| Top page |    [ 前月← →翌月 ]    | 様子の目次 |

2022年 6月

2022-06-30

猛暑が続くが、最初に最高レベルの暑さがガツンと来ると、このあともせいぜいこの程度だと思って 少し気が楽になる。

アカシジミ(写真)に ウラナミアカシジミ (写真)。 雑木林の林床にて。この2種が、こんなにゆっくり低いところで写真を撮らせてくれるのは、あまり経験がない。 よろこんで撮影する。

ツマジロエダシャク(写真)。 翅はちぎれているわけではなく、前翅と後翅のあいだにすきまをあけて止まる。 ガの多様性に興味は尽きない。

同じ雑木林で、ヒメヤブランが咲いていた (写真)。 写真を見ていて気が付いたが、1センチに満たない花に、さらに小さな1ミリほどの昆虫が集まっている。 たぶんアザミウマのなかまか (写真)。 小さな世界を覗く楽しみ。

2022-06-27

なんともう関東の梅雨が明けてしまったという。最短記録を更新。

発汗に負けずに水分を補給するのが大変だ。無理にがばがば水を飲むと胃液が薄まって食欲がなくなるし。 その点、なぜかビールだと食が進むが、朝からビールを飲んで暮らすわけにもいかない。 そろそろ冷房が必要か。本日のつくばの最高気温は36.7度。

今年、はじめて家の畑でラッカセイの栽培を試みている。きのう、最初の花が咲いた (写真1写真2)。いかにもマメ科の花だ。色がよい。 受粉後、数日で子房柄が伸びで地中に潜り、そこで実ができる(のだそうだ)。観察するのが楽しみだ。

2022-06-24

きょうは最高気温が31.4度まであがった。こういう気候だとジョギングは午前中限定。 それでも汗でぐしょぐしょになる。

5月の終わりごろから庭のブルーベリーの収穫が続いている。毎朝、熟した実を採る。 そのままだとスズメにつつかれたりヒヨドリに食べられたりするので、 防鳥糸を周囲に張っていたが、それでも食害が目立ってきたのでネット をかぶせた。数日前の朝、ネットのなかにセスジスズメがいた。こちらは 鳥ではなくスズメガの仲間 (写真1写真2)。 以前に 幼虫の写真 を載せた。 当然ながら似ても似つかない。 蛹を経由する完全変態の昆虫は、ペルム紀(約2億9900万年~約2億5100万年前)に 出現したという。 こういう時間スケールの話はわくわくする。

2022-06-19

庭のラベンダーが咲いている (写真)。 長い花序についている、ひとつひとつの花がなかなかかっこよい。

先日、庭のホタルブクロにトラマルハナバチが飛んできたところを撮った (写真)。 花の中で何をしているかは横からは見えない。下向きの花をむりやり手で上向きにしても ハチは来てくれないだろう。地面に完全に寝転がって下でカメラを構えて待ってみることにする。 自分の頭の前後の長さ+カメラ本体の厚さ+レンズの長さ+レンズの最短合焦距離を足し合わせると 45センチぐらいある。真下から撮れるのは、これより高いところにある花のみ。条件に合う花はひとつしかなく、 その下に寝転がって15分ほど待ったがハチは来てくれなかった。 15分であきらめるのは根気が足りないな。といってももう今年の花は終わりかけているので、 来シーズンを待って気合を入れてみよう。 今年は虫を待ちながら撮った花の内部の写真でお茶を濁す。花の最深部にピントを合わせたり (写真)、 開口部近くにまで伸びている雌しべの先端(柱頭)に合わせたり (写真)。

2022-06-17

日が本当に長くなった。もうすぐ夏至だ。夏至を過ぎると日長が日々短くなる。 それが寂しいと言う人もいるが、変化率よりも現在の状態に注目して、 今の日の長さをエンジョイしたほうがよいと思う。 変化率ばかりを見ると高齢者は将来を悲観することしかできないが、 それではつまらない。心配性の自分にしては前向きだな。 忘れないように書いておこう。

裏庭のサカキが静かに花を咲かせている (写真)。甘い香りが漂う。 目ざとくアリが見つけて来ている(写真)。

ヒメヨツバムグラの小さな花 (写真)。 直径1ミリ程度しかない。これと対照的に、15センチほどもあるズッキーニの花 (写真)。 大きすぎて笑ってしまう。 朝、庭に出ると咲いていて、昼ごろには閉じている。

