職場の構内の林では、例年ナワシロイチゴの実がなるが、花が咲いているのを見た印象がない。 ちゃんと見ていないのがいけないのかと思いじっくり探したが、やはり花弁が閉じたものしかない (写真)。 そういうものなのだそうだ ( 波田さんのページ)。
ヒメジョオンの花で食事中のハナアブ (写真)。 羽根の透明感がよい。
黄色い点が飛び回っていると思ったら、コシアキトンボ (ピンボケ写真)。 こんなに黄色かったっけと思って調べたら、成熟したオスは「腰あき」の部分が白くなるが、 メスと未熟なオスは黄色いとのこと。
道端でオオミズアオの成虫を見かけた(写真)。 美しい色だ。 この仲間の成虫は口が退化していて、何も食べないのだそうだ。成虫になったら繁殖するのみ。
ついこのあいだまで、私はハチ目とハエ目(アブ)の区別もついていなかった。 2億年も前に分かれたグループだというのに。 これまで馴染みがなかった生き物に目を向け始めると、 顔見知りの種類ができるとともに、種類まで分からなくても、 およそどの仲間か見当がつく(ないしは知らない仲間だということが分かる)ようになってくる。 これが楽しい。
「どの仲間か」といっても、いろいろなレベルがある。 植物なら、シダ植物か種子植物か分かる、という思いっ切り粗いレベルから、 属の見当がつく(スミレ属だと分かるが、種までは自信がない、のような)まで。 いずれにせよ世界が分節化されると、見え方が変わる。 一人一人の名前と顔を識別して人とつきあうのと、知らない人たちの群集の中をすり抜けていくのが違うように。
以上、絵日記のあとに御託を並べてみました。
職場の構内の池にゴイサギの幼鳥がいた (写真1、 写真2)。 ゴイサギの幼鳥は、白い斑点を星に見立ててホシゴイと呼ばれるそうな。
以前は、撮ろうとした花に虫がいると、じゃまだと思って追いやっていた。 このごろは、喜んで虫も撮っている。写真に撮れば、種類を調べることもできる。 チョウ目(鱗翅目)から2種、 ベニシジミ(写真)と サトキマダラヒカゲ(写真)。 サトキマダラヒカゲの背景がいい感じ。 コウチュウ目(鞘翅目)からも2種 イボタノキの花にいたシロテンハナムグリ(写真)と クリの花にいたコアオハナムグリ(写真)。 シロテンハナムグリの光沢感がよい。 ハチ目(膜翅目)からは、ハコネウツギで盗蜜中のクマバチ (写真)。 花の付け根に横から穴を開けて蜜を吸う。 植物にとっては花粉は運んでもらえず、美味しいところだけ持っていかれる。 カメムシ目(半翅目)からは クリの樹上のオオホシカメムシ(写真)。 おしゃれなデザインだ。
ちょっと歩くだけで、自然の生き物がいろいろ見つかる。これこそ生物多様性というものだな。
私の場合、一日に30本以上のメールを書くと、メールばっかり書いていたような気分になる。 本日はぎりぎり28本。幸い、力作メール(表現に悩みながら、10分以上かけるようなもの) はなかったので、それほどの負担感はなし。
2週間ほど前からの腰痛がうっとうしい。ぎっくり腰というわけではない。 この週末は体を休める予定。
「6日間に、4種類の用事で、5日間東京に行く」シリーズは昨日で終了。
家のアジサイのつぼみに おしゃれな赤の甲虫がいた。写真を撮って、ネットで調べると ベニカミキリのようだ (写真)。 こういうとき、よくお世話になるのは 虫マトリックス。 今回は赤×黒×Mで一発判明。 しろうとには本当にありがたいページだ。
職場の構内でノアザミが咲き始めた。咲く直前の様子がおもしろい (写真)。 総苞片に覆われて丸くなっている状態はサボテンの風情。
まだ苞に包まれているドクダミのつぼみ (写真)。 そこだけポッと小さく白い火が灯っているようでもある。
どういうわけか、明日からの6日間に、4種類の用事で、5日間東京に行くことになっている。 つくばエクスプレスにお世話になる日々。
庭の畑で絹サヤが採れはじめた。これも春から初夏の味。清楚な花もよい (写真1、 写真2)。
長ネギのネギ坊主は適宜摘み取っているが、取り残したものが開花中 (写真)。 ネギの仲間はユリ科に分類されていたが、遺伝子に基づく新しい分類では、ネギ科として独立させたり、 ヒガンバナ科に含められたりしているようだ。
