芝生に寝転がって撮影したモンキチョウ (写真)と ベニシジミ (写真)。
キューピッド(自称)が繋いでくれた。 まだ再会は果たしていないが、今の居場所は分かった。 君の目を通して見る世界はきっと美しい。 月曜日には会えるはず。私の中近両用の老眼鏡。
この地球のどこかで、私との出会いを待っているはず。いや、じつはすぐ身近にいるのかもしれない。 研究室かグラウンドか家か、はたまたそのあいだのどこかで、黙って待っているのだろう…
運命の人ではなくて、私の中近両用の老眼鏡です。どこにいる〜
まず先日の川渡の写真を一枚追加。アカウシアブ (写真)。 この様子では、どうも心が通じそうもない気がしてしまう。 正面顔 (写真)はなおのこと。 もちろん虫に貴賎はありません。
調査から戻り、すぐに職場の一般公開があったあとのプチ夏休みは日光へ。 歩くのは控え目でゆっくりする。東照宮のあたりは全体に日蔭で、石垣などにシダが茂っている。 (写真)は倒木に着生しているシノブ。 手前でボケているイネ科の茎がじゃまだが、シノブそのものはわりとよい雰囲気だ。 戦場が原はホザキシモツケの花だらけだったほか、キツリフネ (写真)、 タカトウダイ (写真)などなど。
温泉につかりながら考えたこと。 自分は何が好きかを一番分かっているのは自分だが、何が得意かについては、 自己評価はしばしばまちがう。これまでに誉めてもらったことを思い出すと、 相対的に自分が得意なことが分かるかもしれない。 第三者の目で見て、周囲と比較して優れていると判断されたから誉められたのだろうから (不向きなことをやっているときに、 励ましのために誉めてくれた人もいるかもしれないが)。 で、つらつら思い出してみると、研究は得意分野なのかどうか、 分からなくなってきた。
5月にも行った東北大学の川渡(かわたび)フィールドセンターで、ふたたび調査の手伝いをしてきた。 あいまに採った写真を何枚か。まずは(おそらく)チダケサシの花 (写真、 写真)。2枚めのアップはなにやら幻想的だ。 あとは動物系で、まずはシマヘビ (写真)。なかなか動かず、じっくり撮れた。 ぴょんと飛び出してきたのはフキバッタの仲間 (写真)。写真で見て分かるように羽根が短く 退化していて、飛べない。
しばらくいろいろあって落ち着かなかったが、ちょっと一息いれて明日から 2泊3日のプチ夏休み。探さないで下さい… という悲壮感はない。
管理職の年季があけるのをあんなに楽しみにしていたのに、その直前で交通事故なんて… ということになるとあまりに切ないので、去年の秋ごろからだったか、自転車通勤のときは ヘルメットをかぶることにした。さいわい事故にあうこともなく年季はあけ、しだいに気持ち がゆるんで、ヘルメットをかぶらないことが多くなった。そんな油断をつくようなヒヤリハット。
幅が5、6メートルの道路で、対向車が方向指示も出さずにいきなり ハンドルを切って私に向かってくる。 減速する気配はない。 こちらに逃げる余地はない。 で、1メートルほど手前で急停車。運転していたおじさんが言うには、 服の緑がうしろと一緒になって全然見えなかった、だと。たしかにくすんだ緑のTシャツを着て、 背景には木々が生えていたので、ショッキングピンクのTシャツや反射材付き安全ベストを着ている よりは目立たないだろうが。
あぶないと思ってから車が止るまでおそらく1秒ほど。そのあいだに、 これまでの人生が走馬灯のように…なんてことはなかった。 あのスピードで撥ねられたらやばい、 こちらに気がついてくれ、と願っていただけ。 今にして思うと、「危ない!」とか「止れ!」とか大声で叫んで注意を喚起することぐらいはできたか。
ともあれ、やっぱりヘルメットはかぶろうと思った。 役立つ場面がなければそれが一番。
あちこちでヒメヒオウギズイセンのオレンジ色が目立っている (写真)。 雑種起源の園芸植物が野生化しているらしい。
昨夜は縁側でこじんまりとバーベキュー。タンパク質は、 一人100グラムほどの肉と、一人ひとつのサザエ、それとイカ。 野菜は庭で採ったトウモロコシ、ナス、シシトウ。買ったカボチャとタマネギ。 自家製トマトもかじる。量的には3:1ぐらいで植物性が多い。 そのぐらいがちょうどよい。しあわせな夕べだ。
おととい、植物好きの若者と、最近私が行った東北の調査林の話をしていて 「オシダみたいな顔してサカゲイノデがあちこちに生えていて。」 「あ、サカゲイノデ、ほんとに逆毛なんですよねえ、あれって感動しますよねえ。」 「そうそう、感動する。」 そんな感動を共感できるのは嬉しい。
