クリの花が咲いている。雄花が並んだ花序の基部に雌花がある (写真)。
はじめて見たキイロスズメ(写真)。 スズメガはかっこいい。 こちらは横から(写真)。 複眼が大きい。
このキイロスズメになぜか寄ってくるウメエダシャク(写真1、(写真2)。キイロスズメはあきらかに迷惑そうだが、ウメエダシャクはおかまいなしにつかまろうとする。同種のメスと勘違いしているのか。 見た目はぜんぜん違うが、化学的に似たフェロモンを出しているのか?
美術館で古い陶磁器やガラスの器などを見ると、よく今まで割れないで残ってきたなと感心する。 もちろん、形あるものはいつかは壊れる。それでも、作られてから壊れるまでの 数十年か数百年か数千年かのあいだ人々の目を楽しませたのであれば、作られてよかったことになる。 だからといってぞんざいに扱って壊してもよいということではないが。
カメラを持ってうろうろするのが楽しい初夏の週末。 ネズミモチの花が盛りだ (写真)。 そこで花粉まみれになっているのは、たぶんヒメトラハナムグリだろう (写真)。 ほんとうに花粉まみれで、模様がよく見えないけど。
葉の上のアシナガバエの一種 (写真)。 体長数ミリと小さいが、輝きが美しい。毎年、みかけると喜んで撮ってしまう。 アシナガバエは世界で7000種、日本で100種が記録されているとのこと。 ただし未記載種も入れると日本だけで500種ほどいるだろうとも。 すごい多様性だ。
家の居間の窓ガラスに貼り付いていたシャチホコガ (写真)。 後翅を左右にはみ出させていて、2匹のガが重なっているかのように見える。 ガをもう一種、たぶんシロツトガ (写真)。 ヒゲをはやしたドラゴンといった雰囲気の頭部だ。
ネジキの花 (写真) にウツギの花 (写真)。 今の時期、低木の花は白いものが多いような気がする。 もう少し華やかに、コウゾリナの黄色 (写真)に ノアザミの赤 (写真)。
ルリシジミの瑠璃色が美しく撮れた(写真)。 ムラサキツマキリヨトウは複雑な模様だ (写真)。 建物の自動ドアの前にいたエゾシモフリスズメは、翅を広げると10センチ以上のガだ (写真)。 こんなところにいると気づかない人に踏まれるので、近くにどかした。 手に乗せるとしっかりとした重みが感じられた。
ヨモギの葉にいたヨモギハムシ (写真)。 体長が1センチ近くと、大きなハムシだ。 同じくヨモギにいたセマダラコガネ (写真)。 ん?なんだ?とこちらを振り返っているようだ。
老父が子供のころに親戚のおじさんに何度も聞かされたという言葉をメモしておく。 人間、若いときに金があるとだめになる。年をとって金がないとみじめになる。なるほど。
くびれた腹部といい、黒と黄色の組み合わせといい、 いかにもハチの様子だが、実はハエ目のハチモドキハナアブ (写真)。 2本の触角が途中までくっついている様子と、後翅が変化した平均棍が 小さく黄色く見えていることからハチではなくハエ目と知れる。
プチ休みで行った展覧会のひとつが、 ポーラ美術館のエミール・ガレ展、 「エミール・ガレ - 自然の蒐集」。 アール・ヌーヴォーの代表的なガラス工芸家のガレは、植物、昆虫などをデザインに取り入れた。 自宅の1万平米の庭には、2500種の植物が集められていたという。 植物学者から採集・調査の方法も学んだ。特にランに関心があり、 1900年のパリ国際植物学会で、ランの形態について発表した。 また、進化に深い関心があった。なんだかすごいぞ、ガレ。
自然を題材にした芸術の展覧会でも、生き物の専門家がまったく関わっておらず、 ちょっと残念な展示になっていることがままある。 その点、今回の展覧会には東大の総合研究博物館が協力している。デザインに使われている生物の標本も 展示されていた。植物標本の採集者の名前に気をとられ、お! ◯◯さんだ! などと 1人で盛り上がり、そこにあったガレの作品を見損ねるという失敗もあった。
プチ休みから戻り、一日出勤したらもう週末だ。なんだか申し訳ない。
クロガネモチの花 (写真)。 秋に赤い実を楽しむために植えられるが、花はほとんど顧みられない。
ネズミモチの花 (写真)。 ネズミモチやトウネズミモチは、人が植えたものよりも鳥に運ばれたところで勝手に生えたものが 多いだろう。ヒメトラハナムグリが来て、花粉まみれになっていた。 (写真)
キキョウソウは外来種(写真)。
プチ夏休みは箱根へ。 美術館をいくつか回りつつ、夜は温泉にゆっくり浸かる。
前回箱根に行ったのは3年ほど前、ちょうど小規模な噴火が起こった時だった。 噴火警戒レベルが通常レベルの1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に 引き上げられたあとに宿を予約し、そのあとさらに3(入山規制)まで引き上げられた。 ちょっと迷いながらも予定通り行ったら、宿はたいへん空いていた。 その後、半年ほどたったところで警戒レベルは1まで戻ったが、 今でも大涌谷自然研究路などは立ち入り禁止となっている。
今週なかばはプチ春休みで、新緑と温泉とアートの旅。人生を楽しめるあいだは楽しむべし。
