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2018年 4月

2018-04-30

4月が終わる。

ヤセウツボが咲いていた (写真1写真2)。 南ヨーロッパ原産の外来種で、マメ科やキク科の植物に寄生する。 自分では光合成しない。

タブノキの花に来ていた虫たち。 ナミホシヒラタアブ (写真)、 アシブトハナアブ (写真) ニッポンヒゲナガハナバチ (写真)。

ガガンボの1種、キイロホソガガンボか? (写真)。 横から見た頭部は竜のようでもある (写真)。

シリーズものの本を久しぶりに買う時、うっかりすでに持っている巻まで買ってしまった。 もったいないと言えばもったいないが、作品、作者、出版社への寄附だと思えば惜しくない。 続いて欲しい文化には積極的にお金を払いたい。

2018-04-27

なにやらいろいろ慌ただしく、写真を載せるのが追いついていない。

以下、1週間遅れの写真たち。 ギンラン (写真)が咲き始めた。 もう少し明るいところでは、カキドオシ (写真)や タチイヌノフグリ (写真)も咲いている。 タチイヌノフグリも、オオイヌノフグリと同様外来種。

なかなかしっかり撮れない微少な ツブノミハムシ(たぶん)にふたたび挑戦 (写真)。 やはりぴしっと決まらない。 ちょっとした風で葉が少しでも揺れると、ファインダーの中は暴風に煽られたようだし、 人間もミリ単位で動かずにいるのは困難だ。 体長2ミリのツブノミハムシに比べると、4ミリの バラルリツツハムシはずいぶん大きく感じる (写真)。 ヒメカメノコテントウ (写真)は4ミリほど、 ナナホシテントウ (写真)は5から8ミリ。 このぐらいが中庸と言えようか。 体長2センチ以上のチャイロオオイシアブは巨大な化けものだ (写真)。

Eテレ「昆虫すごいぜ!」のおかげで、 香川照之はすっかり虫の人だ。 国立科学博物館のこの夏の特別展「昆虫」のオフィシャルサポーターとなり、 宣伝ページでは虫を持ってドヤ顔している。 題して「昆活しようぜ!」。みごとなキャッチコピーだ。 「身近な生き物と親しもう」なんてのより100倍インパクトがある。 ただし子供に「コン活」がウケるかどうかは分からないが。

ところで、虫マニアとしてカミングアウトするよりずっと前、大河ドラマの龍馬伝(2010年)で、 香川照之は岩崎弥太郎(三菱財閥の創業者)を演じた。土佐の浪人の子供として 貧しい暮らしをしていたころ、かごを売り歩いていた。鳥かごなのか、虫かごなのか。 いずれにせよ、そのような史実が知られているわけではないらしい。 ひょっとしてあれは虫マニア香川照之の発案だったりして。たぶん違うだろうけど。 本人の発案ではなくても、よろこんでかごを背負って演じてたかもしれない。

いつも思うが「あれ」と「これ」が意外なところでつながってることに気づくのは本当に楽しい。

2018-04-20

あちこちでフジが咲いている(写真)。 それよりは地味だがタブノキも咲き始めた (写真)。 そこに来ていたのはモモブトカミキリモドキ (写真)。 凝った名前だが、ごくふつうに見かける。

キムネクマバチがぶんぶんと飛んでいる。近くでホバリングしてくれたので、 飛んでいる様子をしっかり撮れた (写真1写真2

職場では評価面接の季節。 人を評価したり人に評価されたりも今年度限りだと思うと晴れ晴れとした気分になる。 小学校1年の通信簿以来の評価からの解放だ。

波田善夫さんの 植物雑学事典がまた見えるようになっていた。 よいニュースだ。

2018-04-16

コナラの新葉と雄花序が横から朝の日を受けて光っている(写真)。

シラカシの葉の上いた、緑の金属光沢が美しいアブはたぶん エゾホソルリミズアブ(写真)。 クヌギの葉のうえにはちいさなタマムシの仲間、ナガタマムの1種らしい甲虫(写真)。似た種がいろいろいるようで、種の識別はあきらめる。