つくば駅まで送るついでに、その若者にちょっとだけ我が家の庭に立ち寄ってもらった。 車から降り立って、ぱっと葉を見て「あ、ヤマシャクヤク」。 歩きながら 「この葉はオキナグサですね?」 「ダンコウバイ、渋いですねぇ」 「コウヤワラビですか、ずいぶん湿ってますね」 「クジャクシダはいいですねえ」 「あ、イヌガンソクなんて自然に生えてくるんですか」などなど。 こういう反応がポンポン出てくるととても楽しい。 庭のトマトやブルーベリーを口に放り込んでもらってから駅へ届けた。
今週は調査の手伝いで水曜から東北へ行く予定。 台風の影響をどれだけ受けるか、進路と速度次第で微妙な感じ。
私の研究室がある建物は、夜から朝まではカードキーがないと入れないが、 月に2、3回はカードを置き忘れて帰ってしまう。 それでも、私より早く出勤する人が一人いて、いつも開錠してくれているので困らない。 昨日は、カードの置き忘れと、早く出勤する人の出張とが重なった。 さらに、私より15分ほどあとに来た人のカードキーはエラーが出て受け付けられない。 結局、建物に入るまで45分待つことになった。 小さなミスや事故が複数重なると中規模の事故、さらに重なると大事故になるという例だ。 おおげさか。
キーを持っている人の出勤を待つあいだ、建物のまわりで写真を撮っていた。 その一枚、ナツツバキの葉の上で休むコチャバネセセリ (写真)。 幼虫はササなどの葉を食べるとのこと。
ハエドクソウは、細長い花茎にごく小さな花ばぽつりぽつりと咲いて、 写真が撮りにくい。 今年も挑戦してみたが今ひとつだ (写真)。 去年の 写真 のほうがよかったか。
先日、モッコクをツバキ科と書いたところ、 モッコクはツバキとは遠縁だということが分かって、今はツバキ科から分けて モッコク科とするか、姉妹群と会わせてゴレツボク科に分類されているとの 情報を 矢原さんからいただいた。 知らなかった。
『 ツノゼミ ありえない虫』を入手。 ツノゼミは、むかし図鑑で見て、これは意味不明だ、いったい何者だと思った記憶がある。 本書は、深度合成写真で、小さい虫の細部まで鮮明に見せてくれる。 その形のめくるめく多様さにワクワクする。 ツノゼミの暮しについての記述があちこちにあるのも楽しい。 1センチもない虫が、産みつけた卵(当然1ミリもない)の上に覆いかぶさって、 その小さな卵をめざしてやってくる小さな寄生蜂から守るという。 分子レベルのミクロとはまた違う、形のあるミクロの世界の攻防。 腹の振動を植物の表面に伝えるのが仲間とのコミュニケーション手段だというのも あまりにおもしろい。
著者の 丸山さんがツノゼミの世界と出会ったのは 2007年で、 2009年にエクアドルで「愛着」が「情熱」に変わり、真剣に勉強を始めたとのこと。 わずかの期間でこれだけの本を作られたことに驚く。
きのうのつくばの最高気温は 34.1度。しっかり夏らしくなってきた。
つる植物がまわりの植物などによじのぼる方法はいろいろある。 茎がまきつくアサガオ型、接着剤で貼りつくツタ型、刺などてひっかかる カナムグラ型、巻きひげでしがみつくブドウ型。キュウリやゴーヤは巻きひげを作る。 空中でくるくると巻いた様子を撮って見た (写真)。
暑さのなか、モッコクが咲いた (写真)。 ツバキ科。南国的な、もわっとした甘い香りがする。
庭仕事をしているとたちまち汗が吹き出る。 32度の室内に入るとたいへん涼しく感じる。
今年は世の中の冷房が控え目なので過ごしやすい。 冷房を控えるので熱中症が心配だという懸念もあるが、いっぽうで、日ごろから そこそこの暑さに慣れておけば熱中症になりにくいという要素もあるだろう。
頭をしぼってプログラミングするのは楽しい。 実行に2日ほどかかっていた計算を、10倍以上高速化して3時間でできるようにした。 そのかわりメモリをだいぶ消費してスワップが起きそうだったが、 一工夫して使用メモリを半分以下にできた。 こういうときの「やったぜ」という感じがたまらない。
家の庭に勝手に生えたネムノキが、去年から花をつけるようになった。 出勤するころは、横から朝日を受けて光る (写真)。
隣接異分野の人と、植物の形と機能の話をする機会があり、楽しかった。 だいぶ前のことになるが、そういう研究をしていた (植物は形で勝負する −光資源獲得のための形−)。 今でもとてもおもしろいと思うし、植物を見るとついそういう目で観察している。
本日は サラダ記念日。
毎年この時期になると、職場の構内でノヤマトンボが咲く。 今年も元気に花茎を伸ばして、先週あたりから咲きだした (写真)。 色が地味なだけに造形のおもしろさが引き立つ。
先週後半は阿蘇へ。草地を中心に見て回る。 今が花盛りのもの、咲きはじめのもの、まだはやいものなどいろいろ。 ウツボグサ (写真)、 タカトウダイ (写真)。 現地の方に草地をめぐるいろいろな状況を教えていただき、問題の複雑さを実感する。
阿蘇でもつくばの家でも、セリ科の花にアカスジカメムシが集まっている。 写真は家の庭のディルのもの (写真)。