カメラを持って職場のなかを散歩しても,夏の盛りはカメラを向けたくなるような 花が少ないなぁと思っているうちに,林床に草刈りが入ってますます被写体が なくなってしまった. やむなくと言っては植物に失礼だが, 植え込みのツツジに絡んでいるヘクソカズラ (写真)を撮ってみる. ごく小さな花だが,よく見ると花弁のかたちがおもしろい. 葉をもむと異臭がするのでついたヘクソカズラという名前だが,ずいぶんな呼ばれようだ.
野村楓(イロハモミジの栽培品種)のプロペラ型の果実は,光を透かすと赤く光って見えていた (写真).
このところ,異様に涼しい日々が続く.もう秋ですか.まだゴーヤを食べ足りてません.
先週からこの週末にかけて,会議や打ち合わせが少なく,差し迫った締め切りもないので, 久しぶりに研究っぽいことをする. 来年3月の生態学会で話ができるとうれしい.
知ったかぶり仕事の依頼を一件,かわしつつある. 業務上やむを得ぬと思ってずいぶん知ったかぶりをしてきたが, それでも越えてはいけない一線があると思う. 管理職の任期満了まであと950日,この一線を守り切りたい.
生き物の名前で,○○モドキという形のものがいくつもある(例:ウメモドキ). ○○に似て非なるものという意味だ. やや否定的なニュアンスがあってかわいそうな気もする. ニセ○○という,もっと直接的な否定もある(例:ニセアカシア). 違法コピーでもないのに,にせもの呼ばわりはないだろうと同情する. もっとかわいそうな名前をみつけた. ヌカイタチシダマガイというシダ. まがい物というネーミングはあまりではなかろうか.
日本鳥学会の大会のページに掲載された, PowerPointファイルを肥大させない方法の解説 ( PDF)で, 私のページの文書 を紹介したとの連絡をいただきました. 私の文書は PowerPoint 2007/2008 に対応しておらず,そろそろ改訂しなくてはと思っていたが, 鳥学会の文章でしっかりと解説されているのでこれにリンクさせていただく. それぞれの人のそれぞれの貢献がリンクしあって相乗的に価値が高まるのは ネットの醍醐味でしょう.
ナス科の花は,なぜか下向きに咲くものが多い気がする. 伏見甘長の花もしっかり下向きだ (写真). 地面にころがって下から見上げないと花の中が撮れない (写真).
茨城のカボチャのブランドというと 江戸崎かぼちゃ. 家の畑のすみっこに生えてきたのは庭先カボチャか.
数日ぐらい前だったか,新聞の川柳欄に「めくってもめくってもまだスポーツ欄」 というようなのがあった.言い得て妙だ.
今年は,家の畑の野菜はみな育ちがよい.最近採れているのはナス,キュウリ,トマト, オクラ,ゴーヤ,トウモロコシ,長ねぎ,伏見甘長(甘トウガラシ). 枝豆はもうすぐ採れそうだ. 勝手に生えたカボチャもちゃんと実った. シソやみょうがは庭の隅っこに生えているものを 収穫する.初夏に収穫したじゃがいもはまだ残っている. そんなわけで野菜はほとんど買わない生活だ. 夏のしあわせ.
雨が欲しいぞ〜と書いたら,昨夜は雷雨になった.今日も時折ぱらぱらと降っている.言ってみるものだ. 気温もぐっと下がり,日中の最高気温が 22.4度までしか上がらない. なのに,職場の建物の熱容量はかなりのもので,窓をあけていても 30度以上を保っている.
しばらく前から家のキハギが花盛りだ (写真). キハギは木の萩の意味.
休日の職場は空調が止っている.現在の室温は 32.5度だ. 扇風機をつければそう不快ではない.
7月1日からきのうまでの46日間でつくばのアメダスが記録した雨量は 19ミリに過ぎない. 庭の土が乾いて,あちこちに地割れが見える. そろそろまとまった雨が欲しい.
なんとなく「眼鏡をかけた自分の顔は,不精髭や肌の老化が目立って汚い」という印象があるが, 「眼鏡をかけると顔が汚くなる」と結論してはいけない. 眼鏡をかけて鏡を見るとクリアな像が見えるが, 老眼鏡なしだとアラが見えないだけ. 無意識に,あやまった推論をするところであった.
出勤途中の田んぼではイネの穂が出てきた (写真).
