定年退職の辞令を受け取った。 時間を持て余す心配はまったくないが、生活のリズムをどう作るかが当面の課題だろう。 連れ合いも同時に定年で、これから二人で模索する。
人の情けが身に沁みる今日このごろ。無理に送る言葉をかけていただくのも 申し訳ないので、なるべくひっそりと消えようと思っていたが、それでも いろいろお声がけいただいたり、気持ちのこもったサプライズに胸が暖かくなったり。
イヌシデの雄花序がみごとだ (写真1、 写真2)。 こちらはハシバミの雄花序 (写真)。 イヌシデほどのはなやかさはない。 キブシの花も垂れ下がる(写真)。 こちらは風媒ではなく虫媒花。
ヒメオドリコソウの群落(写真)。外来種 だが、すっかり早春の風景の一部になってしまった。
あちこちでツクシが顔を出している(写真)。
退職後にやりたいことを書き出すとすぐに20個以上になって、 老後がいくらあっても足りないと思っていた。 それに加えて、あらたに立ち上がりそうな複数のプロジェクトに かかわることになるかも。 おもしろそうであり、有意義そうでもある。 もはや義務はまったくない身なので、やりたいかどうかで決めてよい。 なんとすっきりしていることか。
神戸の写真をもう一枚、神戸大橋の夜景 (写真)。
あちこちで木が芽吹き始めた。 エゴノキ (写真) だの、オトコヨウゾメ (写真) だの。
生態学会から戻った。 例年のことだが、生態学会ではとてもよい刺激を受ける。
学会期間中、神戸駅近くの宿からポートアイランドの会場まで5キロ余りを歩いて通った。 途中にいくつか見どころがあるが、一番は橋だ。 神戸大橋(写真)は、 日本最初のダブルデッキアーチ鋼橋で、1970年完成。道路が2階建てに なっていて、下はポートアイランドへ向かう方向、上は逆方向。 奥にもうひとつアーチ橋らしきものが見えていて、こちらは電車(ポートライナー)専用の ポートピア大橋だ。 神戸大橋の東側の歩道を歩くと、 左右にふたつの橋が見える (写真)。 ポートピア大橋は、実はアーチ橋ではなく桁橋だ。 アーチ状の構造は、中央部分の桁を補強するためについているだけで、 アーチの脚が地面について踏ん張っているわけではない。 桁が橋脚に載っている構造だ ( 写真1、 写真2)。 構造的にはまったく異なるふたつの橋が、一見すると同じようなデザインで並んでいる ところがミソだ。
毎年、3月の生態学会から戻るとはっきりと生き物の季節が進んでいる。 池ではアカガエル (写真) やヒキガエル (写真) の卵が孵りはじめていた。
アカガエルの卵塊(写真)を見つけた数日後、 同じ池にヒキガエルの卵塊があった (写真)。
アブラチャンの花が咲き始めた (写真)。 早春に咲くクスノキ科の低木樹種のひとつ。もう少しするとクロモジも咲くだろう。
ヒメオドリコソウ (写真)。 明治のころにヨーロッパから入った。
昨日、職場の退職者セミナーで、構内の緑と生き物の話をした。 学園都市の建設前からの林が残っていて、そこでは里地の植物も多く見られること、 そして鳥や昆虫も多様なこと、近年、そうしたことに配慮して緑地を管理する所内の 仕組みができたことなどを30分に詰め込んだ。 楽しんでいただけたようでよかった。生き物のファンが増えてくれるとうれしい。
明日から生態学会へ。
早咲きの桜が咲き始めた (写真)。 そこに止まったシジュウカラはなかなか絵になる (写真)。 ヒヨドリは花をつついて、花粉で顔を黄色くしていた (写真)。
職場の構内の池を久しぶりに見たら、ニホンアカガエルの卵塊があちこちにあった (写真)。
スギの花粉が舞っている (写真1、 写真2)。 ここ数年、ほとんど抜けたの思った花粉症がふたたび重症化したのかと 思ったけれど、じつは風邪だったのが先月下旬のこと。 その後、今度こそ花粉症の症状がかるく出たが、何回か薬を飲んだらほぼ収まってくれた。
人事課から職務評価についてのアナウンスが流れてきたが、 4月からの私は評価されない・評価しない自由の身だ。 なんとすがすがしいことか。
どんどん春の気配が増している。畑の菜の花は採りそびれた花茎が咲いてはなやかなこと (写真)。 おなじく黄色いマンサクも咲き始めた (写真)。 そしてアセビ(写真)。 赤花の園芸品種だ。
2週間ほど前から庭のすみでフキノトウが頭をもたげている (写真)。 すでに50個以上は採れた。 天ぷらにしたり、ふき味噌を作ったり。この苦味が春の味だ。 心豊かにしてくれる。
組織に所属するのもあと1ヶ月足らず。 そのあとは、法律を守る以外に義務のない身となる。