庭でホタルブクロが花盛り。そこにトラマルハナバチが飛んできた (写真)。

なにか小さな虫がいると、とりあえず写真を撮って拡大してみる。これはハエ目の一種 (写真)。体長は数ミリ程度。 メガネのフレームからなにかぶら下がっていたのでそこらへんの木の葉に糸をひっかけて見てみたら、 これまた1ミリほどの小さなクモだった。たぶんヒメグモの幼体 (写真)。

こんなミリの世界の生き物と比べると体重がおそらく何万倍もあるであろう、 スズメガの仲間の幼虫がいた。たぶんサザナミスズメ (写真1写真2)。 手で持つと、ずしりと重さを感じる。 スズメガの幼虫は後端に突起がある。 サザナミスズメの突起はピンと伸び、それが体の模様の延長線になっている。

2022-06-13

自分が後悔したり自己嫌悪になったりするのはだいたい人との関わりに関することだと 思っているが、ここ数日は人とは関係ない、まったくの自損事故を続けてしまった。 台所で小皿を落として割ったのにはじまり、たてつづけに3つ。 もうすこし緊張感を持つ必要がありそうだ。

昨夜の月は、ほぼ月齢13日(写真)。 ときおり薄い雲が通り過ぎていく。月面を撮るときより露出をブラスにして撮ると、雲が輝いて美しい (写真1写真2)。

2022-06-12

昨日の夕方、家のリビングの窓に一匹のホタルガが止まっていた (写真)。これはメス。 ホタルガといっても光るわけではなく、頭部が赤くで翅が黒い配色がホタルのようだということ。 しばらくしてから見たら、オスが来て交尾していた (写真)。 オスは触角が立派だ (写真)。 翌朝、2匹は少し離れて窓にとまっていた。その後、オスだけどこかに飛び去った。 後朝(きぬぎぬ)の別れ。いとみやびなこと。

2022-06-08

家の庭では、あいかわらずキオビツチバチが飛び回っている。 寄主のコガネムシの幼虫の気配が濃いのだろうか。 ところで、ハチの仲間の歴史のなかで、動物(昆虫など)への寄生は2億5千万年ほど 前に一度だけ進化のだそうだ。現在の寄生性のハチはすべてその子孫。 2億5千万年もあれば、さまざまな技を進化させているのも納得だ。

庭のセンダンの木から糸でぶら下がっていたのは、たぶんフトスジエダシャクの幼虫 (写真)。 捕食されそうになるとこうして難を逃れるのか。 連れ合いは、センダンの木に来たシジュウカラがたぶんこの幼虫をくわえているのを見たという。 そういえば、先月、クモに狩られた幼虫を撮っていた (写真1写真2写真3)。 残念ながらクモの種類は不明。

大通り沿いの緑地帯でノビルが咲いていた (写真)。 ノビルは花に混じってむかごをたくさん作る (写真)。 黒っぽい球はつぼみや実ではなくむかご。

2022-06-04

きょうは虫歯予防デー。治療の手が入っていない葉は一本もないが、おいしく食事をできている。 ありがたいことだ。

市内で咲いていたウメガサソウ(写真)。 ツツジ科の低木。低いと言っても本当に低くて、高さはせいぜい10センチほど。 その高さで下向きに咲く花を撮るには、どうしても寝転がる必要がある。

家の居間の窓にとまっていた、クサカゲロウの1種(写真)。 翅が窓に反射してさらに妖精っぽい印象になる。

庭にいたベニシジミ (写真)。 ごくごく普通種だが美しい。

タイムの花で食事中のキオビツチバチのメス (写真)。 こちらはぶんぶん飛び回っているオス (写真)。 左で土に潜りかけている腹部が見えるのはメス。 メスは土のなかでコガネムシの仲間の幼虫をさがして卵を産み付ける。 孵化した幼虫は、寄主の幼虫を生かしたまま食べていく。

2022-06-01

アジサイの花序周辺の装飾花だけでなく、中央部の、ちゃんと雄しべ、雌しべのある花が開き始めた (写真)。

ナミテントウの、星がたくさんあるタイプ (写真)。 テントウムシは一般にかわいい虫というイメージがあるが、正面から顔を見ると、 かわいいとは言い難い気がする。

ガガンボを見ると、ドラゴン的な風貌の顔を撮りたくなる (写真)。

毎年、この時期になると出現してつい撮りたくなるハッカハムシ (写真)。 体長は1センチぐらいあり、ハムシとしてはかなり巨大だ。 いぶし銀の美しさ。脚の深い青も魅力的だ。

ドウダンツツジの葉についていたクサカゲロウの仲間の卵 (写真)。 うどんげの花などと呼ばれる。


| Top page |    [ 前月← →翌月 ]    | 様子の目次 |