おとといの午後遅く、突然の雷雨。やがて大粒の雹が降ってきた。見ている目の前で、センダンの葉が雹に打たれて パラパラと散り始めてびっくり。翌日庭を歩くと、あちこちで葉に穴があいていた。ナスの葉はかなりびりびりだ。 これで5月の降水量は130ミリ余りで、平年よりほぼ1割増しか。
昨日は朝のうちに5キロ走り、そのあと所用で外出。ほぼ3ヶ月ぶりに電車に乗り、14,000歩ほど歩いた。 ずいぶん足腰を使った。所用は一日で片付かず、月曜に再びおもむくことになった。
庭のイヌガンソクの葉のうえにいたキバラヘリカメムシ(写真)。 ニシキギ科の木にいることが多いらしい。すぐちかくにツリバナがあるので、そこから来たか。 腹が黄色いからキバラだが、春の個体は黄色くなくて緑色 (写真)。
ヤブキリの幼虫 (写真)。 先月( 写真)よりも成虫の体型に近づいた。 イタリアンパセリの花が咲いている (写真)。 よく見るといろいろ虫が来ている。そのなかのナナホシテントウ (写真)。 アカスジカメムシもあちこちにいた (写真)。
体長2,3ミリのアシナガバエの1種 (写真)。 この金属光沢が魅力で毎年カメラを向ける。
庭のタイムの花が咲いている(写真)。 やってきたハナアブはヒメヒラタアブの仲間で、ミナミヒメヒラタアブか (写真)。 よく似た種類がいろいろいて正確なところは分からない。
高校のころ、英語の勉強のつもりで FEN(Far East Network, 今のAmerican Forces Network)のラジオ放送をよく聞いていた。 時々、taxpayers' money という言葉を耳にした。文字通り、 納税者の金。納税者が支払った税金は、政府があずかっていても 納税者の金であることに変わりはないというニュアンスが感じられて印象に残った。きょう、そのうち10万円を手元に 取り戻すための書類を書いて郵送した。特別定額給付金だ。これを原資に(したつもりで)、国際的な団体2つに寄付の手続きをした (Plan International と国境なき医師団)。税金の使いみちを自分で決めた気分になった。
庭のディルの花 (写真)。 まだ時々葉をつんで使っている。 四半世紀ほど前、調査のためになんどかシベリアに行ったとき、ディルはよく口にした。 その記憶を呼び起こす香り。 匂いが深い記憶を引き出す現象を、プルースト現象(プルースト効果)と呼ぶのだとか。 プルースト「失われた時を求めて」の中のエピソードが由来。 写真の真ん中あたりに見えているのは体長3ミリ足らずの甲虫、 ヒメマルカツオブシムシ (写真)。
庭にはいつのまにかミツバが生えて、我が家の山菜のひとつになっている。 今の季節は小さな花を咲かせる(写真)。 こちらはクローズアップ(写真)。 家で食事を作るとき、ほぼ8割程度の頻度でなにかしら家で採れたものを使っている。 夏野菜の盛りには、追われるようにしてひたすら我が家の野菜を食べ、スーパーではめったに野菜を買わないということになるが、 端境期には薬味程度しか入らないこともある。今日の朝食では、味噌汁にちらしたミツバが唯一の庭のものだった。
庭のナツハゼの花(写真)。 ツツジ科で、コケモモなどと近縁。 小さな花にアリが集まっていた(写真)。
庭のすみに生えているミントに黒っぽい虫の姿が見えた。これは前にも見たハッカハムシ (写真)。名前の通りに ミントにいるものだなと思ったのを覚えている。体長 1 cm 足らず。ハムシとしては 大きいほうだ。その分、ありがたみが減ずる気がするのは勝手というものだ。 脚だの触覚だの複眼のうしろだの、ところどころの青い金属光沢が美しい。
庭のリョウメンシダ(写真1、 写真2)。整然とした葉の切れ込みの写真を見ていたら、 なんだか切なくなってきた。なぜだろう。切ないというのとも少し違うか。人の感情などまったく忖度しない透明さとでも言おうか。
庭のアジサイが咲いている(写真1 写真2)。 西洋アジサイは萼片が目立つ装飾花ばかりだし、さらにはそれを八重にした 品種まであるが、好みではない。
ヤマボウシの花が、コアオハナムグリに人気だ (写真)。 折り重なるようにして、ではなく本当に折り重なっている (写真)。 花のまわりをブンブンと飛び回る様子は遠目にはハチのようだ。
少し前に咲いていたヘビイチゴが実になった (写真)。 毒ではないが、おいしくもない(という話だ)。
ほぼ一ヶ月半ぶりに、家族以外の人々とまともに会って話をした。 新鮮だ。
きのうからなんだか肌寒い日が続く。
庭のユキノシタが花盛りだ (写真)。 下の2枚の花弁が長く、全体で大の字のようになっている(写真)。
