穏やかな小春日和だ.出勤時に職場の構内をちょっと散歩する. 竹林の中を覗くと,若い稈,古い稈,枯れた稈,いろいろ混ざって並んでいておもしろい (写真).
家の仕事と職場の片づけ,生態学会の大会関連業務などで,なかなかシダのデータ解析に たどり着かないが,焦らずにぼちぼち進めよう… と思ってようやく解析途中経過のファイルを いじり始めたところへ管理職業務関連のメールがやってくる. 全然ご用が納まってない.
管理職になってから今日でちょうど1000日である.はるけくも来つるものかな.残るは 826日. フルマラソンにたとえると,23キロを過ぎたところだ.リタイアせずに完走できるか. ゴール後のビールはさぞうまかろう.
キリの花は5月ごろに咲く (2005年の写真). 通勤途中のキリはすでに花の準備を終えてしっかりとしたつぼみをつけている (写真). 大きくて先が割れているのは今年できた実 (写真)で, 小さいのがつぼみ (写真). いかにも厳しい寒さに耐えられそうな,しっかりとしたつぼみだ.
通常業務は年内は今日まで.明日からはシダの分布データの解析を進めたい. 来年1月9日の生態学会講演要旨締め切りまでにどこまでできるか.
手あかのついた常套句で言うなら,師走のつくば大路を襷でつなぐ 全日本大学女子選抜駅伝は,本日12時にスタート. 全長30キロ余り,6区のコースは職場の前の交差点を通る. そこから少し先の第一中継地点まで行ってみた. 100人余りぐらいの観客が集まっている. 待つことしばし,遠くに集団が見えた. 先頭を争いながら走ってくる第一走者. 走路で待つ第二走者からするどい応援の声が飛ぶ. なんだか青春だ.目頭が熱くなってしまうじゃないか.
「本の雑誌」1月号の椎名誠のエッセイによれば, 本の雑誌社は経営危機のとのこと. 寝耳に水だ.出版不況,とくに文芸書のそれの影響か. 雑誌も冬の時代のようだし. そもそも過去25年のあいだに,本の雑誌を読んでるという人に,私は一人しか会ったことがない. それでも昔よりは置いてある本屋も増えたと思うのだが… つくばに来たころ,「本の雑誌」を置いている本屋は2軒しか見つからなかった. そういう本屋は信用できる気がした.なんとか続いて欲しい.
きょうは気持ちのよい小春日和だ. せっかく時間がとれる休みの日だから研究を進めようと思ったが, これほど天気がよい日には,まずは畑仕事や家の内外のメンテをせずにはいられない. 庭先で板を切ったりドリルで穴をあけたりしていると,ロウバイ の香りが漂ってくる(写真). 水仙に似たよい香りだ.
日が短い冬の平日は,出勤のころはまだ光不足だし, 帰ることには当然真っ暗で,なかなか写真がとれない. よく晴れて風もないこんな日こそと,久しぶりに庭の植物の写真もとる.
高さ4メートルほどになったアキニレは,葉が落ちたあともゴチャゴチャしたものが残っている. 近寄って見ると実がなっている(写真). 薄くて平らで円形の翼盤の中央に種子が埋まった構造で,風にのって飛び散りやすくなっている.
5月ごろ,構内のユリノキが花をつけるのは5月ごろ (5月19日の「様子」). 11月なかばには葉がすっかり色づいていた (写真). 今はすっかり葉が落ち,上のほうに実がたくさん残っている (写真). これではどんな実かよく分からないので,波田さんのページの 写真 へリンク.
本日も会議出席のため昼前から東京へ向かう.今週4日目の東京だ. そのあいまに種々の業務.そのまたあいまにプログラムを書いてデータ解析. 先週末の湯治で充電したはずがすっかり放電してしまった.
一晩中働くはずの R のプログラムが,午前3時にOSごとこけていた. 今朝,こける直前から再び走らせたら,ちゃんと動いている. その調子で最後まで行くように.
Rの自動化のページに, 統計モデルを多量にあてはめ,その結果を整形して順次ファイルに出力する作業の説明を 書きたい.こんどの週末は無理か.年末・年始に時間が取れるとよいのだが,どうなるか.
週末,関東近郊のとある美術館で,とある若手進化生態学者とばったり出会う. なんという奇遇か.
金土日と湯治で不在のはずなのにメールで業務が降ってくる.こちらは奇遇でもなんでもない. 見ないふりをしていたら容赦なく電話がかかってくる. 今週は平日5日間のうち4日は東京に行くことになり,つくばにいる一日にもあらたな業務が生じた.
生態学会全国大会の 講演要旨登録ページ をオープンした.
韓国のシダの図鑑を入手した ( 出版社のページ…たぶん). 「韓国の」は,「韓国に分布しているシダ」という意味で「シダ」にかかるのと同時に, 「韓国で出版された図鑑」という意味で「図鑑」にもかかっている. 上記ページも本の記述もハングルだけ(漢字なし)でまったく読めないが, それぞれの種に学名と和名が書かれている. ほぼすべての種に和名がある.すなわち日本にも分布しているということ. 葉の写真,胞子曩の写真だけでなく,新葉のぜんまいの写真や葉柄基部の鱗片の写真も 少なくない.根茎や前葉体の写真が載っているものもある.これはすごい. ページを繰りながら頬がゆるむのを禁じ得ない.
管理職のイスの居心地がよくなるなんてことはまったくないままに約1,000日が過ぎた. 職場で配置希望アンケートが来たので,年季明けをいかに心待ちにしているかを今年も綴った. 人に読まれてまずいようなものではなく,むしろ宣伝したいぐらいのものなので, ここで公開します(配置の希望).
明日から日曜まで,湯治で不在です.
木々の色付いた葉もだいぶ散ってしまった. 職場の構内のキャラボクの上にイロハモミジの紅葉が散っていた (写真).
うまくいったり失敗したりすること,あるいは勝ったり負けたりすることは 結果しだいで心が波立つ. 勝ち負けがなかったり,成功と失敗の振れ幅が小さいことだと一喜一憂せずにすむ. 管理職業務,研究,スポーツは心が波立つ. 家事,庭いじり,読書には一喜一憂がない. 両方あってちょうどよい.
このページ作りは心静かに楽しんでいる.アクセスを数えているわけでもなく, 自己満足の世界である.もちろん,訪れてくださった方に楽しんでいただければ それに越したことはない.
ゆとりのない日々が続き,心安からず.職場では,そろそろ配置希望アンケートを書くころだ. 任期明けをひたすら待ち焦がれる気持ちを綴らねば.あと849日か.
ゆとりのない中で,いけないことと思いつつ,シダの分布データの解析に逃避する. 数千枚のグラフ描きとか,数十万通りの統計モデルあてはめなど, プログラムを書いてあとはコンピューターに任せる. CPUがフル回転し,結果がファイルとなっていく.この快感がたまらない.