シャリンバイの花が咲いている (写真)。 そこに来ていたヒメトラハナムグリ (写真)に、 ミドリバエ (写真)。 ミドリバエなかなか美しいハエだ。
ナワシロイチゴの、花弁がついている花(左)と花弁が落ちた花(右) (写真)。 花弁がおちてもまだ蜜は出ているようで、虫がくる。 ふわふわとやってきたのはたぶんコンボウヤセバチの雄 (写真) と雌 (写真)。 雌は産卵管が長い。 分類は少し問題があるらしいが、写真はオオコンボウハナバチという種かもしれない。
ちいさな甲虫を2種。コフキゾウムシ (写真) と、派手めなアカガネサルハムシ (写真)。 アカガネサルハムシは体長約7ミリと、ハムシの中ではやや大きめだ。
ふと思いついて、「◯◯ マニア」で google で検索したときの件数をいくつか見てみた。 多そうなところで、アニメが 2,000万件、鉄道が300万件、古書 だと 100万件余り。 生き物では 犬や猫は、マニアという言葉とななじまないかと思ったけれど、それぞれ 650万と 330万。 蛇が 170万件と、けっこう多い。 昆虫は 200万件で猫に迫る勢いだ。少し細かく見て、蝶で 100万件あまり、蜂で 90万件。 まだかなりメジャーだ。 昆虫ではないけれどクモで 42万件。そんなに人気か。蛾は 10万件でだいぶよい感じになってきたが、 まだちょっとふつうっぽい。カメムシで4万件、そろそろマイナー感が出てきた。 甲虫で 5万件足らず、カミキリムシで 25,000件、ハムシで15,000件。
植物だと、バラで340万件、ランが280万件、盆栽が 190万件とごく当たり前な感じ。 サボテンで28万件。地味なところで、と思った苔は84万件でびっくり。そんなに人気か。 いっぽうシダは 7万と意外な大差だ。ふつうがきらいな人はコケじゃなくシダだ。
舌にできた口内炎が1週間近く治らない。長径7ミリ、短径5ミリとなかなか 立派な大きさだ(今、測った)。しゃべったり食べたりに支障があってうっとうしい。 もうそろそろ治るころだと思う。治ったらうれしいだろうが、そのうれしさは1日もたたずに忘れる。 ときには思い出して感謝するようにここに書いておこう。
ヘビイチゴの実(写真)。 ふくらんだ果床に種子(正確には痩果)がたくさんついている (写真)。 ウマノアシガタ(写真) はキンポウゲの仲間。どこが馬の足の型なのか。牧野植物図鑑では、 根生葉が遠目には丸く見えるので、などと書いてあるが苦しい感じがする。 ナワシロイチゴ(写真)は、 これで咲いた状態。水平に広がっているのは萼片で、濃いピンクの花弁はこれ以上開かない。 花に来た昆虫は花弁の隙間から蜜を吸うようだ。
朝、夜露を飲む小さなアブ (写真)。 よい朝だという気がする。 ヤブカラシの葉のうえではニホンアマガエルが休んでいた (写真)。 微妙に斜めで、座り心地が悪くないのか気になる。
例年、春に樹液を出すコナラの木に、今年もさっそくサトキマダラヒカゲが来ていた (写真)。
ごくごく小さなハエがいた。ハマダラミバエの仲間のようだ (写真)。 左右の翅を別々にゆっくり動かしていた。右を動かしたあと左を動かしたり。 寝起きに肩のストレッチをしているかのような。 数ミリの虫を見ていたあとに出会った、1センチほどもある アカスジキンカメムシの幼虫はおそろしく巨大に見えた(写真)。
連休中の一番おおきなできごとは、庭でメガネをなくしたことと、翌日に発見したこと。 探し回ってなんども見たあたりにあった。透明なレンズと細いフレームからなるメガネは なかなか見つけにくい。つるが伸びた状態をイメージしながら探していたが、 発見したときは、きちんと折たたまり、レンズが上を向いた状態だった。 思い描く探索イメージとちがうなる形態をしていると目に引っかかりにくい。
ノイバラの花が咲いている (写真)。 花の上にヒメマルカツオブシムシがいた (写真)。 体長はほんの数ミリ。 花粉を食べるらしい。 近くの葉の上にはハエトリグモの1種、マミジロハエトリがいた (写真)。 8個の単眼のうち大きな2つが空の光を受けて、暗い青緑色に光っている
連休が終わらんとしている。前にも書いたが、連休が嬉しいのはふだんが休みではないからだ。 定年で毎日が休みになったら連休は単にあちこちが混む日になる。
連休中に庭の手入れや畑作りをいろいろやった。畝をつくり、買ってきた夏野菜の苗を植えたり 種子を播いたりした。オクラ、ゴーヤ、シカクマメの播種はもう少ししてからにしよう。 いまは3月に播いたカブが収穫期だ。採れたてのカブは葉が新鮮なことがありがたい。 カブの葉はすぐにいたむ。スーパーで売っているものは葉の先は落としてあったり、 残っていても、くったりしてたり黄色くなっていたり。朝収獲したカブと油揚げの 味噌汁は、根(いわゆるカブ)の甘みと葉の苦味があいまって美味。
ケキツネノボタン(写真)。 アメリカフウロ(写真)は ゼラニウムの仲間の外来種。
アリグモは、一見するとアリのようだがよくみるとクモ (写真1、 写真2)。
エゴツルクビオトシブミ (写真)。 エゴノキの葉を巻いて揺籃を作る (写真)。 この中で卵がかえり、幼虫が育つ。