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2002年9月
2002-09-30
先週の苫小牧調査はほぼ予定通りの成果をあげて終了しました.
しばらくぶりに研究所に出てくると,めんどうなことが待ってないか
びくびくしながらメールを見ます.
スパムメールを捨て,メーリングリストは後回しにして,その他のメールを
ざっと見ると,対応が必要そうなのは約10件ほど.おおむね簡単に返事できたり,
単純作業で済むものでした.
生態学会50回大会
の
企画シンポジウムの概要
を更新したり,問い合わせに答えたり,連絡メールを送ったり.
ただし簡単にはいかないのが一件.だいぶまえに企画の段階でメールを
貰ったとある書籍についての連絡です.その後何も連絡がないので
止ってるんだと思ってたら,私のメールアドレスを間違えたまま
(だから私には届かずに)いろいろ連絡が回ってて,
じつは入稿締切をとっくに過ぎているんだとか.
まだ間に合うので急いで書くようにとのことですが,
寝耳に洪水です.どうしましょう.
2002-09-21
きのう,先週受診した人間ドックの検査結果と,骨密度,体脂肪率,体力測定
の結果が送られてきました.骨密度は年齢とともにどんどん低下するようですが,
私の値は同年齢の平均値よりも24%増し.骨は丈夫なようで嬉しかった.
でも,それにしては何度かあばら骨にヒビが入ったなあ.
野球のノックを胸に受けた時とか,
ぬかるんだグラウンドで足を滑らせて棒のように倒れたときとか.
あばら骨と言えば,救命手当ての講習を受けたとき,心臓マッサージで
あばら骨が少々折れても命には替えられないからしっかり押すようにと
言われました.救急車のなかでマッサージ中に車が揺れると力がかかり
すぎてポキッと音がすることもあるそうな.優先順位はだいじですね.
「へぼ将棋王より飛車をかわいがり」
リンク集の
HTML, メール,ウイルス関係のページ
に,
IPA セキュリティセンターの
小規模サイト管理者向けセキュリティ対策マニュアル
を加えました.管理者でなくても知っていたほうがよい情報です.
あさってからの苫小牧では,このところ休眠中の
Magnoloid Project (仮想ホオノキモデル)
の復活をはかるほか,セミナー(>
Trendy seminar
)でも話す木々の共存機構について何ができそうか
林のなかで考えてきます.
2002-09-20
先週,秋田駒の山麓のブナ林を歩いていたとき,
温泉造成施設というものをみつけました(
写真).
地下からの高温の蒸気に沢の水をぶっかけてお湯をつくって,温泉として
供給する施設なんだそうです.
「硫化水素ガス発生の危険がありますので立寄らないでください」という
掲示もありました.
そりゃ剣呑なと思って歩き始めてふと回りをみると,ブナの木肌がのっぺりと白い
(写真).
ふつう,ブナの幹には地衣類が着生していて,まだら模様になってます
(写真).
温泉造成施設のまわりの白い肌は無気味に見えます.
ときどき出てくる硫化水素のせいで地衣が生えられないんじゃないかな.
100メートルも歩くと普通のまだら模様樹皮にもどってホッとしました.
来週は苫小牧で野外調査,そのあと北大でセミナーです.現在,その準備が
佳境にはいってます.
2002-09-18
加齢とともに近距離に焦点が合わなくなった眼球を持つ私には,
山地図は難物です.登山道のパターンは見えても,
小さく書かれたコースタイムや注意書は雰囲気で見るだけ.
山用に,なくしてもかまわない安物のお手許用メガネを用意したほうがよさそうです.
リンク集の
学会でのプレゼンテーションの心得など
のページに,「細胞工学」に連載(2002年7〜9月号)された
「色覚の多様性と色覚バリアフリーなプレゼンテーション」を加えました.
ヒトの色覚の進化から説き起こされた,とても興味深い内容です.
はじめて知ることが多く,楽しんで読めました.
トイレの中をそーっと覗いている人がいても,必ずしも怪しい人とは限りません.
男女の別が色だけで表示されていて,とくに薄暗い場合,色使いによっては
色盲の人には区別が難しく,中の様子で判別するしかないことがあるそうです.
ちょっとした知識と心配りで,日本の300万人の男性と12万人の女性が暮らしやすく
なるんですね.勉強になりました.
2002-09-17
秋田駒と鳥海山に登って,温泉につかって,飲み食いして,
ごろごろして,本読んで,夏休みが終了しました.
