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2002年10月

2002-10-31

Perl 基礎の基礎 への励ましのお便り熱烈歓迎と書いたら,励ましメールを二通もいただきました. まちがい指摘メールも一通.大感謝です.

植物の生理生態学では大御所的な H. Mooney さんが,ブループラネット賞と ゆうものを受賞して,その授賞式だかで来日します. 私の職場である国立環境研究所では, 「 筑波研究学園都市における環境分野の研究者等との意見交換を目的として」 Mooney さんの講演会を開催するのだそうです (> 講演会のご案内 ). その講演会のまえに Mooney さんに研究所の説明などをするのですが,所内の施設の 案内を私がやるようにとのお達しがありました.所内の移動に際しては一緒に ハイヤーに乗りなさいという注釈付き. そういえば,以前,環境研が独立行政法人になったときのお披露目の式典の ときも,バスに同乗してお客様をご案内せいとのお達しがありました. スーツもネクタイも持ってないけどよいかと聞いたらよくなかったようで お役御免になったという話はここにも書いたっけ.

それはともかく,植物の生理生態学の大御所に,いまさら植物の栽培実験装置を 見せてもそんなに喜んでもらえるとは思えません.他の人とも相談のうえ, 所内見学のかわりに,関連分野の研究者数人がかんたんに自分の研究の説明をして, それをネタにいっしょにディスカッションしてもらうことにしました.

2002-10-29

午前中は森林総研でセミナーを聞いてきました. Dr. T. Spies, "Modeling Forest Vegetation Dynamics and Effects on Biological Diversity at Regional Scales."

ほかの仕事もやりつつ, Perl 基礎の基礎 も書き進めてます.いちど休んだらそれっきりになりそうなので. 励ましのお便り熱烈歓迎.

2002-10-28

日曜日に,茨城県岩井市にある茨城県自然博物館へ行ってきました ( 同館のページへ). 今は第26回企画展 「稲 いのちと文明の植物 -イネ科ワールドへようこそ-」 というのをやってます. イネ科ですからね.米,小麦,大麦,トウモロコシ,竹などなど 人間はいろいろお世話になってるけれど,とにかく地味です. イネ科の押し葉標本がたくさん展示してあるコーナーなんて,ほんとに地味です. でも,いろいろ勉強になりました. 小麦と大麦の区別が(たぶん)つくようになったし. 粟(アワ)はエノコログサ(ネコジャラシ)から作られたってのも驚き.

生物系研究者のための Perl 基礎の基礎 は少しずつ進行中です.

2002-10-24

執筆途中状態で公開を始めた 生物系研究者のための Perl 基礎の基礎 は,すでに掲載した部分の加筆訂正もふくめて徐々に進行中です. さっそく間違いの指摘もいただきました.ありがとうございます. print $y; と書くべきところに print $x; と書いてあるという凡ミスです. すみません. こうした間違いレポートや,ご意見,感想をお寄せいただけると,見てくれてる人も いることがわかって励みになります.みなさん,どうかよろしくお願いします (もし見てくれてる人がいたら,ですけど).

ところで,「生物系研究者のための…」というタイトルがよいのかどうか. なにも生物系にかぎることはないんで,「これからプログラミングを勉強する 研究者のための…」のほうが適切か.でも長すぎるな.「プログラミングを独学 する研究者のための…」だと4文字少ないか.もうちょっと考えてから決めます.

リンク集の 生態学関連のページ に, 小川さん(森林総研)の「Perl 学習記録」を加えました. プログラムの勉強を始めたものの心細い思いをしてる人の励みになりそうな ページです.

2002-10-22

公開すると宣言したプログラミング実習の資料ですが,それだけ見て分かるように するための加筆作業が思いのほかたいへん. 生物系研究者のための Perl 基礎の基礎 と題して,できたところから載せはじめました.

2002-10-21

都立大での集中講義「道具としての計算生態学」は,自分の勉強にもなりました. 学生実習用にまとめて購入したばかりのパソコンを各人が使って, 私が用意したプログラムを動かしたり,自分で perl のプログラムを 改変してみたり.聞くだけの講義でなくて実習形式にしたことで, なにか「残るもの」があったんではないかなと.希望的観測ですが.

講義のときに出席はとらない,講義中に質問したらその日の出席点を あたえる,出席点2点以上が単位の必須条件,ということにしたら みなさん積極的に質問したり問いかけに答えてくれたりしました. でも,出席点が足りてしまったあとはやや沈滞気味.

講義の資料のうちプログラム関係のところを公開しようと思ったのですが, 口で説明を加えることを前提に手抜きで作ったものをそのまま載せても あんまり役に立たなそうです. せっかくだから,それだけ読んでわけのわかるものにするべく 加筆中です.今週中にぼちぼち載せます.

