ネムノキが咲き、すっかり夏の雰囲気だ (写真)。 赤く見えているのは雄しべ。
リョウブの花も咲き、近寄ると香りがむんむんと漂う (写真)。 当然、虫がやってくる。ツチバチの仲間二種、キンケハラナガツチバチ (写真) と、キオビツチバチ(写真)かな。
いかにも小さなハチっぽいのは、よく見ると翅が一対しかなくハエ・アブの仲間だ。 (写真)。メバエ科の一種か? けっこうかっこよいと思う。 メバエ科だとすると、多くの種はハチの仲間の体に卵を産み付けて幼虫が寄生する。 寄主を見つけやすい花のそばにいることが多いという。そう知ると、油断ならないやつに見えてくる。
ほかにも虫を狙う生き物がひそんでいる。リョウブの枝にいた毛深いクモはたぶんネコハエトリ (写真)。 これまた油断ならない面構え (写真1)。
庭のキュウリの巻きひげが、きれいな螺旋を描いていた (写真)。
コナラの樹液がしみだしているところにいろいろな虫がやってくる。 そのなかにコムラサキがいた。 (黄色い吻を巻いた状態と 伸ばして樹液を吸うところ)。 翅を広げると、見る角度によって名前の由来の紫が見えたり (写真、 写真) 見えなかったり (写真)。 紫が色素の色ではなく 構造色なので。
ジャコウアゲハがノアザミの蜜を吸っていた (写真)。
先日、家で連れ合いが「うわ!」と声を上げて腕を払った。 「虫が!」と言う。それを聞いて、瞬間的に「なにそれ」と思った。 せめて「甲虫が!」とか「ガが!」とか言って欲しかったのだと思う。 いつのまにやら昆虫の解像度があがったようだ。
「ガが!」で思い出した。加賀温泉郷のキャンペーン 「レディー・カガ」。
「盗みは悪いことです。私が人のものを盗むのは、生活が窮乏し、ほかに適当な手段がない場合のみです。 その場合も必要最小限しか盗みません。なお、ほかに適切な手段がないかどうか、 最小限の範囲かどうかは、自分で適切に判断するので安心してください」 と高らかに宣言したら、ふつうは信用されるより警戒されて、人間関係にはマイナスだと思う。
今の季節、放っておくと庭の植物がどんどん茂る。 藪を作りたいならそれでよいのだが、 気持よく散歩できる庭にしようと思うとまめに手入れをしないといけない。 玄関へのアプローチの横の木々の枝を伐ったら、 そこにいたらしいコガネムシのたぐいが転がり落ちた。たぶん アオドウガネ (写真)と ドウガネブイブイ (写真)。 ドウガネブイブイとはかなり迫力がある名前だが、標準和名のようだ。
マサキはちょうど花盛り (写真)。 そこにいろいろと虫がやってくる。種類不明のハナバチ (写真)。 こちらはキオビツチバチか(写真)?
よく見ると、花にやってくる虫を狙うクモがひそんでいる ハナグモは、画面中央の下に緑の脚が見える。その左の白くて丸っこいのが腹。 (写真)。 たくみに隠れるものだ。 ササグモも獲物を狙っている (写真)。 その上の胸に黒っぽいところがあるが、ここに8個の眼がまとまっている。 下に伸びる短くて先が黒っぽいのは2本の触肢。
シミュレーション計算の結果を眺めていて「おお、そういうことだったのか!」という発見があった。 改めて考えてみれば当然のことではあるのだが、このワクワク感はたまらない。
数人のアイドルグループの一人一人を識別することはむずかしくない。 数十人のグループとなるとなかなか大変だが、子供のころ、クラス替えがあっても数日もすれば 全員の顔と名前を覚えていたのだから、その気になればできる。 数百人となると容易ではない。日本の鳥やチョウ、トンボ、シダはそれぞれ数百種類なので、これに相当する。 そのうえ、こうした生き物はいつも同じ教室にいたり日々テレビに出てたりしない。 手がかりはアイドル写真集(図鑑とも言う)。一通り識別できたらマニアだ。 さらに一桁増えて数千となると、知識と経験を地道に積み上げていくしかない。日本の植物すべてとか、チョウとガをあわせた鱗翅目(チョウ目)すべてとなるとこのレベルだ。
