フジの花は、巻き付いた木の上のほうで咲いていくことが多いので、なかなか近くで見られないが、 池沿いに垂れた枝上のものを、反対側から望遠で撮ってみた (写真)。 旗弁の淡い紫と、翼弁・竜骨弁の濃い紫の組み合わせがおしゃれだ。 旗弁の基部はあわい黄色で、蜜のありかを虫に教えている。まわりではクロマルハナバチが飛んでいた。
道路沿いでは、ナガミヒナゲシが咲いている (写真)。 ポピーの仲間。離れて望遠で撮って、背景にボケた花を映し込んでみた。 外来種だが、すっかりはびこってしまった。 空き地にキツネアザミがまとまって生えていた(写真)。 こちらは昔に日本に入った史前帰化植物と言われている。
もう一枚、庭のイチハツ (写真)。 これは室町時代に中国から入ったもので、観賞用に栽培されるほか、逃げ出したものが自生しているとのこと。 カメラは紫の色が苦手で、実際よりも青っぽく写ってしまうので、あとから少し赤味を強くしてみた。
今月はずいぶん写真を載せた。数えたら61枚だった。
連休の谷間の3日間、締め切り仕事に励まねば。 そういう状態が続くと、見かけ上のアウトプットを生じない文献読みに時間を使うのはなかなか難しい。 それでも読まないと頭の中身が古びていき、知ったかぶりに終始することになる(と、自らを戒めてみる)。
シランの花が咲きはじめた (写真)。 唇弁のひだひだがポイント。 アヤメの仲間のシャガも咲いている (写真)。 学名は Iris japonica だが、日本原産ではなく古くに中国から入った外来種だという。 キンメキャラボクはイチイの品種で、新葉が長いこと黄緑のままなのを楽しむ (写真)。 しばらく前から咲いているヒョウタンボク (写真) に、ミツバチが来ている。 (写真)。 足を踏ん張って頭を突っ込んでいる様子がおもしろい (写真)。
本を買うのに使ったお金は、食べ物を買うのには使えない。そしてお金には限りがある。 本を読むのに使った時間は、家事をするのには使えない。そして時間には限りがある。 胃袋の大きさには限りがあり、ラーメンを腹いっぱい食べたら、カレーを食べることはできない。 カレーは次の食事に回せばいいのだけれど、人生のあいだの食事の回数に限りがある。 そういえば 「あと千回の晩飯」 という山田風太郎のエッセイがあったな。
定年までの時間の使い道について、いろいろと思う。
晴れた日の朝、自転車での通勤途中に、立ち止まってカメラを取り出したくなるものが たくさんあって困る。 まずは街路樹のアオギリ (写真)。 展開してしまった葉はバサバサとして、あまり魅力的ではないが、芽吹きはおもしろい。 コナラの樹上ではフジが花盛りだ (写真)。 足元ではヘラオオバコが開花中 (写真)。 ヨーロッパ原産の外来種。 職場では、木立の中で低木が咲いている (オトコヨウゾメ、 ガマズミ)。どちらもスイカズラ科ガマズミ属。
先日、休みをとって 若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命― を見てきた。平日だというのにかなりの人出。 伊藤若冲だけでなく、琳派を含む江戸絵画の数々が見られる (みどころ)。 展示作品はジョー・プライスというアメリカのコレクターの所蔵品だ。 20代のころ、ニューヨークの店で見た若冲の 葡萄図を見て目が離せなくなったのが コレクションの始めだとのこと。オクラホマの青年がこの水墨画に心惹かれたということが興味深い。 なお、その時に一緒にいたのが建築家の フランク・ロイド・ライト。 今にして思うとすごい人達(若冲と、フランク・ロイド・ライト)と一緒にいたことになる、とプライス氏は回想している。 まったくだ。
