もうじき草刈りが入る職場構内の明るい林床で、ノカンゾウが咲いている (写真)。 キンミズヒキも (写真)。 前にも載せたコバギボウシをもう一枚(写真)。 下から上に咲き上がっていくのが分かる。 こうした植物を刈ってしまうのはもったいない気もするが、刈るのをやめたら笹ヤブになってしまう。 刈り片とのバランスで、今見られる植物たちは維持されている。
ヘクソカズラの花のアップ(写真)。 なかなかよい感じだ。
池の縁でサギゴケに似た花が咲いていて、調べたらアメリカアゼナという外来種だった (写真1、 写真2)。
体長1センチもない小さなアオバハゴロモ (写真)。 ウドにとまっているのをよく見る。 属の学名は Geisha, すなわち芸者。 大きなくくり(目:もく)だとカメムシの仲間(カメムシ目)。その中で、カメムシよりはセミに近い。 昆虫をもう一枚。セイタカアワダチソウにとまったショウリョウバッタ (写真)。
以上、今日の絵日記でした。
この時期になると、庭の畑の野菜を収穫して食べるのが大変だ。 今とれているのはナス、キュウリ、トマト、ピーマン、甘トウガラシ、インゲン。 そろそろオクラが採れはじめ、もうすぐゴーヤも実る。 実ものは採るのが遅れると大きくなりすぎたり、割れたり、硬くなったりする。 そして、日々料理法を考えて食べ続ける。 スーパーで野菜など買っている場合ではない。
この週末は島ラッキョウを掘り出した。あと、ミョウガも収穫。ミョウガは花が咲いてしまうと スカスカになってしまうので、こまめに見ないといけない。
島ラッキョウとミョウガを天ぷらにして塩で食べた。どちらも独特の味と香りがうれしい。 「クセがなくて食べやすい」というのが褒め言葉のように言われるが、 島ラッキョウもミョウガも、クセがなかったら意味がない。
明るい林内で咲いている花いろいろ。 ヒヨドリバナ(写真)、 オトギリソウ(写真)、 コオニユリ(写真)。
ヘクソカズラは名前、葉の匂い、そのはびこり具合、いずれも人に好かれる要素はあまりないが、 花はそこそこよいと思う(写真)。 これを食草にしているのがホシヒメホウジャクの幼虫。 ホシヒメホウジャクの成虫は、飛んでいるときは黄色い紋が見えるが、とまるとくしゃくしゃの枯葉で、 さて、どこにいるでしょう、という感じだ(写真)。 アップの写真(写真)。
日本では奄美大島周辺にだけ分布していたのが、 近年、関東近辺で見かけるようになり、大陸産のものをマニアがもちこんだのではないかと言われているアカボシゴマダラ (写真)。 ふらふら飛んで、メタセコイアの樹上にとまった。
道沿いのくさむらにツバメシジミがいた (写真1、 写真2)。 葉についている白いものは卵かと思ったが、 ツバメシジミの幼虫の食草はマメ科の植物なので、これは違うだろう。
火山の勉強で知ったのだが、日本の地熱資源量は、アメリカ、インドネシアについて世界第三位だという。 さすがプレートの沈みゆくところの国だ。 ただし実際に使っているのはその 2% ほど。 ガソリンスタンドに武装集団が立てこもり灯油を買えなくなったとき、武装集団を排除する備えに投資するのがよいか、 あるいはスタンドで灯油を買わなくてすむように自分の家の庭に出てくる熱水を利用する設備に投資するか。 いろいろな要素が関係し、不確定要素も多く、簡単に答えが出ることではないが、たとえばそういう議論が必要だと思う。
職場の構内の林の下でヤマユリが咲き、芳香がただっている (写真)。 コバギボウシも咲き始めた (写真)。 開いている花をアップにしたくなる (写真)が、 つぼみもよい (写真)。