きのうの「様子」に載せたカラタチトビハムシ (写真)は、 手にとってみたらほんとにとんだ。飛ぶのではなくて跳ぶ。一瞬で、数センチ跳んだ。 わずか数センチといっても、体長3ミリの虫にしたらその10倍だ。

言葉の観察記録。 いつのころからか、時々「意味が分からない」という表現が、 「言葉の意味が分からない」とは少し違うニュアンスで使われるのを耳にする。 人の言動に対してまったく賛成できない、少しも共感できないといったニュアンスのようだ。 このニュアンスで言うときは「意味」の第一音節を高めに発声し、 そのあとは低く平板に発音する傾向があるようだ。 対象を吟味する以前に意味が分からないと断ずることで、切って捨てる気持ちが強い印象だ。 自分では使わないな。

2018-04-15

久しぶりにしっかり雨が降った。といっても積算で16.5ミリだが、、 これまで4月の雨量は合計2ミリ、土がだいぶ乾いていたので恵みの雨だ。 まとまった雨は、3月16日から18日にかけて断続的に合計40ミリ余り降って以来だ。

シラカシの芽吹きは勢いがすごい (写真)。

このところ、葉の上のちいさな虫に目が行くようになった。 ツブノミハムシ(たぶん)は、いかにも小さそうな名前の甲虫だ (写真)。 体長約2ミリ。ほとんど点だ。 まともにピントのあった写真がどうしても撮れなかった。 カラタチにいたのは、外来種のカラタチトビハムシらしい (写真)。 こちらは体長3ミリで、肉眼でもなんとか虫らしさが分かる。 体長5ミリのヨツモンクロツツハムシは大型種に見える (写真)。

職場の構内の鉄塔上に猛禽らしき鳥の姿が見えた。写真を撮って専門家に見てもらったら、 ひと目で「オオタカですね」とのこと (写真)。 なんと。

しばらく前からよく見るイカルたちは、花が終わったサクラの樹上で未熟な実をついばんでいる (写真1写真2)。 ちょうど飛び立つところが撮れた (写真)。 飛び立つよいうより、真っ逆さまに落ちている。 最初は落下して、初速をつけてから羽ばたくようだ。

2018-04-12

今日も春の写真日記。 今の季節は、日々発見があって楽しい。

足元にはキランソウ(写真)や ホトケノザ(写真)。 ホトケノザの花にシロスジヒゲナガハナバチ(たぶん)が来ていた(写真)。 低木のオトコヨウゾメが咲いたし (写真)、 頭上では クヌギの雄花序がゆれる(写真)。

ナミテントウはさまざまな模様の個体がいる。2タイプ、赤地にたくさんの黒点タイプ (写真)と、黒地に赤点2つのタイプ (写真)。 同じく赤と黒の甲虫、クロボシツツハムシ(写真)。 もっと小さな体長数ミリの甲虫は、タマムシ科の1種、チビタマムシの仲間のようだ (写真)。 地味なようでいて、螺鈿(らでん)や天目茶碗のようでもある。

コミミズクは、鳥のような名前だが カメムシ目の昆虫、 (写真)。 もう1種、カメムシの仲間の幼虫は、コブヒゲカスミガメか (写真)。

少し前から、イカルをよく見る (写真)。

2018-04-11

これからの1年、姿勢を正して生きていくことにした。 子供のころからずっと猫背だったが、胸を張って人生の後半に臨みたい。 意識するべきは背骨ではなく骨盤の向きだそうだ。これは新しい知識だ。 私は骨盤が後ろに倒れ気味のようで、ここを意識してまっすぐ立ててみると、 たしかに姿勢がよくなる。その姿勢を維持するのに必要なのは腸腰筋。