フリーの三次元レンダリングソフト POV-Rayで、久しぶりにちょっと絵を描いてみた (例1、 例2)。 空間中に円盤(正確には潰れた球)や円柱を配置して、光源とカメラの位置を決め、どんな像が見えるかを 計算させる。物の配置の指示は Perl で計算して書かせた。
POV-Ray のサイトの優秀作品集 Hall of Fame はすごい。
週末に見た夢。10人ほどの若い人たちが集まって、ミーティングを始めようとしている。 私も、自分も参加していいのかなと思いながら席につくが、思い直して、 「私がいると遠慮してしまう人がいるといけない、老害にならないように出て行きます」と言って席を立った。
家の裏庭のサカキが芽吹いている (写真)。 ゲッケイジュが開花中 (写真)。 春は被写体にことかかない。
先日、ゼンマイの新葉の写真を載せた(写真、写真)。まとまって出ているところは、 人々の群像のようにも見える(写真)。
多くのブラウザでは、 F11 キーを押すとフルスクリーン表示になり、もう一度押すともとに戻る。 Google Chrome しかり、IEしかり、Firefox しかり。 知らなかった。写真の下部が隠れてしまうようなときに便利だ。
プロ棋士と将棋ソフトとが対局する電王戦は、先週の土曜日の持将棋で、棋士から見て1勝2敗1分。 20日の最終第五局で三浦八段が勝てばようやくタイに持ち込める。 いつも思うのだが、こういう対戦を人間対コンピュータの戦いと呼ぶのは正確ではない。 人間が作ったコンピュータ上で、人間が作ったプログラムが動いているのが将棋ソフトだ。 おそろしく高速かつ正確に計算できるが、指示された通りのことしかできないコンピュータに、 どのような指示を出せば一流棋士に勝てるのか、人間が頭をしぼって考えている。 将棋ソフトがプロに勝つということは、人間が高性能のプログラムを作ったということだ。
筑波山の写真をもう少し。ヒトリシズカは咲き始めたところだ (写真)。このあと、葉が開いて花序全体が姿を現す。 木に目を移すと、アブラチャン(写真)、 キブシ(写真)、 ミヤマシキミ(写真)、 シキミ(写真)などが花盛り。 ヤマザクラの花にはビロードツリアブが来ていた (写真)。 この時期の林冠を離れて見ると、様々な新緑や花、そして常緑樹の緑のモザイクが美しい (写真)。
スギの花粉症はここ数年で症状が軽くなってきたが、今年はどうもヒノキに強く反応しているようだ。 今日はすっかり声変わり。ふだんは出せない低音の魅力を響かせることができる。 で、若山弦蔵とか森山周一郎とか言ってみるが、残念ながら通じない。
なおも論文読み。
とあるグループ、一行7名で筑波山へ。ちょうどカタクリの季節だった (写真)。 その他にも春の花がいろいろと楽しめた。 ニリンソウ (写真)、 キクザキイチゲ (写真)はいずれもアネモネの仲間。 キクザキイチゲは花の色の変異が大きい。写真はとくに青みが強いもの。 あちこちでマムシグサの仏炎苞が目に付く (写真)。 スミレがいろいろ咲いていたが、自信を持って種を同定できるものは少ない。 そのなかで、エイザンスミレ (写真)は切れ込んだ葉が独特なので分かりやすい。
朝、居間のガラスにガが貼り付いていた (腹側からの写真)。 外に出て、背側からも撮影 (写真)。 名前は分かりません。 ガは、こうやってゆっくりと写真を撮らせてくれるものが多い。
穏やかな朝だ。 クヌギが花盛り (写真)。 ソメイヨシノが散ったあと、八重桜が咲いている (写真)。 コゲラのジュー、ジューという声がするので見回したらコナラの樹上にいた (写真)。
いろいろな仕事を脇に置いたまま論文を読み進む。 頭が整理されていくのが楽しい。
