プロバイダのシステム改変は無事終了したようで,これより更新を再開します.
夏休み「九州 山と温泉の旅」から帰ってきました. 天気にはあまり恵まれませんでしたが, 雨で活動が制限された分,ゆっくり温泉と読書を楽しめたし, 阿蘇,久住それぞれ1日ずつ山歩きができたし, よしとしましょう (阿蘇の火口付近の写真).
低機能,低バリア,低おせっかいをモットーとする 全天写真解析プログラム CanopOn 2 は, 操作が分かりやすくてよろしいとの声をいただきました.
おや,まだ更新できるみたいですね. それならちょっと書きましょう.
Trends in Ecology and Evolution には,ときどき研究についての研究的なメタな解析の話が載っておもしろい. 以前は,動物を材料にした論文の場合,材料がマイナーな動物ほど受理されるのが 大変か,というような話もあった. 最新号(Vol.18, No.8) には,生態学のいわゆる一流誌に 10年間に10本以上論文を 載せた人を対象にして, どのぐらい投稿論文が却下された経験があるかアンケート調査をした話が載っている.
まず,こんなトップクラスの人たちでもけっこう却下されてるんだよという話.
そして,却下されたらかって自分はダメだと思っちゃいけないという話
というわけで,面の皮の厚さは研究者にとっても有用(a thick skin と言うんですね). トップクラスの人たちもたくさん却下されてることを励みにして, 一度だめでも何度もトライしなさい,と結んでいる.
そういえば,東北大の酒井さんも これから論文を書く若者のために のなかで 「1998.8.24 現在 33 回の却下を経験した」と威張っていた. その後どこまで記録を伸ばしたのだろう?
このページを載せてるプロバイダのシステム改変作業 + 私の夏休みのため, 今月一杯は更新なしです.
しばらく停滞していた Magnoloid project を再開中. 以前に私が作った道具(プログラム)も活用する. 以前,その道具を利用して修士論文の研究をしてた大学院生がいた. 半年ぐらいにわたってやりとりしたメールを読み返してみる. 自分で書いたメールがずいぶん参考になった. けっこう頭使ってるじゃないの,と自分に感心したりして. 今は頭が悪くなったということか?
このページを載せてるプロバイダのシステム改変のため, 19日から26日まで更新ができなくなります. そして来週は夏休みです(プロバイダじゃなくて私が). だから,更新の再開は 9月になってからでしょう. かなり大々的な改変みたいなんで,ちょっと心配 (>プロバイダの お知らせ ).要するに,できることを減らして安定を目指すということらしい.
全天写真解析プログラム CanopOn 2 を公開しました. いろいろ不具合はあろうかと思います.お気づきの点はお知らせいただければ幸いです.
再来週は夏休み. 夏休み前に片づけるべきこと,片づけないと休みのあとに慌てるであろうこと, それぞれいろいろあります.
しばらく前から,科学博物館の展示の相談をしている. 植物の形と光の受け方がテーマだが,どうしても言葉だけでの相談では うまく伝わらないことが多い.そこで 適当な写真を集めたページ を即席で作った(写真ベタベタでやや重いです). やはり百聞は一見にしかず.
明日,明後日と名古屋で会議.きょうの最優課題はその準備. 今日中にやらないといけないことが,あともうひとつ,ふたつか. そんなわけで CanopOn の新版の公開はもうちょっと先でしょう.
かならず正直に答える人と,必ず嘘を答える人がいて,あなたが質問する相手が そのどちらかは分からないという状況で,二者択一問題の正解を知るにはどんな 質問をしたらよいかという構造のクイズがある(たとえば, 津村ゆかりさんのページ の 8月8日付けの「ふとした言葉」). きのう,自転車で家路を辿りながら,この手のクイズの一般的な解き方を考えてみた. 要は,質問した相手が正直者か嘘つきかによって,正直に答えたときの答えが 逆になるような質問を考えればよい. すると,あたなが質問した相手が嘘つきであれば答えが反転されるから, どちらに聞いても同じ答えが得られる. したがって,質問した相手が正直者が嘘つきかという情報は不要になる. どんな問いだと「正直者か嘘つきかによって,正直に答えたときの答えが逆になる」のかは, 問題の設定次第でいろいろだ.そこらへんが問題作成者の工夫のしどころになる.