春の花をいくつか。 イロハモミジ (写真)、 アリアケスミレ(写真1写真2) スズメノエンドウ(写真)。

ヒメオドリコソウには、しばしばミツボシツチカメムシがひそんでいるという。 探してみたら、本当にいて感激した (写真1写真2)。 コナラの新葉のうえになにかいた。撮って調べたら、たぶんカシルリオトシブミ (写真)。

2018-04-09

なかなか撮った写真を載せるのが追いつかない。 今週末の収獲の前に何枚か。 アカメガシワの新葉はその名の通り赤い(写真)。コナラの新葉は毛で覆われている(写真)。 そこに露がついて輝く。 林の中で咲いていた アカネスミレ(写真)。 この季節、いろいろなスミレが咲く。

続いて昆虫。 青い金属光沢が美しいコガタルリハムシ (写真)。 なかなかピントがピタリとあった写真が撮れなかった。 ミツバツチグリの花にいたモモブトカミキリモドキの雌(たぶん) (写真) ぐっと地味にショウジョウバエ (写真)。 ショウジョウバエは実験室の生き物というわけではない。

9日は学会の仕事で京都へ日帰り。 京の都の情緒を味わうことなくとんぼ返り。 強いて言えば古紙回収業者のお兄さんの京言葉。

2018-04-05

まずは鳥を2枚。 もうそろそろ北に帰るはずのツグミ (写真)。 鳥はまったく手ぶらで飛び立つ。 なぜ人間はあんなに大きなスーツケースを引っ張って旅に出るのか。 明るい林のなか、キジがいた。こちらに気づいて歩き去る (写真)。 歩き始めた動きが目に入ったので、そこにキジがいるとこちらも気づいた。

次にチョウを3枚。 ウラギンシジミ (写真)、 ルリタテハ (写真)、 そしてベニシジミ (写真)。 ウラギンシジミとルリタテハは成虫で冬を越す。ベニシジミは幼虫越冬。 ありふれた種ではあるけれど、やはりきれいだ。

岡山理科大の波田善夫さんの『 植物雑学事典 』は、豊富な写真がありがたい オンラインの植物図鑑で、よく使わせていただいていたが、 年度が変わってから急につながらなくなった。そろそろ定年を迎えられるころかもしれない。 それで大学のサイトから消えたのか。 どこかに移転されたのなら、じきに検索にひっかかるだろう。 このまま消えてしまったら、あまりにもったいない。

2018-04-02

前の週末の写真を載せきらないうちに次の週末が来て、年度も変わった。 前年度のことは忘れて、4月1日付の写真を載せる。

そろそろ花が終わるヤマザクラの新葉 (写真)。 微妙な色合いが美しい。 足元ではスミレが咲いている。 ニオイタチツボスミレ (写真1写真2)は名前のとおりよい香りがする。 地面に寝転がって堪能した。そのようすを、たまたまカメラを持って通りかかった知り合いに 撮られた(もちろんここには載せない)。 タチツボスミレはそこらじゅうに咲いている (写真)。 写真の右と中央の花の中央に黒い点が見えている。これは体調2ミリもないちいさな甲虫で、 ケシキスイの仲間か (写真)。

キタキチョウが地面の近くを飛んでいた (写真1写真2)。 キタキチョウは成虫で越冬するのだそうだ。 春にでるモフモフ、ビロウドツリアブ (写真)。 もう一枚、これも早春にだけ出るチョウ、ミヤマセセリ (写真)。 遠くに見えて、とりあえず手元の望遠ズームで一枚撮ってから、 数歩離れたところにおいてあったマクロをつけたカメラを取りにいってるあいだに飛び立ってしまった。 残念。去年も一度だけ見たが、手元にカメラがなく撮りそこねた。悔しい。 この悔しさが、次の出会いで撮れたときに喜びをより大きなものにしてくれる。


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