コナラの新葉が展開中だ(写真)。 ぶら下がっているのは雄花の花序。 個体によって早い遅いがある。 遅いものは、やっと顔を出したところ(写真)。 早く動き始めたほうが、光を受けて光合成をできる期間が長くなる。とはいえ早すぎるとまだひ弱な新葉が遅霜にあたって 枯れてしまう危険もある。どんなタイミングが最適化は、その年の気候しだいた。
ゼンマイの葉の展開は、胞子葉がやや先行する (写真)。 子持ち昆布のようなぶつぶつ感だ。 ふつうの葉も展開中 (写真)。 両手を広げているようだ。
今を去ること7年前、管理職になったとき、自分の時間は基本的に人のために使うものと観念した。 念願かなって2年前にそのポストから解放されたが、時間の使い方は5年間のくせが抜けない。 そんなものかなという気持ちと、このままでいいのかという気持ちとがせめぎ合っていたが、 突然、最優先で自分の研究のために時間を使う気になった。残り時間もそんなにないし。 というわけで、いろいろ不義理をするかもしれませんが、ご容赦ください。
道端にまとまって咲いていたスミレはアリアケスミレらしい (写真)。
エノキが地味に花盛り (写真)。細々とした花が雄花で、 雌花は新葉の葉腋についている(らしい)。
あまり本職ではない分野の論文を書くために、まじめに文献を揃えようと思って作業することしばし。 集まったPDFファイルが50個。 一昔前なら、机の上にコピーが積み重なるところだ。せっせと読まねば。
土曜の夜は風雨が強く、日曜の午前中は晴れ。午後になっていっとき強風とにわか雨。 その後、また青空が広がるという忙しい天気だった。日曜の夕方、家の居間から見る雲に惹かれて カメラを取り出した (写真1、 写真2、 写真3)。 肉眼では分からないが、傾いた太陽の近くの雲に望遠レンズを向けたらかすかに赤や緑に色づいていた (写真)。 これが彩雲というやつではないか。彩雲を見ちゃったよ。 撮っているときは、写真下部の明るいところの色に気づいたのだが、あとから写真をよく見ると、 右上にもっとはっきり色付いた部分があった。
雲との出会いはまさに一期一会。1分後の写真ではすっかり色が薄れてしまっていた。
きのうは風雨が強かったが、夕方にはすっかり風は止み、日が射した。 散りきっていないソメイヨシノが夕陽を受けていた(写真)。 雲のさまざまな姿にカメラを向けたくなる (写真1、 写真2)。
今朝の庭はきのうとは一転して明るい。雨にそぼ濡れていたヒカゲツツジ (写真)が、きょうは明るい顔をしている (写真)。 トウゴクミツバツツジも開花中 (写真)。 カツラの丸い葉が広がり始めた (写真)。 いくら見ていても飽きない朝の庭だ。定年になったらいくらでも見ていられる。楽しみだ。
自分が考えた研究のアイデアが、他の人のアイデアと重なっていたいた時。ちぇっと思うか、 我が意を得たりと思うか。他人も思いつくということは、独創性が足りないということだ、 自分しか思いつかない・やらない研究を見つけてやろうと思いたい。
雨の中、庭のヒカゲツツジが咲いている (写真)。 ヒュウガミズキに似た、おだやかな色だ。
気温が低めで長持ちしていたソメイヨシノが、いよいよ散り始めた (写真)。
新年度が始まった。自分の位置は変わらず、単なる先週の続きのようだが、 それでも少しずつまわりの環境が変わる。
木々が芽吹きはじめた。エゴノキ (写真)や ムラサキシキブ (写真)の冬芽は、鱗片がない裸芽。 葉が広がるにつれ、芽を守っていた毛のあいだから緑が見えてくる。
ムベはアケビの仲間で常緑性のつる植物。 さっそくつるを伸ばしている (写真)。 広がりはじめた葉がかわいい(写真)。
庭のイカリソウが開花中(写真)。