庭の畑の水菜の葉先で交尾をしていた小さなハエ (写真)。 すぐに逃げられてしまって、よい写真が撮れなかった。 体長は2ミリぐらいしかない。10メートル四方の畑にいる2ミリのハエは、 10キロ四方のなかの人間ぐらいのスケールだ。そんなハエがよく交尾相手を見つけるものだ。
おなじく水菜にいたナミテントウ (写真)。 ナミテントウの模様の多型は有名で、200種類以上もあるという。
洗濯物を干していたら、目の前の網戸にカマキリの幼虫がとまっていた (写真)。 外かと思ったら内側だった。どこかのすきまから入ったのか。 あるいは、庭で私にとりついて入ってきたのか。 山口誓子の句に、
蟷螂(かまきり)の斧をねぶりぬ生(あ)れてすぐ
というのがある。幼虫も肉食で、前脚のカマで獲物を狩る。そして成長すると、
かりかりと蟷螂(かまきり)蜂(はち)の皃(かお)を食(は)む
となる。17音でこの迫力。
きのうの午後は、ほぼ10日ぶりにまとまった雨が降った。 乾いた庭には慈雨。 今朝の庭にはその水滴が残っていた (写真1、 写真2、 写真3)。 朝日のなかの水滴は美しい。
ヤマボウシは10日前(写真) と比べると 苞がすっかり白くなって (写真)、 中央の小さな花たちも開いている。
センダンの花が咲き (写真)、 コアオハナムグリがやってきた (写真)。 ものすごくありふれた種類だが、今年もコアオハナムグリを見る季節になったなと思う。
思いついたことのメモ。人が10人も集まれば、そのなかにはいろいろな人がいる。 100人に一人の◯◯な人というとかなり〇〇な感じだが、日本中ではそのぐらい◯◯な人が125万人いることになる(◯◯には 何を当てはめてもよい。「サッカーが得意」でも「人が良い」でも「足が大きい」でも「気が利かない」でも)。 1万人に一人の◯◯な人というと、それで飯が食えるというレベルの〇〇さだろうが、そういう人が日本に1万人以上いる (もちろん飯が食えるかどうかは◯◯による。一万人に一人の気の利かなさではだめだろう)。 世界だったら七十万人以上だ。ネガティブな◯◯の例が報道されるのを見ると、 世の中はどうなってしまうのかと憂鬱になったりもする。でも、それは多様性のなかの極端な例かもしれない。 根拠もなくそれが世の中の大勢だと思い込むことはない。
道路脇などでマンテマが咲いている (写真)。江戸時代に観賞用に持ち込んだものが広がったとのこと。
あちこちで目につくブタナも外来種 (写真)。ヨーロッパ原産。 日本在来の黄色い花もいろいろ咲いている。 同じキク科ではコウゾリナ (写真)とか、 ニガナ (写真1、 写真2)とか。 キンポウゲ科のウマノアシガタ (写真)も。
ヤエムグラの仲間がひっそりと咲いていた。たぶんヒメヨツバムグラ (写真1、 写真2)。花の直径が1ミリほどと、ほんとうに小さい。 暗いところに咲いていて、よい写真が撮れなかった。 これと比べると、3ミリほどあるハナヤエムグラの花はずいぶん派手に見える (2012年撮影の写真)。こちらはヨーロッパ原産の外来種。
4月のはじめ頃からのジョギングは、週に2,3回のペースで続いている。 去年の春と秋に走った時は、それぞれ張り切りすぎてじきに脚を痛めて中断してしまったが、 ほかに運動をする機会のない今、とにかく故障しないようにと思って意識して抑えめに走ることにした。 そのうちに、しだいに脚ができてきた感じで、走っているあいだに痛みが出ることもないし、 翌日に筋肉痛になることもない。距離は5キロ余り。じゅうぶんだろう。 あとは自分を追い込みがちな性格にブレーキをかけて、 スピードをあげようとしないこと。 Slow and steady wins the race, というとやっぱり勝とうとしてることになるな。 負けず嫌いな自分に負けず、ただ気持ちよさを求めて走るべし。 不急のランニング。
ゴミグモのイメージが頭に入ったら、あちこちで目につくようになった。 中央にゴミを並べたゴミグモの網 (写真)。 クモがいるようには見えないが、よく見ればゴミに紛れ込んでいるのが分かる (写真1、 写真2)。
遊歩道が車道と立体交差しているところで、ちょうどすぐ横にベニバナトチノキが咲いていた (写真)。 アメリカ原産のアカバナトチノキと、ヨーロッパ原産のセイヨウトチノキの交配種だとのこと。 セイヨウトチノキはいわゆるマロニエ(フランス語でmarronnier)。 マロニエというとなぜかおしゃれなイメージがある気がするが、 葉はばさばさと大きくて、けっしておしゃれという感じではない。