まだ赤くないナツアカネがあちこちにいる (写真)。 日本には、アカネ属のトンボが17種類もいるという。 胸のところの黒い模様のパターンが重要な識別ポイント。 ここが写るように撮らないと、私には種類を調べられない。 赤いトンボはアカネ属に限らず、別属の ショウジョウトンボ(写真)や ハッチョウトンボも赤い。
ウドの葉にいたアミガサハゴロモ (写真)。 地味だがおしゃれだ。
メールで添付されてくるファイルの名前が、 「パラダイス」が「ハ?ラタ?イス」とか「パパゲーノ」が「ハ?ハ?ケ?ーノ」といったように、 濁音や半濁音のはずの字が、濁音なしの仮名+「?」で表示されることがある。 実はこれは、unicode の仕様に由来する現象であった。濁点付きの仮名の表現方法は、 ひとつのコードで「パ」を表す方式と、「ハ」のコード+前の仮名に半濁点をつけろというコードの 組み合わせで表す方式と、どちらも許容されている。Windows や unix では基本前者、 Mac では後者の形式で表現されている ( 参考ページ)。 Mac由来のファイルが他システムに送られた場合、この表現方式に対応していないソフトでは たとえば「ハ?ラタ?イス」「ハ?ハ?ケ?ーノ」などと表示されるということだった。 積年の謎が解けた。メモを残しておこう。
プチ夏休みで行ったのは箱根。噴火警戒レベル2のときに、今の箱根は空いているにちがいないと予約したら、 そのすぐあとにレベル3に引き上げられた。 いろいろ勘案するに、現状では往復の交通事故のリスクのほうが高いであろうと考え、 予定通りに行くことにした。 これを機会に、ずいぶん火山の勉強をしてしまった。
箱根湿生花園では、カキランが開花中 (写真)。 派手さはないが、美しい。 サクラソウ科のクサレダマがあちこちで咲いている(写真)。 クサレダマは腐れ玉ではなく、草+レダマ。レダマはマメ科の植物で、漢字では麗玉と書くようだ。
クサレダマと同じ属のオカトラノオも咲いていて、そこにウラギンヒョウモン(たぶん)が来ていた (写真)。
入り口付近でふわふわ飛んでいたのは、おそらくクロアゲハ (写真)。 黒が基調のアゲハの仲間はいろいろいる。
日曜の昼から火曜までプチ夏休み。水曜はフィールド調査。 そんなこんなのうちに、またひとつ年輪を重ねた。 そして押し詰まった様々な仕事の運命やいかに。
職場の建物の自動ドアが、人気がないのに開いたり閉まったりしている。 故障だろうか。近寄ってみるとセンサーのところにナナフシがいた (写真)。 いつまでもここに居座られても困るので、横の植え込みに移した (写真)。 自動ドアは正常に復した。
だれかに喧嘩を売られそうになったら、さっさと逃げるとか、 言葉巧みに懐柔をはかるとか、強気に出て押し返すとか、 喧嘩上等と喜ぶとか、人によって対応はさまざまだろう。 損得の判断もあれば、自分のスタイルというのもある。 それ以前に人が喧嘩を売りにこないようにする方策もいろいろある。 ふだんから愛想よくしておくとか、こいつと仲よくしたいと思わせるようななにかを身に付けるとか、 マッチョな肉体を誇示するとか、ナイフをチラつかせるとか。 人としての生き方と計算が、そういう方針や戦略の選択のベースになるはずだ。
私は基本的に弱気だ。「強気」でも「喧嘩上等」でもないし、なめられたらなめられたままでよい。 名誉ある死よりも冴えない長生きがよい。 その選択を、「適切に」「総合的に」判断するとしか言わない人に白紙委任したくないし、 ナイフをチラつかせる人たちとご一緒したくない。
