秋の木の実の写真を2枚。ツリバナ(写真)、 ゴンズイ(写真) に クサギ(写真)。 クサギは花のときから残った萼(がく)が赤くなり、果実は青。
アメリカセンダングサ(写真)は名前の通り北アメリカ原産。
歩いていたら視野のすみに小さなチョウが入った。そちらを見るとマテバシイの木にとまろうとしている。 ということは、幼虫がマテバシイを食べるシジミチョウの一種、ムラサキツバメか。写真を撮って確認したところ はたしてそうだった(写真)。 分布が東に拡大中の種類だ。 いままでチョウのことはまったく知らなかったのに、少し勉強して見える世界が広がった気がする。 ほんのちょっとだけれど。
長めの夏休みから戻り本日から出勤。
昼休みにヤマトシリアゲを見つけた (写真)。 死んだ昆虫の体液を吸うらしい。この写真でも干からびた幼虫のそばにいるが、 これほど干からびていてはエサにならないのではないかな。残念で立ち去りがたい… という場面か。 見ているうちに飛び立ったがすぐ近くの葉に止まってくれた。 せっかくの機会なので何枚も撮影 (写真1、 写真2)。 オスはこのように腹の先を背中に持ち上げる。そのようすがサソリに似ていることから 英語では scorpion fly と呼ぶのだそうだ。 シリアゲムシは、シリアゲムシ目という世界で数百種の小さな目(もく)に分類されている。 そういうグループは、なんだかそそるものがある。
ヤブカラシで吸蜜するツマグロヒョウモンの雌(写真)。 そこに雄が飛んできて (写真)、 雌の近くに止まった (写真)。 このあと地面に場所を移して腹部の先を近づけ、交尾しようとしていた (写真)。
…こんなのんきな絵日記を書いてていいのかな、などと思う今日このごろ。
明日22日から27日まで不在です。それまでに済ませるべき仕事をいくつか片付ける。 あとは戻ってから。きっとなんとかなるだろう。
池のあちこちでアオイトトンボがラブラブ (写真1、 写真2、 写真3、 写真4)。 池を横切る橋に巣をはっていた、おそらくアシナガグモの仲間 (写真)。 スマートだ。
サワフタギの実が色づいた(写真)。 力強く咲いているのはヒマワリに近縁のキクイモ (写真)。北アメリカ原産で世界各地に広がっている。 ずっとおとなしく咲いているゲンノショウコの花は直径1センチほどだが、近寄って見ると色合いがよい (写真)。 葯のムラサキが全体を引き締めている。
枯葉が地面に落ちたのかと思ったら大きなガだった (写真)。
一般に、店のレジに並んで待つのは嬉しいことではない。ただし書店ではその時間が苦痛ではない。 手元には読みたくて買う本がすでにあり、待っているあいだに読める。 飲食物だとレジで会計を済ませるまでは飲み食いできないし、衣類を勝手に着るのもはばかられる。 そもそも待っているあいだに着たからといって、その時間が有意義になるわけでもない。やはり書店は特別だ。 そのことに気付いて嬉しくなった。
国会で「なるほど、そのご批判も一理ある気がする、ちょっと考えてみます」と答弁する場面は想像しにくいが、 自分の考えよりももっとよい考えがある可能性をつねに意識する謙虚さがない議論は不毛ではなかろうか。
22日から27日まで、しばし遠隔地へ。連絡がつきにくくなるかもしれません。
先週、東京の西のほうに滞在中にみかけたコクワガタ(写真)。 アワブキの樹上にいた。先日はアワブキを食べるスミナガシの成虫を見たし (写真)、 なんとなくアワブキづいている。
職場構内の池とその周囲の写真を何枚か。 オオイヌタデに秋の気配(写真) (←(註)詳しい人によると、 「コバネイナゴの長翅形の可能性もわずかにあり」とのことです)。 ヒメガマの葉にハネナガイナゴ(写真)。 セスジツユムシ(写真)。 触角が一本しかないようだが、よく見ると二本をぴったりくっつけている (写真)。
続いて林の中で。 タブノキの葉にいたヒカゲチョウ(写真)。日本固有種。 1年に二回羽化する年ニ化で、成虫は5、6月と 8、9月に見られるとのこと。 もう一枚、 ウツギの枝にとまっていたノシメトンボ(写真)。 いかにも夏は終わった雰囲気が漂う。
あいかわらずヤブカラシは繁昌している。ツマグロヒョウモン (写真)や アオスジアゲハ (写真)が 小さな花に巧みに吻の先を持っていき吸蜜していた。
坂井豊貴 『多数決を疑う』 (岩波新書)を読了。 選択肢が3つ以上ある場合、単純多数決は意見の集約方法として必ずしも適切ではない。 以下は私が考えた例。10人が同じメニューで昼飯を食べるとする。選択肢はカツ丼、ざるそば、冷やし中華の3つ。 10人中4人はがっつり食べたいカツ丼派。残り6人はみな胃が疲れていてカツ丼は勘弁してくれという気分。 その6人が、第一希望ざるそば派3人と、第一希望冷やし中華派3人に分かれると、単純多数決ではカツ丼が選ばれ、 カツ丼だけはやめてと思っている過半数の6人がつらい思いをする。 ではどのような決め方がよいのか。これには18世紀からの研究の歴史がある。