ブナ林のなかでちょっと興味深いものも見ましたが,その話はまたあとで.
休暇をとってリフレッシュすると仕事の能率があがるなんて言いますが,
これは休むことが後ろめたくって言い訳してるんではないかな.
休暇のあと日常業務に復帰するのはほんとに億劫です.
でも,来週の出張までにやらなきゃいけないことが山積してます.
ものを書きはじめたり,人前でしゃべる準備をはじめる時は,
今までなんとかかぶっていた化けの皮がはがれて
無能さを露呈するのではないかという不安感がつねにあります.
つらいよー.
2002-09-10
今日は人間ドックです.
朝8時に受付けをして,バリウム飲んだり心電図とったりエコー検査したりで
2時間ほどで検査は終了しました.
午後の結果説明まで時間があるので一度職場に戻って少々お仕事.
料金の中に昼食代も含まれてるので,ふたたび病院に行って食堂で食事.
まだしばらく時間があったので,付属のジムのようなところで,
「人間ドックのお客様限定,骨密度測定・体脂肪率測定・体力測定
3つセットで2000円ポッキリ!」というのを受けました.
結果はあとで送られて来ますが,閉眼片足立ち3分20秒は,
インストラクターのおねえさんに誉めてもらいました.
もうしばらく待って,ドックの結果説明です.
肺が少々大きすぎ(肺活量が 6250 ml,身長から計算した標準値よりも51%大)で,
体形も細長いし,肺のなかに換気されないスペースができることもあるので,
胸が痛くなったら我慢せずに検査を受けなさい,とのことでした.
ほかにこれといった問題はなし.ありがたいことです.
これでまた一年,安心して過ごせます.
あしたから晴れ晴れと夏休み(締切仕事はいろいろあれど).
ひさしぶりに
自分の研究に使うプログラムを自分で書こう
のページを更新しました.
夏のあいだに一通り書くつもりなんて前言をあっさりひっくり返してますね.
ひょっとして期待してくださってる方がおられたら,どうもすみません.
2002-09-09
今年の3月に生態学会で開催したシンポジウム
資源獲得戦略としての樹木の形作り − 「枝葉末節」から本質へ
をもとに,
雑誌「
生物科学
」の特集を組むという話は以前にも書きました.
そろそろ原稿の締切が近づいてきました.
わたしはおこがましくも総説的な記事ですを書いてます.
ひとつの流れのなかできれいに整理できた総説は書いてて気持ちよいですが,
筋の通っていない羅列的な総説は,資料的価値はあるにしろ,
書くほうも読むほうも楽しくありません.
なんとか筋をつかんだつもりになって一通り書いて見ました.
これからぼちぼちと推敲です.
明日は人間ドックです.
その場でただちに入院ということにならないかぎり,
あさってから遅まきながら夏休みです.
2002-09-05
今月の末に苫小牧へ行く予定です.その帰りに北大のセミナーで
話をさせていただくことになりました.
その名もTrendy セミナー.
「生態学分野の最新情報を紹介し,「みんなでトレンデイ−になろう!」
というのが発端」だとか.
地域生態系学講座
の大学院生のみなさんが運営されています.
同セミナーのページ
に,私の話の要旨もすでに掲載されています.
森の木々の多種共存メカニズム: 繁殖の時間変動と「鬼の居ぬ間」
というタイトルです.
ところで,トレンディーという言葉はもはやトレンディーではなく,
レトロと化しつつある気もします.
言葉の栄枯盛衰の早いことよ.
トレンディードラマは今いずこ.
2002-09-03
週末の草野球の試合で,相手チームの一人が両足けいれん状態に
なってしまいました.多量に汗をかいて塩分が失われておこる熱けいれん
だったようです.
意識ははっきりしていましたが,
スポーツドリンクを多量に飲んだり体を冷やしたりしても
立つも這うもならぬままで,点滴してもらいに病院に行きました.
大事をとってそのまま入院3泊ということになったようです.
スポーツにしろ野外調査にしろ,いろいろなトラブルはつきものです.
さいわいにして私はまだ深刻な事故にはあってませんが,
同業の植物生態学者が調査中に木から落ちたり足場から落ちたり崖から落ちたり
といった事故はときどき耳にします.事前に危険を避ける知識や,
起こってしまったあとの応急処置の知識の有無が,時には生死を分けます.
トラブルがおこってから勉強しても間に合わないので,
予習用にリンク集をつくってみました
(>
ケガなどの応急手当て,危険回避関連リンク
).
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