おめでたい絵日記しか載せないこのページだが、 「ご一緒したくない」という気持ちだけは書き残しておこう。
コナラの樹液を吸いにルリタテハが来ていた (ピンぼけの写真 )。 よく見ると、他にも小さな昆虫が何匹も写っている(写真)。 翅を開いてくれるのを待つこと数分。一瞬開いて飛び立った (写真)。 暗くてシャッタースピードが遅く、翅がぶれてしまった。残念。
ヤブカンゾウが咲いている(写真)。 しまらない花だが、夏の濃緑のなかでよく目立つ。
先月、ほんの2,3ミリの黒い昆虫が植物についていて、なんだろうと思って写真を撮った。 ハムシの類かと思ったけれど、それらしいものはない。諦めていたら、ネットで似たような写真を見かけた。 マルカメムシ科の一種にちがいない。調べたところタデマルカメムシのようだ (写真)。 これでカメムシとはびっくり。
またアミガサハゴロモの幼虫を見かけた。 毛のかげに隠れているところを覗きこんで撮ってみた (写真)。
土曜は東京で会議、休みをとって日曜から火曜まで不在、水曜は外で調査。 いろいろな締め切りはどうなるか不安になったら、 何万年に一度の火山の大噴火で何百立方キロのマグマが噴出することに思いを致す。 とたんにすべては小さいことに思えてくる。解決にはなってないけど。
ナワシログミの葉のうえに、アカサシガメがいた(写真)。 カメムシ目サシガメ科。他の昆虫などをつかまえて体液を吸う。 カメムシは臭いからと嫌われることがあるが、わりと好きな仲間だ。
あれやこれやの仕事があり、その優先順位付けに悩む。 悩みながらどれも手付かずというのは最悪だ。 どの仕事でも、10分かければ10分、1時間かければ1時間の仕事量だけ進展するのは確かだから、 とにかく何かすること。
…で、ついつい机のまわりを片付けたり。今じゃなくていいんだけど。
外来のマメアサガオの白い花が咲いている(写真)。 ナワシロイチゴの実は赤く熟している(写真)。
草むらに見えた植物の種子のような毛(写真)は アミガサハゴロモの幼虫(写真)。 毛は体全体を覆い隠したり、後方にまとめて顔を出したりできる。毛は細胞ではなくて、ロウ物質だそうだ。 かんたんにとれる。
今の季節、明るい林の下の草むらを歩くと、そこらじゅうでジャノメチョウが飛び立つ。 交尾しているものもあり(写真)。 時折、つながったまま飛ぶ。そのとき、一方が羽ばたいて、もう一方はぶら下がりっぱなしだ。 羽ばたくほうがメスだそうだ。
ガの写真を2枚。一枚はマメキシタバ(写真)。 ユリノキの樹肌にまぎれて目立たない。名前はマメ+キ+シタバで、隠れている翅は黄色い。 もう一枚は葉の裏にとまったシロモンノメイガ(写真)。 こちらはシロモン(白紋)+ノメイガで、ノメイガは野+螟蛾。螟蛾の螟は、イネなどの芯を食べる虫のことらしい。 ニカメイガはイネの害虫として有名だ。
最近、火山について少し勉強している。噴出物の体積を表すのに、東京ドーム何杯分などといった表現が使われることがある。 1立方キロのおよそ 1/800。先日の木曽の御嶽山の噴火では ドームの数分の1だったとのこと。富士山の宝永噴火では 500杯余りと見積もられている。西日本の縄文文化を壊滅させたという 7300年前の鬼界カルデラ噴火では8万杯。 日本の陸地全体に均一に敷き詰めると、厚さ25センチほどになる計算だ。
日本生態学会事務局がツイッターを始めた (こちら)。 静かに広報中。
雨の夕方、暗くなる前からカブトムシがコナラの樹液をなめていた (写真)。 湿った重い空気のなか、切り株にツノマタタケが生えている (写真)。 たしかアカマツの切り株だ。
日曜は朝から夕方まで東京で会議。