ひとつの方法がボルダルールというもので、各人がより好ましいと思う選択肢から順に並べ、たとえば三択なら それぞれ3点、2点、1点を与える。これを集計すると、上記のケースではカツ丼は最下位となる。 ボルダルールがさまざまな観点から優れた集計方法であることは理論的に検証されている。 この方式およびその変形は、ナウルやキリバスの選挙で実際に使われている。 ナウルと言えば、「くそ貧乏長屋。とるものも何もない」から軍備が必要ないとだれかが評した国だっけ。
もうひとつ、興味深かったのは陪審員の人数の意味の話。たとえば陪審員の多数決で有罪か無罪かを決めるとする。 一人の人が正しい判断に達する確率が50%よりは高いが100%ではない場合。なるべく多くの人数の多数決で決めると、 まちがった結論になる確率がどんどん小さくなるという話。数学的に当然だ。 ただし各人が独立に判断がすることが必要なのも当然。 たとえば議会での採決で、党議拘束で議員を縛ればこの条件は満たされない。 党利党略的にはよくても、よりよい判断を目指すにはマイナス。
茨城・茨城の豪雨のころは東京西部にいた。遠くからやきもきするのみ。 河川は長い時間をかけて地形を作るが、ふだんの定常的な流れよりもときおりの豪雨・氾濫の インパクトが大きそうだと、しろうと考えで思う。地形を作るほどの力を人間がコントロールできるのか。
きょうはおだやかな週末。ツリバナの実が色づいてきた (写真)。 もうじき割れて中の種子が出てくるはず。
トンボの写真二枚。一枚目はイトトンボ。おそらくアオイトトンボだろう (写真)。イトトンボは繊細でスマート。 もう一枚は 雌雄がつながって飛ぶノシメトンボ(写真)。 連結した状態で上空から卵を撒き散らす。連結打空産卵というのだそうだ。
あとはガを三枚。ホバリングしながらアベリアの蜜を吸うオオスカシバ (写真)。 翅に鱗片がなく透明だ。 じっとしてた小型のガはシロオビノメイガ(写真)。 近寄っても逃げないガは撮りやすい。もう一枚、こりゃなんじゃと思った小型のガは、 マダラツマキリヨトウというヨトウガの仲間(写真)。 すごいデザインだ。
とある大学で14年間続けてきた集中講義を今年限りとすることにした。 後任はすでにお願いた。これも終活。
週末にヤブカラシの葉の上でみつけた体長数ミリの昆虫がいったい何なのか気になっていた。 ハムシではないし… ひょっとしてカメムシの幼虫ではな いかと思って、「カメムシ 幼虫」で 画像検索したらたちまち判明。クサギカメムシの幼虫のようだ (写真)。
夕方、忘れ物を取りに行ったグラウンドのネットにとまっていたツクツクボウシ (写真)。
ふと思ったことのメモ。 通常の方法では見えないもの・ことを技術を使って見えるようにすることと、 要素は肉眼で見えている複雑な対象をシステムとして理解すること。 それぞれのむずかしさがあるが、問題設定のむずかしさは後者が勝る気がする。 そもそも、なにが分かったら分かったことになるのかが自明ではない。
ヤブカラシは抜いても抜いても地下茎から新しい茎を伸ばすやっかいものだが、 その花は多くの昆虫の蜜源になっている。 とにかくやたらといろいろな虫がやってくる。 ハチの仲間はとくにいろいろ。 コガタスズメバチ(写真)、 腹の先が黒いヒメスズメバチ(写真)。 セグロアシナガバチ(たぶん) (写真)に キボシアシナガバチ(たぶん) (写真)。 キンケハラナガツチバチ (写真)。 あと、セイヨウミツバチ(写真)も。 甲虫は、 マメコガネ (写真)、 コアオハナムグリ (写真)、 クロウリハムシ (写真)。 チョウはチャバネセセリ(写真)。 これで10種類か。もちろんこれだけではない。
3種類の用務で、8日の火曜日から1週間のうち6日間は東京。東京の水に染まってしまうか。 落ち着かないことだ。
8月末のプチ夏休みで群馬の温泉へ。天気はぱっとしなかったがのんびりした。 宿のまわりを散歩していてみかけた大型のチョウは、見たことがない種類だ。 写真を撮って後で調べたら、名前だけは知っていたスミナガシ (写真)。 食草はアワブキ。そういえば、散歩する道沿いにアワブキが何本か生えていた。 そうそう多い木ではないので印象に残っていたが、スミナガシとつながって、ますます嬉しくなった。
つくばの植物を何枚か。クレマチスの仲間のセンニンソウ (写真)。 そこにホソヒラタアブが来ていた (写真)。 コマツナギも咲いている (写真)。
赤いミズヒキはタデ科(写真)、 黄色いキンミズヒキはバラ科(写真)。 ウドの花序には、 これから咲くつぼみ、開花中の花、花が終わってこれから実ができるところ、いろいろな段階のものが混在している (写真)。開花中の花は雄しべが突き出しているので分かる。
植物ではない写真を2枚。あちこちで大きなカラカサタケ(たぶん)が顔を出していて目立つ(写真)。あとは ニホンカナヘビ(写真)。 トカゲの仲間なのになぜ「ヘビ」なのかはなぞ。