なおも続くヤブカラシ・シリーズ。花がちょうど咲き始めたところ (写真)。右上の花では、緑色の花弁が2枚開き、あとの2枚はまだ開く途中だ。左下の花は4枚とも反り返っている。 ヤブカラシはヤブガラシと呼ばれることも多い。google ではヤブカラシを検索すると「もしかして:ヤブガラシ」と言われてしまう。でも、「日本維管束植物目録」(北隆館、2014)ではヤブカラシ(ヤブガラシ、ビンボウカズラ)となっており、ヤブカラシが標準という扱いだ。
ヤブカラシにきたアリ、その2はアミメアリ(写真)。テーブルに集まって食事中といった様子だ。腹部に模様があるように見えるのは、ツヤツヤした外皮に周囲の建物が写り込んだもの。 もう少し大きくしたものを見るとよく分かる (写真)。
花にくる虫を待ち構えるカマキリはすでに載せた(写真)。 ちょっと離れるとまったく目立たない (写真)。
つくばでは5月、6月と雨が少なめだったが、7月は平均の 9割足らずは降ったようだ。 これからどんどん人口が減っていくのであれば、水不足の心配もなくなっていくはずだ。
ヤブカラシに来る虫の続き。 ハエ目(もく)ではツマグロキンバエ (写真)。 それと、種は分からないがキンバエの仲間 (写真)。 メタリックな赤い光沢が印象的だ。 カメムシも来ていた (写真)。 ブチヒゲカメムシ。カメムシも蜜を吸うのか。
そのほか、蜜を吸うのではなく葉を食べるのだろうハムシ (写真)。 たぶんドウガネサルハムシ。体長数ミリと小さいうえに走り回るので、 ピントがきちんと合った写真が撮れないのがくやしい。
ヤブカラシの葉の上にいたミドリグンバイウンカ (写真)。 ヒスイの輝きだ。
多くの虫が訪れるところには、それを狙う肉食者がいる。 花の下にひそんでいたカマキリの幼虫 (写真)。
ヤブカラシから離れて、チョウ目(もく)2種。 まずはルリシジミ。ゆっくりと左右の後翅をずらし、明るい瑠璃色が見えて美しい (写真)。 小さな白いガが足元から飛び立って、止まったあたりをじっと探したら細い枝に貼り付いていた。 たぶんシロツトガ(写真)。 複眼だが、あたかも中央に瞳があるように見える。
以上、夏の昆虫観察日記でした。
人間が忘れ物をするのは物を持ち歩くからだ。動物はその心配がない。 どんなに遠くから来る渡り鳥も身一つで飛んでくる。 一方、程度はさまざまだが動物にも記憶はあるから、物忘れはあり得る。 ただし自分の物忘れに悩むというメタな自己分析は人間固有か。
花が少ないこの季節、虫の蜜源になっているのがヤブカラシ。 庭の手入れをする立場からはやたらと茂るやっかいものだが、 虫の観察ポイントでもある。 先日のスズバチ (写真)と セグロアシナガバチ (写真)につづいて ヤブカラシに来る虫シリーズ。
チョウはナミアゲハ (写真) とチャバネセセリ (写真) がいた。
ハチは多いが、そのなかから何枚か。 ヒメスズメバチ (写真) にコガタスズメバチ (写真)。 食事の邪魔をしなければ、まったく攻撃してこない。 こちらはたぶんオオハヤバチ (写真)。 はじめて見た。 それからクロオオアリ (写真)。 アリもハチの仲間だ。 続きはまた後日。
この季節、あまり花が咲いていないが、 ヒメヤブランを見つけた(写真)。
数ミリのハエのなかま、ツヤホソバエの一種 (写真)。 名前の通りつやつやしている。 もう1種類、樹液の出るクヌギにいた、たぶんモンキアシナガヤセバエ (写真)。
午後の遅い時間から始まる東京での会議に行くため、昼過ぎに一度家に帰った。 昼休みに体を動かして汗をかいていたのですばやくシャワーを浴び、ただちに家を出た。 駅へと歩く途中、風呂場の湯沸かしの種火を消さなかったことに気づいたが、まあいいか。 もう少し歩いたところで、老眼鏡が首からぶらさがっていないことに気づいた。家を出るとき、 落ち着いて持ち物確認をしなかったら、てきめんこれだ。 今から取りに戻ると会議に遅刻する。 でも、去年の秋に打球を左目に当てて以来、左目は遠くは見えないが近くはかなり見える状態に なっている。なんとかなるだろうと思って駅に急ぐ。
