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2023年 9月

2023-09-29

30年ぶりぐらいに市内の公園のプールに行ってみた。 空いていて人とぶつかる心配もなく泳げた。 ジョギングとは違うところを使う全身運動だ。 プールサイドにあがったときに感じる体の重さもなつかしい。 それにしても体は泳ぎを覚えているものだ。 忘れるのではなく、運動機能が衰えて泳げなくなる日はいつか来るのだろうが、 それはしかたがない。

公園の池の端にいたアオサギ (写真)。 水面が光るので、アオサギはシルエットになる。 光が反射しない方向から撮ればちゃんと顔も見える (写真)。

しばらく前から庭で乱舞しているウラナミシジミ (写真)。 翅を開いてとまってくれて、モフモフとした毛がしっかり撮れた。

数日前に撮った夕焼け空を載せていなかった (写真1写真2写真3)。 いつも思うが、雲の表情は一期一会で、まったく同じ雲には二度と会えない。

2023-09-25

先日、所用で常陸太田に行ったとき、木製のアーチ橋を見つけた (写真)。 アーチリブから下がるケーブルで金属材を吊り、その上に木製の桁が乗っている。 アーチリブと桁とは直接は連結されていない。 もちろん歩行者専用で、車は通れない(写真)。 アーチリブの末端を受け止めるピン支承 (写真)。橋好きとしてはここは注目ポイントだ。 2001年3月竣工とのこと。期せずしてよいものを見せてもらった。 本来の所用のほうではあまり収穫がなかったが、 この橋を見られたことで十分にもとをとった気分になれた。

庭でハギが咲いている。種類はどうも確信が持てないが、ツクシハギっぽい。 そこにいろいろと虫が来る。地味なチャバネセセリ (写真)。口吻を伸ばして密を吸っている。 小さなハチはアオスジハナバチ (写真写真)。 せわしなく飛び回るり、私の腕ではなかなかピントが合った写真が撮れずもどかしい。 ピンボケだが、名前のアオスジがはっきり見えるのを一枚 (写真)。 ベタッと青いわけではなく、どこかしら貝殻の螺鈿のような風情があって趣き深い。

2023-09-19

数日前、ジョギングシューズを履いて家を出て、これまで歩いたことがない道を6キロほど歩いた。 つくば駅周辺は高層マンションなど高いビルが並んでいるが、すこし歩けば 広い空が広がる(写真)。 田んぼはそろそろ稲刈りが近い(写真)。 ほぼ1時間でつくばエクスプレスの万博記念公園駅についた。駅前にはふしぎなオブジェがあった (写真)。 もともと1985年の科学万博の会場にあったモニュメントで、 タイトルは「未来を視る」、岡本太郎作。知らなかった。 2005年のつくばエクスプレス開業のときに万博会場跡地からここに移設されのだそうだ。

2023-09-15

庭のシカクマメにウラナミシジミが来ている (写真)。 マメ科が幼虫の食草。

このところ、数匹のキアゲハが庭で舞っている 鳥の水飲み皿の横に用意した止まり木にとまったところ (写真)。 飛び立ったところが取れたが、 シャッター速度 1/125秒でボケボケ (写真)。 なにやら前衛写真めいている。 ちょっとおもしろいので載せておく。 めざとくパセリの苗をみつけて卵を産んでいた (写真)。 これが卵 (写真)。

1969年から阪神タイガースを応援し始めた私は、1964年の優勝は知らない。 2位が続いたり、ボロボロの最下位だったり。 世の中というものは自分が期待するようにはならないということを繰り返し タイガースから学んできた。そして1985年の優勝で、それでも希望を持ち続けると 時にはそれが叶うこともあるということも学んだ。 希望を捨てなければいつか必ず叶うなどという甘い気休めではない。 悲観的だが希望は持ち続けてもよいということだ。 それから18年後の2003年、ふたたび希望は叶った。 2年後の2005年のときは感動は薄かった。常勝チームのファンはかわいそうに。 そして昨夜。ふたたび18年を経て、希望が叶う喜びを思い出させてもらった。

2023-09-13

阪神の勝ちと広島の負けで、阪神のマジックが1。 阪神が残り16試合を全敗し、広島が12試合を全勝しないかぎり逆転されない。 1試合の勝ち負けを五分五分として、逆転の確率は 1/2^28 、およそ2億7千万分の1となった。

飯田線沿線の橋の写真があと2つ残っていた。 まず、為栗駅近くの羽衣崎橋 (写真)。 アーチ橋の一種で、ワイヤーが斜めに張られたニールセンローゼ橋というタイプだ。 山の緑を背景に白い橋が水面に映って美しい。

もうひとつは中部天竜駅近くの中部大橋 (写真1写真2)。 乗り継ぎの待ち時間が1時間足らずあったので、駅周辺を散歩しながら撮った。 駅の名前は「ちゅうぶてんりゅう」だが、橋は「なかっぺ大橋」。駅ももとは「なかっぺてんりゅう」で 後に「ちゅうぶてんりゅう」に変更されたとのこと。中部(なかっぺ)は駅の対岸の地名。 橋はとてもりっぱなアーチ橋(ローゼ橋)だ。現在は道路が走っているが、もとは 近くのダム工事の現場へと資材を運ぶための線路を支える鉄道橋梁だったとのこと。 橋に歴史あり。 なお、一般に道路橋よりも鉄道橋のほうが丈夫に作られているので、鉄道橋から道路橋への転換はあるが逆はないらしい。