オヤブジラミの花は直径数ミリ程度 (写真)。 早く咲いた花はしだいに果実へ (写真)。
綱渡りをしている途中であらたな課題をポンと手渡されると、バランスが崩れて落ちそうになる。 そこを平然と笑顔で乗り切るのもプロだろうけど、 自分が持てる量をきちんと見積もり、持てないものはきちんとお断りするのもプロだろう。 子供のころに読んだ教訓に「安請け合いせよ。困ったときはお互い様だ」というのがある。 これはこれで心が楽になる教えではあるが、「お互い様」で済むことばかりでもあるまいと子供心にも思ったので、 記憶に残っているのだろう。。
お仕事はどうにか綱渡り中。
職場の構内の林でみかけたゴマダラチョウ (写真)。 黄色い口吻を伸ばして樹液を吸っているようだ (写真)。
マユミが開花中 (写真)。 来ている虫はたぶんハチモドキハナアブ。 名前の通り、ハチに擬態しているハナアブのようだ。 よく見ると、触角の基部が合着していて先で分かれている様子がおもしろい (写真)。 羽根の付け根近くにある平均棍が黄色い。羽根が4枚ではなく2枚で、かわりにこの平均棍があるのが アブを含むハエの仲間の特徴。 いろいろ分かってくると楽しい。
気が付くと、私の小さな手からあふれるばかりのお仕事が。 胃や胸が苦しくなってくるので、 てーげー、てーげーと言ってみる。
太陽の光のなかで、黄色い花が目立つ。 道端のオオジシバリ (写真)は ニガナ(写真)と近縁。 木立の縁で咲いているウマノアシガタ (写真)はキンポウゲの仲間。
アオスジアゲハがヒメジオンで蜜を吸っていた (写真1、 写真2)。 アオスジアゲハは、アゲハ属(Papilio)ではなくてアオスジアゲハ属(Graphium)の種なのか。
池にいたカワセミ (写真)。 飛び立ったところが撮れた (写真)。
ひさしぶりに、プロジェクトの報告だの、知ったかぶりの一般的な話などではなくて、 自分でやってる研究の話を、たっぷり時間を使って、外のセミナーで喋らせてもらう。 準備をしながら頭が整理されていくのが楽しい。
エゴノキの仲間のハクウンボクが咲いている (写真)。 好きな花だ。
明るい林の中では アマドコロが盛り (写真)。 ニガナの黄色も、小さい花ながら目立っている (写真)。
育種して栽培されている植物は、自然の生き物という素材から人間が創り出した人間の文化。 それはそれでおもしろみを感じるけれど、 人間とは関係なく進化して、だれが植えたのでもなくそこらに生えている植物には ありがたみを感じる。
今年の4月までの写真の 総目次ページ を作成。脈絡もなくいろいろ撮っているものだ。
先日載せたムラサキケマン (写真) を、光の状態が違うときにもう一枚 (写真)。 ずいぶん印象が変わる。
キュウリグサの花は直径2ミリほど (写真)。 中心部分の黄色がポイントだ。
さらに花の写真は続く。ホウチャクソウの花は媚びたところがなく、 しゃれている(写真1、 写真2)。 もちろん訪花昆虫にはこれでも媚びているはずだが。 カキドオシの花は毛が昆虫を中心部へと誘う (写真)。 イヌザクラが満開だが、桜のなかでは屈指の地味さ。 少しでも見栄えがするように撮ってみた (写真)。
最後に空に目を向ける。家の居間から外を見たら、庭の木のむこうに彩雲がみえた (写真)。得した気分だ。 しばらくのちには、あとかたもなく消えていた。
羽田空港オリジナルのお土産に「空飛ぶでかドラ」「空飛ぶ子ドラ」 というものがあった (画像)。 二つ折りのどら焼きで、冷やして食べると、オレンジピールが入った小倉クリームがすばらしくおいしかった。
出発便のフロアで売っていたので、出張から家に帰るときにわざわざ到着フロアから出発フロアに移動して 買って帰ったこともあった。そのでかドラが、2007年に異物混入事件があり、2008年に販売終了となったと最近知った。 もう食べられないとはショックだ。 もう一つショックなのは、最後に食べてから少なくとも8年以上経っていること。 そんなに昔のことなのか。まさに光陰矢のごとし。