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2005年 9月

2005-09-30

一度できたと思ったシステムも,人数をかけてチェックすれば いくらでもボロが出る.論文の原稿と同じだ. 生態学会大会参加受けつけシステムは,あちこち手当てして, どうにか予告通りに明日稼働しそうである. 続いての作業はこれの英語化と,東アジア生態学会連合の大会の 参加受けつけページ作製.週末にはなんとかしたい.

自分のウェブページを持つ効用について,大学院の学生と話をした. 研究を続けていこうと思うなら,自分の研究をテーマ(の,少なくともひとつ)にして ページを作るのはぜったいプラスだ.若い人が研究の場を確保するには, 大勢のなかから一部だけが選ばれるという競争を強いられる. そんなときは,マイナス材料がないことよりも,プラス材料があることが重要. 自分の研究を人に上手に伝える能力と意欲があるというプラス材料を ネット上で見せておいて損はないんでないの,などという意見を述べた.

…といっても,私自身はそんなこと考えてこのページを作ってるわけではない. 人の参考にしてもらえることがあったら単純にうれしいから. 利他的行為に利己的喜びを感じるためのページ,とでもいいますか.

2005-09-29

集中講義が終わって,こんどは生態学会(と,東アジア生態学会連合)の大会の 参加受けつけシステム作りに身も心も捧げる.全部自前でやるのは負担ではあるが, いっぽう外部委託する場合には仕様などを事前によほどきっちり詰めておかないと, あとからトラブルがあったときの対応が大変そうだ. そんな例もまわりにちらちらと見えたりしている.むずかしいもんです.

胃は徐々に復調中. でも,仕事を増やしすぎないように用心することにしよう.

2005-09-26

さまざまなストレスが積み重なって,朝から胃が苦しい.ちゃんとできるかなあとか, 締め切りに間に合うかなあとか心配していることを指折り数えてみたら 10件もあった. ここは思い切り楽観的になるしかないが,性格的になかなかむずかしい. いかに スケジュールがつまっていても まったく動じない(ように見える)人がうらやましい.

学会の大会参加受けつけシステムは, 久保さん にいろいろ教えていただいて,どうにかサーバ上で動きだした. 現在,関係者による動作テスト中. 動くまでに手間取った一番の理由は,私が'汚染' というものを よく理解していなかったこと (> PerlのTaintモード(汚染検出モード)など).

明日,あさっては集中講義で不在です.

2005-09-24

相変わらずシダに目が行く今日このごろ. 葉柄の下のほうに,鱗片がパラパラとついているシダが少なくない. その状態で見ると,なんのための鱗片だか分からないが, 葉が広がる前の状態を見ると,この鱗片がみっしりと未熟な葉をカバーしている (オシダの株の 全体像 中央部). 保護に役立っていそうだ.

学会の大会参加受けつけシステム作りは,てもとのサーバ上での動作テストまでは できたのだが, 実際に稼働されるサーバのうえではなかなかすなおに動いてくれない. いろいろと不思議な挙動が出てくる.集中講義の準備もあるし, けっこう切羽詰ってきた.

2005-09-22

ちょっと無理して,おととい,きのうと温泉で秋休み. これからしばらくは,かなり慌ただしい毎日になりそうだ. というわけで,査読の依頼をひとつお断りしてしまった.許してください.

個体群生態学会の大会受けつけシステムの不具合についてのお知らせが メーリングリストで流れている.明日はわが身というドキドキ感があるが, 他所でもトラブルあるんだと,ちょっと安心してしまったりもする.

生態学会では,粕谷さん,久保さん企画のされている 統計解析手法の自由集会 が毎回人気だ. 鳥類学会でも,Rを使って一般化線型モデル解析をしようという 自由集会 が行われたようだ( 山口典之さんのページ 経由). 検定至上主義からの脱却はもはや時代の流れでしょうか.

2005-09-16

しばらく更新していませんが,私は元気です. 今日はこれからシダ探索.「だれがどこで何をしているか」を見るには, まず「だれが」が分かるようにならないと始まらない. 地道に勉強します.これがけっこう楽しいのだな.

きのうは注文していた シダ本 が届いた.専門書というよりは,シダの専門家が世のシダ好きに向けて語る,という感じの本. これも楽しめそうだ.

2005-09-10

「学会の参加登録システム作りはどうにかなりそうな気配」と書いたのが 気にさわったのか,サーバがふたたびヘソを曲げてしまったようだ. 前の日に動いたCGIがふたたび元どおりの動作不良. ふたたび 久保さんにおすがりし,システム内部にわけっての原因究明をお願いすることに なってしまった.

