まずは春の写真から。職場の道端で咲いている カラスノエンドウ(写真)はソラマメと近縁。 今の時期、ハンノキの仲間のオオバヤシャブシ (写真)はにぎやかだ。 ぶらさがる雄花序、ツクシの頭のような雌花序、ほぐれた冬芽の芽鱗と顔をのぞかせた新葉。
職場の構内の林では、毎年アカマツなどが枯れてすき間ができる。 今年度、植栽の予算がついたというので、どこに何を植えたらよいか 総務から相談を受けた。せっかくの機会だから、まず植栽の方針方針を整理した。 庭園的部分、街路樹的植栽、それと半自然的な林を区別して考える。 林には、自然に生えていてもおかしくないものを基本に植える。 日本原産ではないもの、園芸用に育種されたもの、関東地方では自生していないもの は植えない。林床には花や実を楽しめるものを植えるが、その樹種も同様に考える。 構内を歩き回り、光の入り具合や道からの見えかたを考えてどこに何を何本植えるか決めた。 今週、その植え込みが行われた。植木は植えて3年ぐらいすると本調子になる。 そのころが今から楽しみだ。
季節は進み、畑の手入れは待ったなし。 秋から冬の野菜が終わったあとの畝(うね)の整備、 冬を越したスナップエンドウ用に支柱を立ててネット張り、 先日播いたカブの間引きなど。 ホームセンターで長ネギの苗を二束、約100本を買ってきて植えつけた。 長ネギを食べたいときにいつでも引っこ抜いてこられるのはとてもよい。 去年は1束だったのを今年は2倍にした。
庭の春の写真を何枚か。 マサキの芽吹き (写真)、 クロモジの芽吹きと花 (写真)、 オキナグサの花 (写真)。 オキナグサは、一株だけ植えたら種子が飛び、あちこちで勝手に生えている。
世の中に、若手の○○といったものがいろいろある。 あまり若くない身としては除け者にされている気分である。 負けずには晩生(おくて)セミナーなんていかがでしょう。 盛り上がらないかな。で、若手もどうぞとなり、何の会だか分からなくなる。 それでよい。年齢なんてどうでもよろしい。
18日の夜に東京からつくばに戻り、19日の午前は職場で会議、午後はまた東京で会議。 終わったあとに書店で永田和宏氏の歌集をみつけて購入。 大学の研究者でもある永田氏の歌には、ときおり研究・教育の現場のリアリティが ぎらりと感じられるものがある。 学会のあとだけにいっそうリアルに感じられた2首。
端的にまず一行で述べてみよ 発表会の前日のいらいら
言い訳から入るな何度も言わせるな あした博士になるのだろう君は
20日から23日は会議で名古屋。会場の名古屋大学豊田講堂は、 日本のモダニズム建築の代表作のひとつと言われているそうだ (写真1、 写真2)。 築50年になるが古びた感じはまったくなかった。 設計の槇文彦氏は、豊田講堂を設計したころはまだ30歳そこそこだ。
学会は得るところいろいろあり。受けた刺激が薄れてしまわないうちに実体化しなくてはいけない。
数日の不在のあいだに春は進む。庭のヒュウガミズキの花がこぼれ出した (写真)。 畑ではヒメオドリコソウが咲いている (写真)。
さて、これからまた出張へ。
サンシュユは花の柄が伸びて線香花火状になってきた (写真)。 花火のもとにある4枚の小さい鱗片のようなものは総苞。 近縁のヤマボウシ(写真:白いのが総苞) やハナミズキだとそちらが目立ち、中央部の花そのものは控え目だ。
あいかわらず拙速仕事中。 切迫してくるとまず疎かになるのが見直しだ。 あれやらこれやらを片づけつつ、あっちにもこっちにもミスが混入する。 自分の学会発表 はできなくとも困るのは自分だけなので後回しになり、 学会2日前にようやくポスターを作りはじめ、前日の午前中に印刷完了。 これまた拙速か。
ともあれ、学会で人と研究の話をするのは楽しく元気がでる。 私の話相手をしてくださるすべてのかたに今から感謝します。
