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2007年 8月

2007-08-31

夏休みから戻りました.ネットはもちろん,ほとんどの時間は携帯も通じないところにいた. それで陸の孤島感を感じるかというとそうでもない. すっきりして快適だった. とはいえ潜在意識の中には仕事が居座っていたようで, 最後の夜は,準備がまったく できないていままに人前で講演するという夢を見た. 自分では用意した覚えがないスライドがどんどん出てきて説明に窮し,冷や汗をかいた. 人事のトラブルも出てきた気がする.

小さな湿地で サワギキョウが群生していた. 花の形だけでなく つぼみもおもしろい. 湿地のすぐ脇では ヤマオダマキが咲いていた.こんな色の薄いタイプもあるのか. おもむきがあってよろしい.

2007-08-25

数日前,将棋の加藤一二三・九段が通算1,000敗を達成したという ( 朝日の記事). アメリカでは,フィラデルフィア・フィリーズがメジャーリーグ通算 10,000敗を達成した ( スポニチの記事). 日本のプロ野球では,清原が前人未踏の通算 2,000 三振まであと56 というところで 足踏みにしている.投手の負け数では 400勝投手・金田正一の 298敗が最高. チームの敗戦記録はともかく,個人記録は勝負の機会を積み重ねないと達成できないわけで, それなりに勲章だろう. 確実に負ける投手は 300試合も投げさせてもらえない. 清原はあと56 回打席に立てるだろうか. 研究者の場合,論文の却下回数は勲章か?

明日から30日まで夏休み.その前にやるべきことをいろいろと処理してます. 休み中,メールは見られないでしょう.探さないでください. きっと帰ってきますので.

2007-08-22

からからに乾いた職場の駐車場のすみで, スベリヒユ が元気に咲いている. マツバボタンと近い種類. 昼間は気孔(葉の表面の小さな穴)を閉じて水を逃さずに光のエネルギーだけ溜め込み, 夜になると気孔を開いて二酸化炭素を吸い込み有機物を作る,乾燥対応型の光合成をする (CAM植物).

以前に, 特別研究員の審査 でちゃんと評価できてるのか心もとないと書いた. ふと思い立って追跡調査をしてみた. 審査員は,約10% の人に最高点の5点を,20% の人に4点をつけることになっている. 日本学術振興会 のサイトに載っている採用者一覧によれば, このとき私が評価した107名のうち14人のかたが採用されているが, そのうち13名,つまりほとんどは私が 4 か 5 を付けた方だった (5評価13人中4人,4評価22人中9人). 70人余りの方は残念ながら3以下の評価としたが,そのなかで採用されているのは お一人だけ.一人の応募者を6人が審査するが, 審査員の評価はそんなに大きくぶれないもののようだ. いずれにせよ,若者の将来を左右するような評価の仕事は楽しいものではないが.

2007-08-21

おとといの日曜は,老父のパソコンのリプレースのため東京へ. 4年前の5月 に導入したものが,メモリ不足のためスワッピングが頻発してだいぶ重くなっていた. 新機では 256 から2ギガへ一気に拡大した.さくさくと動く. 操作方法が変ると対応がむずかしいと思われるので Vista でなく XP のまま.

私の歯は,ほぼすべて人手が入っている.すでに存在しない歯も少なくない. 前歯も何本か差し歯で,先週そのうちの一本がとれてしまった. 鏡で見るとけっこう間抜けな顔だ.前にも一度同じ歯が抜けたはず. 写真を撮った覚えがあるので探してみたら3年前の7月のことだった. 今回も自分で記念撮影した ( あまりみっともよいものではないので小さな写真 ).

来週は夏休みの予定なので,今週中にいろいろ片づけないといけない.

2007-08-17

きょうは少しは暑さがやわらいだ.

庭のフェンスにからみついた フウセンカズラ が咲いている. 名前のとおり, 風船のような実 がなる. つる植物には,巻ひげが巻きつくタイプ(たとえばキュウリ),茎が巻きつくタイプ(たとえばアサガオ), とげで引っかかるタイプ(たとえばラタン), 茎から出た気根が貼りつくタイプ(たとえばツタ)がある. フウセンカズラは巻ひげ型.変っているのは,巻ひげが 花序の柄の途中から伸びてること(写真).