と、長い前置きでガの写真。明るい林床を歩いているとガが飛び立ち、やがて葉の裏に身をひそめた。 チョウに比べるとなかなか飛び立たないので写真は撮りやすいが、そのあと種類を調べるのが大変。 どうにか判明したのはゴマダラキコケガ(たぶん) (写真)。 名前を分解すると、ゴマダラ+キ+コケ+ガ。幼虫が地衣類などを食べるコケガという仲間があり、その一種で黄色ベース、 ゴマダラ模様つき、ということのようだ。
もう一種、エノキの葉の裏にかくれたガ (写真)。翅の先が見えている。 寝転がって下から写真を撮ったら、意外な美しさ (写真)。シャクガの仲間のホシシャクのようだ。 シャクガの仲間の幼虫がシャクトリムシ(尺取り虫)。
離れたところでチョウを見かけたら、まずは何がいたのか、種類が分かるように望遠ズームの望遠端(300 mm)で一枚撮る。 そのあとしだいに近づきながら、さらに何枚か撮る。 じゅうぶんに近寄らせてくれたら、そこでレンズを標準マクロに付け替えて、さらにゆっくり近づきながら撮る。 マクロレンズだと絵のきれいさが違う。最後まで寄らせてくれたツバメシジミ (写真)。美しい。
ウメガサソウはきわめてひっそりと咲く。そういえばどうしてるだろうと思って様子を見に行ったら ほとんど花は終わっていた。 数株残っていた開花個体を撮った(写真)。
アカメガシワの雄株の花が咲いている(写真)。 さっそくアリが来ている。
以上、絵日記でした。
どうもこのところ心鬱々として楽しまず。 こんなときは、よかった探しをしてみよう。 相変わらずの不整脈とはいえ心臓はちゃんと動いていていて激しい運動にも支障はない。 昨日は書店で 『完全復刻版「本の雑誌」創刊号〜10号BOXセット』を見つけて迷わず買ってしまった。 今日もよい天気。 ちょっとめんどうかなと思ったプログラムがさっさと書けてガシガシ計算を始めた。 よかった、よかった。 今夜のビールもおいしいはず。 幸せではないか。
庭に勝手にミツバが生えていている。朝食の時など、柔らかそうな葉を何枚かつんできて味噌汁に浮かべたりしている。 これも小さな幸せだな。 少し前から花の季節(写真)。2ミリほどの本当に小さな花だが、 アリが目ざとくみつけて来ている(写真)。
裏庭のサカキが、今年はたくさん花をつけた(写真)。 そこにコマルハナバチが来ていた(写真)。 サカキはツバキ科に分類されていたが、いまはツバキ科から分離・独立したモッコク科に含まれているとのこと。 生き物を見つけたり、知識を得たり。いずれもうれしいことだ。
職場の明るい林に来ていたチョウをまとめて載せる。 ウラギンシジミ(写真)、 アカシジミ(写真)、 ウラナミアカシジミ(写真)、 ツマグロヒョウモン(写真)。 ほかにも、ヒカゲチョウだのオオチャバネセセリなど、いろいろ。
『乳酸菌が一億個』という宣伝コピーを見かけた。なんだかよく分からないけど、これでどうでしょう。 『水分補給に最適な霞ヶ浦の水、コップ一杯に水分子が 6.02 x 1024個』。 コップの容量を180mlとして計算しています。 いまだにアボガドロ数を覚えていることに自分で驚いた。 ……あれ、今は アボガドロ定数 と呼ぶのか。
更新が滞っていますが、私は(おおむね)元気です。
6月4日は虫歯予防デイ。私の歯はほぼすべて人手が入っているが、ここしばらくは小康状態。 去年だか一昨年だか、数日間の集中講義のあいだに差し歯がぐらぐらしてきて、とうとう最終日に 抜けたことがあった。前歯だったのできわめて間抜けな顔になった。よい思い出だ。
マテバシイの葉のかげに、クモの子供たちがいた (写真)。 もう一枚、密集している集団と、ちょっと指先でつついたら「蜘蛛の子を散らすように」散った集団とが 並んで写っている (写真)。 ずいぶん昔のことだが、最初に蜘蛛の子が散るようすを見たときには感動した。これもまたよい思い出。