どんな場合でも使えるややインチキな手は, 「○○ですか?」がほんとに聞きたいことだとして, 「○○と聞いたら,あなたはなんと答えますか?」という形で質問すること. 「○○ですか?」に対する正直な答えが,正直者にとっても嘘つきにとっても同じなら, それになんと答えるかは,正直者と嘘つきとでは逆になる.「その質問になんと答えますか?」 と聞いたら,嘘つきの答えはさらに反転し,正直者でも嘘つきでも答えは同じになる (正直な答えが「はい,そうです」なら,正直者はそのまま「はい,そうです,と答えます」 と答える. いっぽう嘘つきならば,「○○ですか?」に対しては「いいえ,違います」と嘘を答える はずなので,なんと答えますか?という質問に対する答えは, 「いいえ,違います」の反対で,「はい,そうです,と答えます」になる. これは正直者の答えと同じ). だから,正直者に質問してるのか,嘘つきに質問してるのかという情報は不要になる.
……というわけで,頭の体操になった.もっとスマートに説明したいけど,まあいいや.
調べものをしていて, 大阪市立自然史博物館の展示内容をウェブ用に編集した 化石からたどる植物の進化 に行き当たった. 期間限定の特別展だと,せっかく少なくない時間とエネルギーと知恵と予算を使って 準備されたであろう展示がそれっきり消えてしまう.もったいない. ウェブ上にその成果を残しておいてくれるのは嬉しい.
手をつけるまでは気が重いことも,始めてみるとどうにかなったりする. 今日は,そういうたぐいのことを5つほど並行して進行中. それぞれ,少しは進んでる.
「安請け合いせよ.困った時はお互い様だ.」 子供のころ目にして,ちょっとそれはあんまりではないかと思いつつ,印象に残った言葉. 安請け合いしてるわけではないけど,仕事がいろいろ重なってくるとなぜか思い出す. 困らせてはいけない人の顔がたくさん頭に浮かぶ今日このごろです.
一方,だれにも請け合ってない CanopOn の移植は だいたいできてしまった.あとはライセンス関係の確認もしないといけない. Delphi 6 Personal で開発したものをどの範囲で公開してよいものか,Borland 社に問合わせ中.
↑上記の件,Borland 社のインフォメーションサービスセンターから, 作製したプログラムを研究者が研究目的で使うのは,使用許諾契約 で言うところの「非商用目的での利用」の範囲内, 教育・研究目的の利用を想定した配布も問題なしとの回答をいただきました. すばらしい.ありがたいことです. あとはマニュアルを書いたら CanopOn 2 の公開です.
今年は家のミョウガがよく採れる. 薬味にしたり,みそ汁に入れたり,キュウリの塩揉みに散らしたり. 天ぷらもたいへんよい.花はいかにもショウガ科らしい (写真).
引用文献の補強をしつつ,論文の改訂を進める.
CanopOn の改訂版が一通り動くところまで進んだ (>最新のスナップショット). あとはバグ出しと,マニュアルページの作製. もちろん CanopOn を使う研究のアイデアもあるが,こちらは来年の夏か.
Google ツールバー というものを,ふだんは使ってない IE にインストールしてみた. 画面上部のツールバーからいつでも Google で検索ができることと, 表示してるページのランク付けが表示されることがセールスポイント. ランク付けは, Googleで検索したときの表示順序を決めるのに使われている. 1) 他所からたくさんリンクされてるページはよいページ, 2) よいページからリンクされてるページはよいページ, という原則で決められる.検索のときにはたしかに便利な指標だ. でも,ページのランクがつねに表示されてると, どのページに行ってもつい値踏みをしてしまう. 自分のページとも比べてしまう. そんな自分がいやになり,ツールバーはすぐにアンインストールした.