電車を乗り換え、降車駅に近づいたところで、会場の場所などを印刷した紙を出そうとしたら、 これもない。ザックに入れ忘れたようだ。前回の会議と同じビルの別室と記憶しているが、 自分の記憶はあまり信用できない。スマホで案内メールを探し出して確認したら、 これは記憶が正しかった。少し安心した。会場についたら、こんどはペンがないことに気づく。 ザックのなかをさぐって手に触れた細長いものは2本の扇子。これではメモもとれない。 会議の始まりまで10分ほどあったので、外に出てコンビニでボールペンを購入。 会議の資料のうち、著しく字が小さいものは読むのを諦めた。 どのみちその詳細を見て議論するようなことはなかったので実害はなかった。
早め早めに動き始め、余裕をもって諸事確認すべし。
明るい林の中でコバギボウシが咲いている (写真)。
アオドウガネ (写真)。 丸い複眼がぱっちり。
ヤブカラシの花の蜜を吸うセグロアシナガバチ、その2 (写真)。 ハチはかっこよいと思う。
なにか大きな獲物を掴んだシオカラトンボが飛んできた。 慌てて2枚撮ったところで飛んでいってしまった。 ぼけた写真だが、獲物はノシメトンボだ(写真)。トンボがトンボを狩るのか。
また2つほど、私の退職にともなうお仕事引き継ぎの調整。 店じまいの準備は着々と進んでいる。
アベリアの花で蜜を吸うトラマルハナバチ (写真)。 スズメガのなかまのオオスカシバは、ホバリングしながら口吻を伸ばして蜜を吸う (写真)。
アベリアに覆いかぶさって咲いているヤブカラシで蜜を吸っていたのはの スズバチ (写真)や セグロアシナガバチ (写真)。 これらの写真を撮ったのは朝で、その日の午後にきれいに刈り込まれてしまった。 みな、他に餌を求めていることだろう。
いつの間にか「○○していただくことは可能でしょうか」という言い方が世の中で依頼の丁寧表現として 使われるようになったようだ。そのことに気づくのが遅れたために、仕事を増やしてしまった気がする。 技術的に可能かという質問だと捉えて可能だと答えてしまい、 結果として仕事を引き受けてしまっていた。
2年前のメールを確認していたら、先方からの「○○することは可能でしょうか」 というメールに対する私の返事に、「その「可能」は技術的な実現可能性のことではなく、 婉曲な依頼の表現でしょうか」と書かれていた。もうこの時点では学習していたようだ。 それにしても、いかにも私が書きそうな文だ。
数日前に思いついた「小紋扇子」だが、同じことはきっとだれかが思いついてるだろうと ネットで調べたら、冗談としてではなく江戸小紋扇子がふつうに売られていた (>たとえばここ)。 それではと「常識 小紋 扇子」で調べても、着物の常識みたいなページが見つかるばかり。 自分だけつまらない冗談に喜んでいたという空振り感。
アカハナカミキリ(たぶん) (写真)。 赤い鼻のカミキリさんではなく赤いハナカミキリ、ハナカミキリは花カミキリ。
枯れたアカマツの枝がおもしろいオブジェとなり、そこにムクドリがとまって羽繕いなどしていた (写真)。 うち一羽のアップ(写真)。
ヤマユリが咲き、甘い香りを振りまいている (写真)。 これはあまりに当たり前の写真でおもしろくないので。蕊の先を撮ってみた (写真)。
最高気温が34度前後の日が続く。 連休中、この夏はじめて家のエアコンをつけた。
家の庭のすみっこでミントの花が咲いてる (写真)。 近くで見るとなかなか涼し気な花だ (写真)。 そこにハチが来ていた (写真)。 たぶんコモンツチバチ。コモン = common か、なんで英語だと思ったが、 近縁種にオオモンツチバチがいたのでコモン = 小紋と判明した。 それで思いついた。江戸小紋柄の小粋な扇子、小紋扇子。 ちょっとおもしろくないだろうか。
クズの花は涼やかではなくてトロピカル (写真)。
クヌギの樹液に集まる昆虫たち (写真)。 このあとオオスズメバチが来て、カナブンを押しやってから食事をしていた。
ふと思いついたことも、すぐ忘れる。 なんだかいろいろ忘れている気がする。小説で、登場人物がなにかを思い出しかけて、 でもそのときは思い出せなかった場合、たいていあとでちゃんと思い出し、伏線は回収される。 現実にはそううまくはいかず、多くのことは忘れたままだ。 忘れたくないことは書いておかないと。小紋扇子を書き残してもしょうがないが。
