メリケンカルカヤの果実の毛(写真)も, キンエノコロ と同様に逆光で輝かせて撮りたくなる被写体だ.
緯度と経度が分かっている2地点間の,地表面に沿っての距離を計算したい. 図を書いて考え始めたところで気がついた.地球の中心から各地点へのベクトルの 方向余弦を求め,その内積をとれば2地点のなす角度の cos が分かる. あとは アークコサインを求めて半径をかけるだけ.図を書くようなことではなかった.
で,そのようなプログラムを書いて,ためしに赤道上の天から北極点までの距離を計算したら, ほぼ 10,000キロ.こんなにきりがいいなんて不自然だ, どこかまちがえたかと思ったが,実はこうなるのが当然なのでした. 赤道から北極までの距離の1千万分の1というのが,18世紀の末にフランスで決めた 最初のメートルの定義なので,赤道から北極までは1千万メートル,すなわち1万キロになる.
…と,文章で定義するのは簡単だが,赤道から北極までの距離を測定しないと 1メートルの長さは決まらない.その測定(赤道から極までではなく,途中までだが) は困難をきわめたという (参考: 1メートルはどうして決めた?.この文章には光の波長を基準にした定義まで書かれて いるが,現在は光が一定時間内に伝わる距離で定義されている).
キンエノコロの穂が,朝日を受けてかがやいている (写真).
学会ページの問い合わせフォーム経由のスパムは捕捉できたようだ. 昨夜は4件が網にかかった.だいぶ減っている. うまく送れないのであきらめたのか.
生態学会の一般講演申し込みは来月14日まで. 前回は,公開講演会と自由集会で話しただけで,一般講演はしていない. 生涯一研究者を目指しているのに,これではいけない.
ところで「生涯一○○」という表現は今でも通じるだろうか? 南海ホークスのプレイングマネージャーをつとめた野村克也が, 1978年に43歳で移籍し一選手になることを選択したときの言葉, 「生涯一捕手」が下敷きです.
ソメイヨシノの花は特に好みではないし,樹形もしまりがないが,紅葉はなかなかよい (写真1, 写真2).
生態学会全国大会の問い合わせページ英語版経由で,やたらとスパムが送られてくるように なってうっとうしい.IP アドレスは偽装しているようだ. 簡単な対策を講じてみる.さて,どうなるか.
昨日は一日,筑波山での調査の手伝い.斜面を登ったり降りたりで,足腰に心地よい疲れがたまる. デスクワークで根をつめた日の夕方に気持ち悪くなるのと比べて,ずっとよい.
庭のイソギクのつぼみがふくらんできた (写真). 咲いた状態よりも,このほうが趣があるかもしれない.
先週末の 個体群生態学会 は楽しめたし勉強になった.思うところもいろいろ. 統計的有意差を出して満足してしまう「ゆーい差決戦主義」が 自然の理解を深めるうえでマイナスであることは, 久保さん が繰り返し指摘しているところだが, 統計的なモデル選択をしたところで満足することもまた, 「モデル選択決戦主義」となって同じ徹を踏んでしまうかも知れない. 統計モデルを使った予測自体が目的ならそれでよいだろうが, 自然のしくみを理解したいなら,統計モデルは仮説を考える土台であり, その土台からどう踏み出すかが大切か.
草木の実が色づく季節だ. 写真はムラサキシキブ.
先週,急に思い立って,今週末の 個体群生態学会 の参加申し込みをした. ほんとの研究の話が行き来する場に身を置くことを心がけないと 管理職ボケになってしまう… などという理屈はどうでもよくて, とにかく生態学の話を聞いてると楽しいから.
大会直前になってから参加費を払い込む場合は,確認のために郵便局での振替えの半券を 持ってくるようにとの指示が大会案内ページにあった. 払い込みをしながら,半券はとっておかなきゃと思った. 郵便局から戻ってから,なぜか財布の中にたまったもろもろのレシートを捨てようと思い立った. そして半券もいっしょに捨てた(らしい). 今に始まったことではないが,○○しなきゃと思った5分後にはきれいに忘れていることが多い. 困ったことだ.
セイタカアワダチソウが花盛りだ. やたらとはびこって嫌われている外来植物だが,本人に悪気はない. 近寄って花をよく見てみる (写真). 写真のページにごちゃごちゃ書いたが, こういう構造になっているとは知らなかった.
今朝,庭を眺めながら歯を磨いていたら,ルリタテハが羽根を広げたり閉じたりしていた. 広げるとはルリが鮮やかだが (写真), 閉じるとみごとな保護色で背景の土にまぎれてしまう (写真).
昨日の午後はシダを勉強しに筑波山へ.今まで認識できていなかった種類をいくつか覚えた. サラシナショウマがあちこちで咲いていた (写真).
きょうは年に一度の人間ドック. これといった異常はなかった.ありがたいことだ. これから年をとれば,いろいろ出てくるのだろうけど.
「疲労つもりて引き出ししヘルペスなりといふ 八十年生きればそりやぁあなた」 斉藤史
天気のよい午前中,あちこちでエノコログサの穂が陽を浴びて光っている. 写真はキンエノコロか. もしかしたらコツブキンエノコロかもしれない.
庭で咲いているフジバカマに,アサギマダラが来ていた (写真). ふわりふわりと飛んでは花につかまる. 右の羽根の半透明な部分に花が透けて見えている. アサギマダラは渡りをする蝶として有名だ ( ナショナルジオグラフィックの記事).
最近,知り合いが山の事故で亡くなった. その死を悼み別れを惜しんだ人たちがたくさんいたことを,亡くなった本人は 知ることができない.けれども,そのような人たちとのつながりに 生前から恵まれていたことは,本人がたっぷりと味わえた幸せであったはずだ. ごく限られたお付き合いではあったけれど,私もその幸せのいくらかを共有できたことに 感謝したい. 自分の思い出のための写真を一枚.
数日前からキンモクセイの香りが漂っている (写真). 秋だ.
朝6時,ゴミを捨てようと家から出たところ, あまりに気持ちのよい天気で,仕事から逃避して山にでも行きたくなった. もちろんそんな勇気はなく,やるべき仕事をするべくおとなしく出勤してしまった. 小心者だ.