだが, 予定表を見ると,今週は月曜から金曜まで,毎日会議があるじゃないか. そのうち一日は朝から晩までだし.ほんとに間に合うのか.