いっぽう,集中講義の準備をしようと思って出てきたものの,まずは昨日の フィールド探索中にとってきたシダの種類を調べて標本にする.しろうとの 哀しさ,おおよそあのあたりだろうと当たりをつけながら調べることができない ので,やたらと時間がかかる.10種あまりを同定するだけで,気がついたら 4時間もたっていた.それだけひとつことに集中できたのは喜ばしいものの, 講義の準備が進んでないのはちっとも喜ばしくない.

2005-09-09

学会の参加登録システム作りはどうにかなりそうな気配になってきた. 次は,20人に迷惑をかけないための,来週の集中講義の準備がある. さらにその前に,今日は茨城県内フィールド探索のおつきあい. 建物の中より森のなかのほうが居心地よい.

…で,帰って来ました.シダとの親和性を高めつつある目で眺め回すと, いろんなシダが生えてることがどんどん見えてくる. フィールド探しのおつきあいと言いつつ,おおいに楽しみ,勉強してしまった.

酒井さん の,R による般化線形モデルのメモが公開される日をずっと待ちわびていたのだが, 9月8日の進歩によると公開せぬまま筆をおいてしまうらしい. その理由の3つ目に 私のRページ を挙げたうえ, 更新止ってるぞとプレッシャーまでかけられた.そりゃずるい. 内容だって違うし.だいたい似たものがいくつもあっても, 見比べることで理解が深まることもあるから無駄にならない. と,酒井メモの公開へプレッシャーをかけつつ, 自分にも再開のプレッシャーをかけなおす次第です.

2005-09-08

先日載せた キノコの写真 はヒトヨタケでしょうというコメントを 菊沢喜八郎さん(現・石川県立大) からいただきました. ありがとうございます. そういえば,菊沢さんの画集にも きのこ図鑑 というページがあるのでした.

しばらく前から,学会の参加登録システム作りを開始した. 10月1日稼働開始予定で,ちゃんと動かないと 1000人以上の人に迷惑をかける. けっこうなプレッシャーだ. 私には能力的にもシステム上の権限的にも手が出ないところに いろいろ地雷が埋まってるようで, 久保さん にもご迷惑をかけつつ遅々と進んでいる.

…などと言っているあいだに会議をひとつ忘れてたのに気付く.30分前に始まってる. 最近こんなの多いぞ. まあ私がいてもいなくても影響ない会議なので,1000人に迷惑かけないことを優先しよう.

2005-09-06

日曜日に,つくばの実験植物園のシダのコーナーに行ってみた( 写真 ). 今までも何度も見てるが,「いろいろあるみたいだなー,でもみんな似てるなー」 と思って5分ぐらいで立ち去っていた. 今回は,それなりの心構えとわずかの予備知識を携えての挑戦. やっぱりちがうもので,飽きもせずに1時間半もうろうろしてしまった. そのあとは温室のシダも眺める( リュウビンタイの葉のウラとか, ビカクシダの仲間 とか).

ある人から,竹中にはシダが似合ってる,派手な花が咲くようなのは似合わない, というコメントをもらった.ちょっとうれしい. 子供のころから,主流派にはならない,なれない,なりたくない,という傾向はあった. 関東ではマイナーで,実力的にも引き立て役かお荷物か, という野球チームを応援していたし. そんなチームが全国区の人気強豪チームになりつつあるようで当惑している.

2005-09-01

温泉につかり,植物を眺めながら散歩し,妙高山に登る三泊四日の夏休みから 帰ってきた. 秋の風情が漂う花が咲いていた( トリカブトの仲間 トウヤクリンドウ ). シダもいろいろ生えている(と分かるようになったのは進歩だ). クジャクシダ なんてきれいじゃないか. キノコの造形も楽しい( きのこ1 きのこ2 .名前は知りません).

道端で石垣で シダの前葉体 をみつけ,石垣にはりついて写真をとっていたら, 少し離れたところから,「なに写真とってるんだろ〜」という子供の声が聞こえてきた. 親にたずねているようだ. シダの前葉体を見つけた喜びを小学校低学年の子供に説明するのはどうしたらよいか. とっさに考えてはみたが,3秒ほどであきらめ, さっさと撮ってカメラをしまい黙って歩み去ることにした.

夏休みに入る直前から,夏休み中,そして帰ったところに,いろいろなことの依頼の メールをいただく.お声がかかるのはありがたいことだ. お役に立てそうで,かつ,おもしろそうなことは基本的にお受けしたい. でも,時間の制約もあるので多少の取捨選択はしないといけない.

あきらかにお受けできないものもあった.たとえば京都賞の授賞式とそのあとの晩餐会 (懇親会ではない)は,ぜったい私の出る幕ではない.招待状によれば,男性は タキシードかダークスーツ,またはそれに準ずる民族衣装を着用のこととある. ふつうのスーツも羽織袴も持ってませんから無理ですね. 迷いようがありません.


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