世の中がなんとなく夏休みモードのあいだに締め切り仕事はみな処理してしまって 少しは研究をしたいと思うのだが,なかなか追いつかない. そうこうするうちに来週から会議が入り始め, 再来週には予定が8件と完全平常モードだ.
マイナスの評価をされそうなときに, こういうやむを得ない事情があったんですよと説明するのが言い訳で, じゅうぶんにプラスの評価をされていないと思ったときに, 私はこんなにすごいんですよと説明することが自慢だ. 出発点がマイナスかゼロかの違いはあるが, 自分の評価をプラス方向へ動かしたいという意図は共通だし, 往々にしてその意図とは逆方向の効果があるのも同じだ. 逆効果なのに,なぜ人は(私も)しばしば言い訳したり自慢したりするのか. 謎だ.
職場の植込みの上をカラスウリが這っているのを見つけた. カラスウリの花は暗くならないと開かないので,帰宅前に見にいった. はたして夕闇のなかでレースを広げていた (写真). 朝にはしぼんでしまう.
カラスウリとは逆に,朝に開いて夕方に閉じてしまうのはノカンゾウ (写真). アカマツ林の林床でカメラをかまえつつ,あちこち蚊に喰われた. 短パンで藪に分け入ったから当然の報いだ.
とあるところからの依頼で,地球温暖化と生物についての短い解説を書いた. 専門からは遠いが,立場上こういう依頼をいただくことが多くなった. これも仕事と思って対応する. 発注された側は,温暖化でこんなに大変なことになってるという話を期待されたのだろうが, 根拠なく煽るようなことは書けない.ホッキョクグマばかりが注目されて, 人間が森を切り,湿地を埋め立て,岸辺や浜辺を固め,乱獲や盗掘が絶えず…といった 理由で何割もの生物が絶滅しつつあることが忘れられては困る.結びではそんなことを書いた. また,「自然が大変」「自然を大切に」と言いっても自然を知らなければ実感は持てない, まずは身近な自然に目を向けてください,とお願いして締めくくった.
週末から来週火曜日まで帰省で不在です.
昨夜の夕焼け(写真). 地球で見る夕焼けは赤いが, 火星では青いのだそうだ ( 写真 と 掲載ページ).
「○○ができる人求む」という募集で求められているのは能力だ. 経験ではない. 経験して確かな能力を身につけた人なら一番だが, 試してみたけれど適性はなかったという人は求めていないだろう. 経験はないけれども確かに適性がある人材のほうがずっと望ましい. だから,自分を売り込むときには経験をアピールするだけでは不十分だ. 具体的な能力や,どんな分野に適性があるかをアピールしないといけない. 最近,これに類する話がいくつかあったのでメモしておく.
先週のよかったこと. 一週間ほど雨風に晒されていた財布と再会できた. すぐ近くにいたのだが,そこにいたとは知らなんだ.とてもうれしい.
職場構内のアカマツ林の中を歩き回ってみたが, 夏の盛りに咲く花はかぎられる. 目立つのは ヒヨドリバナ (写真) に コオニユリ(写真), コバギボウシ(写真) ぐらい. ギボウシ(ホスタ)は,以前はユリ科ということになっていたが, 分子系統による新しい分類体系 ( APG植物分類体系) ではリュウゼツラン科(Agavaceae).この科はみなロゼット状に葉をつける.
さっさと締め切り仕事を終わらせて,次の締め切り仕事に取りかからないと,次の次の 仕事ができないぞ…
職場の構内の水路に生えているヒメガマの穂 (写真). 日本には,ガマ,コガマ,ヒメガマの3種が分布している.ヒメガマの特徴は, 雌花が咲いて実ができる穂の部分(きりたんぽみたいになってるところ)と, その先の雄花が並んだところとのあいだに,雌花も雄花もつかない緑の軸だけの部分が 1センチほどあること.
とある依頼原稿を書いているが,担当の方のメールアドレスが分からない. そもそもメールで連絡を取る習慣がないようだ. 発行所のウェブサイトもなければメールアドレスもない.今時,これはこれですごい. 催促も電話でいただくのだろう.こわい.
誉め言葉がまったく信じられなくなったらつらい. お世辞では誉めず,批判するべきはちゃんと批判してくれる人は得がたい. そんな話をしていて,昔(ほんとうに昔々,高校のころ)読んだ太宰治の短編を 思い出した (水仙).
今日は職場に献血車が来る.年に一度,私も少しは人の役に立てると実感できる日.