昔の「様子」からリンクしていた,光合成研究者の園池さんからメールをいただく. サイトを移転したとのこと.新しいサイトは名づけて 光合成の森.すっきりとしたデザインで,好みです. 一般向けの文章も充実している. 時々,光の単位について質問されることがあるが, これからは 「 光の単位」のページを紹介することにしよう.

2007-08-16

今日,明日は野外調査の予定だったが, 諸般のつごうで中止となった. 本日,つくばのアメダスの午後二時の気温は 37.1度. 今年一番の暑さです. 正直なところ,調査中止はちょっとありがたい. それでも昼休みにはいつも通りにグラウンドで野球の練習. 体には絶対よくないと思う.

先日 の,ツルボにとまっていたシジミチョウは, 専門家の鑑定によればゴマシジミでなくてヤマトシジミだとのこと. こちらは普通種.

2007-08-10

これまでに入力した分布データをまとめて, 二次メッシュ(二万五千分の1の地図にほぼ相当)内のシダの種数を絵にしてみた ().まだ全種の 1/3 足らずだが,傾向は はっきりしている. 南関東から東海以南の太平洋側がシダの本拠だ. 日本の地質100選 のロゴマークの青い部分, 糸魚川−静岡構造線の西で,中央構造線の南にほぼ相当する. もちろん,地質構造よりも,現在の地形+気象条件に依存して シダの分布は決まっているのだろうけど.

中央構造線をネットで調べていて, 中央構造線博物館 という施設を発見した.長野県の大鹿村が運営している. これぞ文化の厚みとでも言いましょうか. 機会があればぜひ見てみたい.

2007-08-09

朝,職場の中を歩いていたら,ツルボにチョウがとまっていたのでカメラを向けた (写真). シジミの仲間だろう.絵合わせだと,ゴマシジミっぽい (たとえばこんなページ). このチョウの幼虫の暮らしはおもしろいらしい. クシケアリというアリをだまし,アリの巣のなかでアリの幼虫などを食べて成長するのだとか ( 参考ページ).

アリと言えば,蟻類研究会沖縄大会に参加した久保さん(北大)の, アリな人たちの観察記録がおもしろい. その中に登場するアリを調べていて, 『ありとあらゆるアリの話』 という本の全文が公開されているのを発見.楽しい.

2007-08-02

庭の畑のサンチュのとうが立ち,花が咲いた. キク科で,レタスの仲間 (Lactuca属).

それぞれに興味があるけれど,関係があるとは思っていなかった複数のことが どこかで結びつくとワクワクする. たとえば,下手の横好きの数学と,40年来のつきあいである阪神タイガースが 重要アイテムになっている「博士が愛した数式」(小川洋子)など,私のために書いてくれた のではと思うほど.阪神ネタを楽しむには映画ではなく本を読まないといけない. たとえば優勝を逃した1992 年のターニングポイントとなったヤクルト戦, あの八木の幻のホームランの試合が,重要な場面での舞台装置になっている (ことが分かる人には分かる). 幻のホームランについては,この試合で2塁塁審をつとめた平光氏が書かれた 「審判失格」に詳しい.

それと同じように… と言うにはあまりに種類が違うが,最近届いた Ecology Letters に載っていた "Resolving the biodiversity paradox" ( abstract) は, 多種共存のメカニズムと,階層ベイズが登場し,私にとってはワクワク感あり. ペイズは下手の横好きまでも行ってないけど. 筆頭著者は,生態学での階層ベイズモデルの旗振りである J.S.Clark. 一読して,まだじゅうぶん理解できていないが, もしかしたらほんとに新しい切り口かもしれない.もう一度読んでみよう.

2007-08-01

職場のアカマツ林の林床で, コバギボウシヤマユリが咲いている. ヤマユリは,ほんとにこれが野生なのかと思うほどりっぱだ.


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