ほんとの専門分野ではないがまったくの門外漢でもないということがらについて, コメントを求められることが多くなった.そんなコメントに耳を傾けてもらえる (ように見える)のは,ポストだの年齢だのという一種の権威付けのようなものがあるからだろう. コメントのそのものの妥当性ゆえではあるまい. そのことを肝に銘じておかないと,自分には見識があると勘違いしてしまいそうで怖い (と書いておくことが,将来の自分への伝言になるはず). 私が言ったり書いたりしたことが,ピントはずれだったり陳腐だったり独善的だったりしたら ぜひご指摘ください.深く感謝して,機会があれば何かおごらせていただきます.
生態学会の大会ページに 公開講演会のお知らせ を掲載.一般市民向けの講演会で,事前に申し込まれたかたには 要旨集として本をプレゼントという太っ腹企画である. 当日まであと3週間を切ったがまだ印刷に取りかかっていないという 豪胆な準備状況であるが, 編集者の方をはじめ関係各位のご尽力でなんとかなるはず.
明日,明後日は東京で会議.
東北某所での合宿は 生態学会での 企画集会 にむけてのもの. その詳細は久保さんの業務日誌にゆずります. 1日め(いざ川渡), 2日め(ベイズは佳境), 3日め(すみやかならざる帰還). 私はもっぱら外野からチャチャ入れしながら勉強させていたいた. 合気道有段者たちに技をかけていただいたのも楽しい経験. たしか,日光で David Ackerly にかけてもらって以来だ.
本日から2泊3日,東北某所で統計学合宿.勉強してきます.
本日は朝から夕方まで,20件の研究提案を聞いてそれぞれを評価する. 会議と評価と知ったかぶりという,いかにも管理職の一日だ.
必要があって,大昔の自作プログラムを掘り出して動かそうと思ったら, 出てきたのはバージョンアップしかけのもので,そのままでは動かない. 多量の C++ のコードの中をさまよい,ちゃんと動くようにするまでにだいぶ 時間がかかってしまった. その出力をPerl で処理して POV-Ray 用のデータにして3次元CGを作成 ( 20年間育てた森 や, その中の一本の木 ).
前の週末のおだやかに晴れた日,職場の構内を歩き回って冬芽の写真などを撮った. オオバヤシャブシの芽は赤い( 写真).
コンピューターのなかで,写真は撮影日ごとにまとめてある. 2001年以降のデジカメ写真,それ以前のスライドをスキャナで読み込んだもの, あわせて1万枚ほど. 写真の大部分は植物ないしは自然もので,人間が写っているのは 5%ぐらいか. 1万枚のなかから,プレゼンなどで使うために欲しい写真を探し出す手間がばかにならない. 思い切って整理をした. フォルダ名に日付だけでなく内容メモも付けること, 一部はテーマ別に束ねること,不要の写真を捨てること.といっても3割カット程度だが.
生態学会55回大会 での,一般講演プレゼンファイルの受け付けページを公開した.
職場の構内の木に名札を付けるプロジェクトは,今週の水曜日に取りつけ作業がほぼ終了 して一段落.その報告記事の原稿(職場の広報誌に載せるもの)を書いた.ここでも 公開( 木に名札を付けました).
放射冷却がいちだんと厳しく,霧につつまれた朝. 職場構内の池では枯れたヨシに霜が降りている(写真). カメラを持つ手がたちまちかじかむ.
きのう屋久島から帰り,今日は昨日締め切り書類と本日締め切り書類に対応.
屋久島はさすが南国,シダの新葉の渦巻が伸びはじめている. コシダの 渦巻 は,いくつも並んだものが同じ方向を向いていておもしろい. 光に背を向けているようだ.近いなかまのウラジロ(正月のしめ飾りに使うシダ)の 渦巻も見かけた.葉が展開してしまえばまばらな鱗片が, 新葉のときにはりっぱに保護の役を果たしている.
黒味岳 (1831m) の頂上直下は薄いガスがかかっていた. 森林限界を越えており,やや強い風をまともに受ける.気温は正午でマイナス0.4度. 低木に霧氷がついていた (写真1, 写真2). いわゆる "海老の尻尾" の小さいもの.尻尾は風上方向に発達する (風上からあたった霧滴が凍りついていくので).
ところで,来年の7月22日,屋久島で 皆既日食が見られる.島の宿泊施設には,もうこの時期の予約が入っているという. 島の南部では皆既の状態が5分間も続く. 宿泊施設,島への交通,島内の移動などちゃんと対応できるのか, 島内では心配する声も出はじめているという. 世界には日食を見るためならどこにでも出かけていくコアな日食ファンが1万人いるらしい. 夏の旅行シーズンとも重なるし,どうなることか.