日付は前後するけれど、少し前に撮った写真を何枚か ヤブガラシの花(写真)。 。右の雄しべがある花は、蜜が盛り上がっているのが分かる。 植栽のイタヤカエデ(写真)の地際が、 草刈りのときにちょっと削られ、樹液が出ていた。そこにきていた ヨツボシケシキスイ (写真)と カナブン(写真)。
建物の入り口の上方にいた、おそらくホシウスバカゲロウ (写真)
名刺が残り少なくなってきたので、用紙を買ってプリンターで印刷した。 研究所の名前が突然変わったりしない限り、名刺を印刷するのもこれが最後ではないかな。
数日前の夕方の空(写真)。 雲は見ていて飽きるということがない。
過去の7月の「様子」を見ると、ときどき年齢を重ねたことについて書かれている。 ことしもそんな季節となった。無事に、そこそこ楽しく1年を過ごせたことを感謝する。 無事かつそこそこ楽しかったのは、多くの人々のおかげでもある。ありがたいことだ。
ナツアカネの雄 (写真)。今はまだ赤くない。 コウヤツリアブの翅がおしゃれだ (写真)。 体長2ミリ程度のアシナガバエの1種 (写真)。 この仲間はメタリックな輝きが美しい。
藪で作業をしていて、久しぶりにハチに刺された。ほぼ三年振りだ。何に刺されたのか よく見えなかったが、群れではなかったようだ。 ハチの正体を見極めたかったが、まずは水道の水で冷やしつつ、毒を少しでも押し出すほうを 優先することにした。冷静な判断だ。近くに人がいたので、アナフィラキシーショックが 起きそうになったら助けを呼べる状態だ、ということまで考えた。しばらく冷やしてから、 刺された場所へ戻ってハチを探してみたが見つからなかった。 社会性のハチの巣に近づきすぎたわけではなく、 たまたまそこにいた単独行動をするハチを、知らずに押しやったかなにかしたのだろうか。
つくばは先週の火、水にまとまった雨が降って一息ついた感じだが、その後はまた 30度超え、日照時間10時間超の日々が続いている。
相変わらず、写真の掲載が遅れている。ここに載せておくと、 あとで自分で検索しやすいのだが。先週の写真で、絵としてちょっと気に入った一枚 (写真)。 カマキリの幼虫が獲物をつかんでいる。 カマキリの種までは分からない。後脚の脚線美。 獲物はハエ目かハチ目の小さな昆虫か。この虫の立場で見れば惨殺現場だ。
もう一枚、小さい昆虫の写真。ブチミャクヨコバイという妙な名前のヨコバイらしい (写真)。
今年はサラダ記念日30周年だとか。 自分が最初に短歌に興味をもったきったけは俵万智だった。 その後、穂村弘のおかげでさらにおもしろくなった。 「外の人」が中の世界を覗く窓を開ける役は、 外の人にも中の人にも大切な存在だ。
ネムノキが咲いている (写真)。夏だ。 リョウブも(写真)。
樹液が出るコナラに来ていたカブトムシの雄 (写真)。 同じく ルリタテハとヒカゲチョウ(写真)。 ルリタテハは翅を閉じていると迷彩色だが、翅を広げればルリの線が美しい (写真)。
クヌギに集まっていた カナブンたち(写真)。 そしてヨツボシオオキスイ (写真)。 地味なようでいて 点線がおしゃれだ。 同じ木にいたオオスズメバチ(写真)は、 樹液を吸っているのではなく、ずっと口をもぐもぐしている。樹皮を噛み砕いて巣材を作っているところか。
芝にいたムクドリたちが飛び立つところ (写真)。 さまざまな姿が集まった群像がおもしろい。
つくばでは、6月一ヶ月の雨量が約 50ミリで乾いていたが 今週の半ばにようやくまとまった雨が降った。2日間の積算雨量が80ミリ余り。 こんなに不規則に水が供給されているなかで生きている野外の植物はたいしたのだ。
とあるところでノヤマトンボが咲いていた (写真)。 野生のラン。色は目立たないが、形のデザインが楽しい。
ヤマノイモの仲間のオニドコロの花 (写真)。これも地味だし、直径数ミリだしで 目立たないが、媚のなさが好ましい気がする。
ガガンボのたぐいかと思った脚の長い虫は、しらべたらムシヒキアブの仲間のアシナガムシヒキだった (写真)。 前脚を一本持ち上げたところ (写真)。 なにかこの脚に不具合があるのかと思ったが、調べたらこういう体勢でいることが多いのだそうだ。
3日のつくばの最高気温は 32.4度と、しっかり夏だ。
先月末のつくばでの写真。職場の構内にある、毎年樹液を出すコナラに来た、 カブトムシの雌(写真)と、 カナブンその他 (写真)。 はやっている。