2023-09-08

土手で咲いていたノアズキ (写真1写真2)。 ねじれた花が特徴的だ。

春先に封を切って少し使った腐葉土の袋のなかに、カブトムシの幼虫がいた (写真)。 おしりのところに横に溝が入っているのでカブトムシと分かる (写真)。 クワガタの幼虫では、これが縦になっている。 袋のなかでまとめて産卵したようで、全部で19匹いた。 取り出した14匹(写真)。 なかなかのインパクトだ。 カブトムシは幼虫の状態で越冬して春に蛹を作り、やがて羽化して成長となる。 ためしに、大きいポットに腐葉土と朽木などといっしょに入れてみた。どうなるだろう。

飯田線から見た橋の続き。為栗(してぐり)駅の近くから撮った吊り橋 (写真1写真2)。 車が通れるような橋ではなく歩行者専用のようだ。 とくに注目点があるとも思わずに撮った橋だが、あとで調べて驚いた。 この橋が為栗駅への唯一のアプローチだという。つまり車で駅前に行けない。 全国秘境駅ランキングというページで、為栗駅は13位となっている。 駅の開業当時に周辺にあった集落は、ダム建設で天竜川の水位が上がり水没したそうだ。

2023-09-05

なおも天竜峡の続き。 天竜峡には名前のついた奇岩がいくつもある。そのひとつ、龍角峯(りゅうかくほう) (写真1写真2)。 高さ70メートル余り。 天竜川に住む竜が天に昇ったときにできた、竜の化身とされている。

以下は、帰りの日に飯田線の窓から撮った橋を3つ。 電車に乗っていると鉄道橋そのものは見られないが、横の川を渡る道路の橋は見られる。 最初は唐笠駅の近くの長瀞(ながとろ)橋 (写真)。アーチ橋の一種のローゼ橋。 続いて門島駅の近くの櫓(やぐら)橋(写真)。 これはトラス橋(曲弦ワーレントラス)。 あともうひとつ、温田(ぬくた)駅の近くの南宮(なんぐう)大橋 (写真)。 主塔から斜めに張られたワイヤーで橋桁を支える斜張橋。ワイヤーが平行に張られたハープ型。 ほんとうに多様な橋が見られる。このあともういくつかあるが、また後日にしよう。

きょうのつくばの最高気温は33.6度と、まだ暑い。 明日以降の最高気温は30度前後のようで、だいぶ楽になりそうだ。 暑さにうっかり騙されていつまでも夏のつもりでいると、 秋冬に向けた畑の準備が遅れてしまう。あぶない。 きょうはブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツなどの苗を植えた。

2023-09-03

天竜峡の続き。 天竜峡温泉駅のすぐ前にある姑射橋(こやきょう)のたもとから、天竜川の河原に降りたところ (写真)。川は渇水気味で水位は低く、お陰で岩がよく見える。 岩は硬い花崗岩だそうで、隆起する花こう岩を天竜川が侵食して狭くて深い谷を作っている。 動植物と建造物に興味があると、どこにいっても楽しみはあるが、 地質が分かるともっと楽しみが増えるだろうといつも思う。 なお、ここの花崗岩は1億年ほど前、白亜紀後期にできたものとのこと。 ユーラシア大陸の東の縁がちぎれて日本列島が形成され始めるのは2000万年ぐらい前からのことなので、 それよりはるか昔の岩だ。地質学のスケールの前では、 国境だの固有の領土だのといった話はかんたんに吹き飛んで気持ちがよい。

2023-09-02

今週の火曜から飯田線の鉄旅。岡谷から豊橋へ各駅停車を乗り継ぐ。この間、96駅。 天竜川沿いに走るところでは、橋の見どころも多い。 天竜峡温泉に2泊して、中日は遊歩道を歩く。 ハイライトのひとつは三遠南信自動車道が天竜川を越える天龍峡大橋 (写真)。 こちらは翌日、飯田線の車窓からの写真 (写真)。青空が背景のほうが映える。 車内の照明がうっすら映り込んでいるのはしかたがない。 道路面の直下に道路の保守管理通路を兼ねた歩道があり、だれでも歩ける (外観中の様子)。 この歩道には「そらさんぽ天龍峡」という名前がついている。 しっかりした歩道で、高所が苦手な私でも怖くない。 下をのぞきこんで写真を撮るのも平気だ (写真)。 手前の線路は飯田線。右奥には吊り橋(「つつじ橋」)が写っている。

この橋の構造の一番のポイントは、2本のアーチが内側に倒れ込んだ、バスケットハンドル型 と呼ばれる構造になっていることだ。 天龍峡大橋は路面がアーチ構造の上にある上路式アーチ橋。 ふつう、バスケットハンドル構造は下路式や中路式の橋で使われることが多く、 上路式なのはめずらしい。 宿に戻ってネットで調べ、その意味を知って驚いた。必然性があったのだ。 道路はこのあたりでゆるいカーブを描いている。 バスケットハンドル構造にしてアーチを傾けると、平面投影図上ではアーチはカーブを描く。 そのカーブと道路のカーブを合わせれば、道路は2つのアーチの幅からはみ出ることはなく、安定して支えられる。 投影図で道路とが重なるアーチが道路を支える支持材は垂直になる (写真の右側のアーチ上の支持材)。 そういうことだったのか。 曲線の橋面とバスケットハンドルを組み合わせた構造はおそらく世界初とのことだ。 まったく予習してなかったので、現地でめいっぱい興奮できた。その余韻が冷めやらぬままに書き連ねてしまった。

林内の遊歩道沿いに咲いていたヤマジノホトトギス (写真)。 巨大構造物に見たあとに、ふとなごむ。


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