2002-10-15

明日,あさってと集中講義の後半です. 講義で使ったネタ(とくにPerlスクリプトなど)はこのページで公開する予定です. そのあとは,講義が終わったらやろう/やらなきゃと思ってた課題に 順次取り組むこと.

2002-10-13

学習院大学の田崎 晴明さんのページの, 10月11日の「雑感」 がおもしろかった. ノーベル物理学賞と化学賞の報道のなかで,その学問的内容の解説はあまりに お粗末,これではいけないと, それぞれの分野の専門家が学生むけに解説する企画をたてた話です. こういう企画っていいと思います. 客をつかむための小ネタもウケた(特に神岡町の垂れ幕の話). そして,にわか勉強の知識でも昔から知ってたような顔で講釈する能力も 有用だと再認識しました.

生態学会50回大会のサイト のトップページのデザインを変えてみました. あいかわらず素っ気ないけど, わりと上品なんじゃないかと自分では思ってます. いっぽう,筑波大のスタッフが中心になって運営する学会サテライト企画 EcoCup2003 のページの色使いはすごい.そういえば昔, 「赤き血のイレブン」というアニメがあったっけ.

2002-10-11

都立大の大学院での集中講義「道具としての計算生態学」の前半終了. はじめに,この講義になにを期待するかアンケートをとったところ, 「生態学」よりも「計算」,プログラミングの手ほどきへの期待が ずっと大きいことが分かりました. 生態学研究者が本職のつもりの私としては複雑な心境ではあります. でも,お客様の期待にはお応えしなくてはと, プログラミング演習にかなり重点をおいて進めました.来週の講義の計画も少々 変更して,「生態学」の話をけずってプログラムの解説をすることにしました (どっちを優先して欲しいか手をあげてもらったら,プログラム希望の人の ほうがずっと多かったので).

講義のあとの学生との会話. 「先生はもともと何をやってたんですか?」 「生態学です!」 「それが途中からこういうことを?」 「今でも生態学です!」

生物の学科主任のKさんは, 「生物学科でプログラミングの勉強する機会がまったくないのが問題だ」 と現状を分析. 「教授会でそういう話を出すと ではひとつK先生のところでよろしくとなりそうで怖い,だれに押しつけようか」 と次の手を考えておられました.

2002-10-08

慣れというのはおそろしい.「 はっきり言って甘い! 」デスクトップに何も感じなくなっている自分を発見しました. 眼にはうつってるはずだけど,情報として処理してない. どうしたら「甘い!」という叱咤を日々新鮮に胸に刻むことができるだろうか. フォントを日々変えるぐらいじゃすぐ慣れるだろう. 「お前,甘いぞ」というメールをランダムな時間間隔で送りつけるプログラム を動かしといても,じきに条件反射的に捨てるようになるだろうし. やはり最後は人間でしょう.叱ってくれる人間にしくものなし.

(追記) 朝,↑こんなことを書いたら,さっそく「甘い!」という メールを送ってくれた人がいました.私は果報者です.

明日,あさっては不在です.

2002-10-07

きのうは,講義で使うために,perlの基礎の基礎の解説を書いてみました. これを使って連れ合いに説明してみたら,うまく理解してもらえたようです. 連れ合いは大学時代にFORTRANの講義と実習を受けたけど何も分からなかったという 実績があります.そういう人が理解できたということは,けっこう見込みが ありそうです. Program It Yourself のページでは特定言語の解説はしないで,本で勉強するための参考になるかも しれない情報だけ書いてますが,せっかく書いた「Perl 基礎の基礎」はおまけとして 載せることにします.講義が終わったら公開します.

2002-10-04

京都大学の長谷川成明さんから, 点過程解析用プログラム ppa-L のソースコードをunix上でコンパイルするときの問題点の指摘をいただきました. 詳細は ソースコ−ドのページ にて.

目の前の仕事が気がかりで憂鬱なときは,仕事が片づいているはずの時点へ 意識を飛ばすとちょっと楽になれるらしい (>大西科学88回: 終わらない仕事の先に あるいは「初瀬のいた夏」). 以前にみつけて気に入った文章です.

2002-10-03

都立大学の大学院での集中講義にむけて準備してます. お題は「道具としての計算生態学」で, というテーマで話をします. 計算しないと分からない例,コンピュータの助けを借りる例, 自分で作る例を,講義と実習を通してご紹介する予定です. 全部で4日間,セミナーも含めて約20時間もあるので 仕込みがたいへんです.

久保さん(北大)の 生態学に必要な計算集約的方法 に,「計算生態学」という言葉が生まれた瞬間のことが書かれています.

2002-10-01

差し迫った仕事がいろいろあるので,まずは逃避してトップページの模様替えを しました. 各文書へのリンクがずらずらと長かったのでセクションごとに別ページにしました. まだサイト全体の統一はとれてません.今後の逃避の材料に残しておきます.
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