かろうじて綱渡り中。ただし、どこへと続く綱を渡っているのかはよく分からない。
木の種類によって芽吹きの早い遅いがある。 早春に芽吹き、光を受けて光合成をする期間を長くとるか、 ゆっくり芽吹いて遅霜にやられる危険を避けるか、いろいろだ。 庭のアジサイの芽吹きは早い (写真)。
巧遅は拙速に如かずと言うが、このところ拙速が過ぎている気がする。 おとといの様子でも サンシュユや ジンチョウゲの写真を 載せ忘れてたし。仕事でもその類いのミスは枚挙にいとまがない。
咲いたと思ったシキミ (写真)が、 数日後には姿も形もなくなった。 証拠はないが、ヒヨドリに食べられてしまったか。 ヒヨドリは庭にはしょっちゅう来ている。 それまでは見向きもしなかったものでも、あるとき食べられると発見すると 一気に食べてしまう。マンリョウやクロガネモチの実もそうだった。
冷たい雨が降る日曜の午前、近くの 植物園 に出かけた。 もっぱら温室で楽しむ。外気で冷え切った眼鏡は温室に入るとたちまち曇る。 やがてレンズの周辺部分から透明になってきた。 老眼鏡は凸レンズで周辺部が薄く、早く暖まるからか。 連れ合いの凹レンズ眼鏡を見ると、はたして中心部が先に透明になっていた。 身近な物理学といったらおおげさか。
カメラも最初は曇るので、暖まるのを待ってから撮影。 ヒスイカズラ(Jade Vine)が花盛りだった (写真その1、 その2)。 ナンヨウリュウビンタイの展開中の新葉の先っぽがおもしろい (写真)。 テンナンショウの1種の花がおしゃれだ (写真)。 ここは野生のランが多数集められている。 写真は Psychopsis属の1種。 花の色素の専門家の見立てによると、 カロテノイドの黄色のうえにアントシアンの濃い色が重なって 模様になっているのだそうだ。
書類、会議、書類、会議… 今の最優先は明日が締め切りの大物書類だ。 学会発表の準備が優先順位の一番最後だなんて、もはや研究職ではないな。
一週間前に顔をのぞかせたサンシュユの花 (写真)は 今は七分咲きといったところ (写真)。
益子参考館の売店で買った濱田窯の花器に、まだ蕾のジンチョウゲを挿しておいたら、1週間ほどで満開に なった (写真)。
庭のシキミが咲いた (写真)。 シキミはシキミ科。単子葉植物と真正双子葉植物とが分岐するより前に分かれたグループだ。 そういえば、数日前の新聞に遺伝子情報にもとづく植物の分類体系( APG分類体系 )が紹介されていた。こういう話が新聞に載るのはよいですね。
大変だけれどやりがいのある仕事には充実感がある。 大変でやりがいが感じられない仕事は大変なだけだ。 やらざるを得ないなら観念してやるのみだが、 そのような仕事一色だったら救いがない。 今の日々にはまだ救いはあるな。 私は壊れていません。
もう392回寝ると私の正月(また書いてしまった)。
早春は黄色い木の花が目につく。 先日のサンシュユ(写真)しかり、 日本原産ではないがロウバイ (写真)しかり。 クスノキ科の落葉低木も黄色い花をつける。 庭ではダンコウバイが開きはじめた (写真)。クロモジももうすぐだろう。 クスノキ科に限らない。 遠からずキブシやマンサクなどが黄色い花を咲かせる。 植栽のレンギョウやヒュウガミズキも目立つ。
昨シーズンからスギ花粉症の症状が軽くなってきたようだ。 例年は4ケ月ぐらい薬を飲みっぱなしだったが、昨シーズンは2ケ月分の薬で済んだ。 今年は1月に薬をもらってちょっと飲んだものの、あとはずっと飲んでいない。 多少の鼻づまりや喉のがらがらはあるが許容範囲内だ。 自然治癒率は1から2割ぐらいと言われているらしい。 幸運な1割になれたのだろうか?
もう393回寝ると私の正月(毎日書くつもりはありませんが)。