居間の窓のガラスになにかゴミが付いている、鳥の糞かと思って外にでてみたら、クモだった。 ゴミグモ(写真)。 どこがなんだか分からないが、下が頭部。横から見ると脚が分かる (写真)。 同じく下が頭部で、左が背中側。 ちょっと脚がほどけたところ (写真)。 これは左上が頭部で、左下が背中側。 ふだん、網の上にわざとゴミをくっつけてそこにとまっているので、そこにクモがいるとはとても気づかない。
ふしぎな形の生き物のあとに、分かりやすいのを一枚。カミナリハムシの仲間(写真)。 コナラの葉の上にいた。似た種類がたくさんあるようで、種名までは分からない。
枕草子、すさまじきものの段にある「また、騒がしう、時めきたる所に、うち古めきたる人の、 おのがつれづれと暇多かるならひに、昔覚えて異なる事なき歌詠みてよこせたる」。 池澤夏樹個人編集「日本文学全集 07」収録の酒井順子訳では「興ざめするもの。… また、時流に乗って 栄えている人の家に、老いぼれた人が、自分が退屈で暇をもてあましているからと、 昔を思い出してどうということもない和歌を詠んで寄越すのも」。 引退したものの自戒せねばならないところ。現役の人につまらないメールを送って煩わせないようにしなくては。 それにしても、1000年たっても人は同じ失敗をするものだ。
ヤマボウシの花は、4枚の苞が広がったところ (写真)。 中央部には小さな花のつぼみが球状に集まっている (写真)。
ツリバナの花が咲き始めた (写真)。
カブの葉にはカメムシのナガメがいる (写真)。 種から育てた36株の苗から育て、すでに26株は食べて残り10株。 畝が空いたら夏野菜の植え付けの準備。ここはゴーヤとオクラか。
走ったり筋トレしたりで、体力レベルはここ10年で最高のような気がする。 鏡の前で大胸筋をピクピクさせてみたりする様は、我ながらあやしい。
庭のシランの続き。白花の品種(写真)に、 薄い青紫の品種(写真)。
先月の13日にいろいろ野菜の種を播いた。いちばん最後に残ったアスパラガスがようやく発芽した (写真)。 楊枝よりも細い、毛のような芽生えだが、たしかにアスパラガスの顔をしている。 収穫できるのは早くて来年の春。今年中にしっかり株を大きく育てたい。
庭にクサカゲロウの仲間がいた。ヨツボシクサカゲロウか? (写真1、 写真2)。 クサカゲロウ科はウスバカゲロウ(幼虫がアリジゴク)の仲間と同様にアミメカゲロウ目で、 カゲロウ目の昆虫とは縁遠い。 最近の分子系統学的な研究によると、4億年ぐらい前には分岐したようだ。 アミメカゲロウ目は完全変態(蛹を作る)、カゲロウ目は不完全変態。
庭にいる時間が長いと、それだけいろいろな発見があって飽きない。
庭にいたアオオビハエトリ (写真)。 ハエトリグモの仲間で、体長は5ミリほど。 ハエトリグモは、正面から撮ると眼が魅力的だ (写真)。
つぼみが膨らむ様子を撮っていたイチハツが、並んで咲いているところ (写真)。 ちょっと尾形光琳の燕子花図屏風を思い出したり。
コリアンダーは花茎が伸び上がり、花が咲いた(写真)。 もう葉は使えない。
シラン(写真)。これはふつうの紫のもの。
ここ1ヶ月ぐらい、ほぼ毎日のように庭で1時間から数時間は過ごしている。 勤めていたころは手が行き届いていなかったところだらけで、やろうと思うといくらでも 手入れをするところがある。畑の作業もあるし、手入れの成果を眺めたり、 これからの作業方針を考えたりしているうちに、たちまち時が過ぎる。
庭の畑のカブは、葉に虫の卵が産み付けられたり食いかじられたりで、 人間の食用には適さなくなってきたが、地下部は日々膨らんでいる。 こちらも虫に食われて表面がでこぼこしているが、 皮をむいてスライスし、浅漬にすると自然な甘みがおいしい。
家の裏庭のサカキが新葉を広げている最中だ。そこに横から日が射した (写真1、 写真2、 写真3)。 微妙な色合いが美しい。
2011年に購入したサボテンが、9年たってようやく花を咲かせた (写真1、 写真2)。 メキシコ原産。 咲くのを待っていたわけではないが、いつか咲いたらいいなとは思っていた。
5月になった。朝からヒバリがさえずっている。はるか頭上なので、300ミリの望遠ズームで撮っても かろうじてシルエットが見える程度だ (写真)。
庭のクチベニシランが開花中 (写真)。 シランはやらたと繁殖力が旺盛でどんどん広がってしまう。
シロバナタンポポも咲いている (写真)。 10年ぐらいまえに自然に生えてきて、それから毎年おなじ場所で花を咲かせる。
きょうはホームセンターで購入した夏野菜の苗の植え付け。トマト、ナス、ピーマンなど。 あとはそろそろ種をまいて苗つくり。キュウリ、オクラ、ゴーヤ、トウモロコシ、エンサイ、シカクマメなど。