シンガポールの写真の続き。今はキョウチクトウ科に吸収されたガガイモ科の一種の花がおもしろかった (写真)。 葉の雰囲気はいかにもガガイモ科だ。
植物園内を歩いていたら、カメラを持ったおじさんが道の脇の木の中を覗きこんでいる。 ヘビがいるという。見てみたら、緑の細長いヘビが体をほとんど伸ばしきった状態で じっとしている。あとで調べたところでは Oriental whip snake というものらしい (写真1、 写真2)。 鞭のように細長いということか。 木のなかで枝にまぎれて、まったく動かない緑のヘビに気付くとは、 このおじさんは自然とヘビにピントがあうヘビ目を持っているにちがいない。 その道の人だろうか。「蛇(じゃ)の道は蛇(へび)」と言うし。ちょっと違うか。
20日の夕焼けの画像(写真)が最後の一枚になったのでは はまり過ぎだろうなどと書いたけれど、そんなことにはならず。 21日の夕方には吉兆である彩雲があらわれ(写真)、 翌朝からの夏休みは道中無事だった。
行き先はシンガポールで、一番の目当てはシンガポール国立植物園だ。 入り口(写真)に書かれているように、 150年以上の歴史がある。 資料によって面積が違うのだが、少なくとも50ヘクタール以上あるようだ。この植物園だけで1日半を使っても、 全部は見きれなかった。
シンガポールは、1942年2月から1945年8月まで日本が占領していた。 その際、植物園・博物館を管理した日本人研究者らが、イギリス人研究者を捕虜として収容させず、 科学の成果を守り伝えるために協力した経緯が、1982年発行の中公新書 『 思い出の昭南博物館―占領下シンガポールと徳川候』 に書かれている。著者の EJG Corner 博士は占領されるまでの副園長であり、また国際生物学賞の第一回受賞者(1985年)でもある (国際生物学賞 歴代受賞者)。 この本を古本で入手し、読みながら行ったので、ひときわ感慨深いものがあった。 占領中に館長となったのは郡場寛博士 (wikipedia)。 園の歴史の展示のなかにも、両博士の写真があった (写真)。 Corner博士や郡場博士については、いろいろと「えっ、そうだったのか」という発見があったのだが、 それはまた別の機会に。
話はいったん変わって、日本にはカタクリという植物がある (写真)。 昔々、私が学生だったか大学院生だったかのころ、 北米に分布する黄色いカタクリの花の写真を見て、なんと黄色いカタクリか、と驚いた。 そして、「同じ仲間(属)のちがう種類とは、こういうことなのか」 と得心がいったのを今でも覚えている。 今回、久しぶりにそれと同様のインパクトを感じた。 日本でふつうに見るクマバチは胸に黄色い毛が密生している (写真)。 植物園内で見たクマバチは、その毛が青い (写真)。 そんなのありかと驚いた。
これから、ぼちぼちと植物の写真など載せる予定です。
昨夜、夕食の買い物をしてスーパーの外に出たら、雲が夕陽で輝いていた。 カメラを取り出し、よい撮影ポイントを探して歩きまわった末、 ショッピングセンターの二階の外周通路から撮った (写真)。 生き物のおもしろさとはまた違う、地上の世界を超越した自然の美。
明日から夏休み。このページもしばらくお休みで、更新は28日以降になるでしょう。 もしそのあいだに私の身になにかあったら、上に載せた夕焼けの写真が最後の写真になるわけで、 ぴったりはまり過ぎ。そういうことのないように、気をつけて行ってきます。
アキノノゲシが咲いている(写真)。 下向きに咲いている花を横から撮ったらよい感じの絵になった (写真)。 撮るときは気付かなかったが、つぼみに赤いアブラムシがいた (写真)。 ヒゲナガアブラムシ族というグループの一種だろうか。
家の庭の畑では、毎年シソが勝手に生えてくる。今は花が咲いている。レンズを向けてシャッターを押そうとした ちょうどそのときに、小さなアブの仲間が飛んできた(写真)。 そのままとまって蜜を吸っているようだ(写真)。
近所の家のハギの花が美しい(写真)。
以前に頭を絞って書いたものを読み返すと、何を書いたかほとんど忘れていて、 けっこうしっかり書いているなあと改めて感心することがある。 自分が進歩していないということかもしれないが。 「計算すれば分かる」ところまで分かったか?という文章と、 そのおまけの シミュレーションモデル作りの3つのご利益という文章を読んでみて、 ちょっと感心した。
来週の夏休み前の課題はまだ終わらず。
朝日の中、ジョロウグモの巣がきれいだったので、ついまた撮ってしまう (写真)。 明るい草地では、翅がずいぶんぼろぼろになったミドリヒョウモンが何匹も飛び回っていた。 (写真)。
人はミスをする。私は特にミスをするという自覚がある。 最初に公開してから10年近くなる R でプログラミング:データの一括処理とグラフ描き の ページにも、いまだにミスが見つかる。先日、集中講義でこのページを見せながら説明していて、 行と列を取り違えた間違いを見つけてしまった。慌てず騒がず、すぐに修正した。
来週はようやく夏休みで不在です。その前に片付けることがまだいろいろある。
家の庭の畑に植えっぱなしにしているニラが花盛りだ(写真)。 そこにいろいろな虫がやってくる。 ツマグロヒョウモン(写真)、 チャバネセセリ(写真)、 コアオハナムグリ(写真)などなど。
地下茎で増えて迷惑するヤブカラシも昆虫には人気だ。 コガタスズメバチ(たぶん)が蜜を吸っていた (写真1、 写真2)。
最近、ちょっとしたきっかけで 郡場寛 という人のことを調べているうちに、いろいろな発見があってとても楽しかった。 N 個の事物があるとき、2つの事物のペアの数は N (N - 1) / 2 個で、N の二乗にほぼ比例する。 そのなかには、まったく関係がないペアも多くあるし、一方で当然関係するだろうというペアもある。 なかいは意外な関わりもあってびっくりする。 N が多ければ多いほど、そんな興奮を味わえるチャンスも増える。 それだけのためにも、いろいろなことを勉強して自分の中の Nを増やす価値があると思う。
家の軒先においてあるランの鉢のひとつが、つぼみをつけている。そこにノシメトンボが来てとまっていた (写真)。 そのそばでは、コムラサキシキブの実がきれいに色づいていた (写真)。
夜、網戸にセミがとまっていた。カメラを持って外にまわり、フラッシュで撮ってみた (写真)。たぶん、ツクツクボウシの雌。 セミは、ふたつの複眼のあいだに、3つの単眼がある。そのうちひとつはフラッシュを受けて白く光り、 もうひとつは赤く写っている。
私自身は化粧はしないし、私の連れ合いもいっさいしない。 電車のなかで化粧をするのは、けしからんとか、みっともないとかいった意見があるようだが、 私にとっては、化粧の作業を観察できる数少ない機会である。 ほかにはデパートの化粧品売り場でも観察は可能だが、わざわざ立ち止まって見るほどの興味はない。
つい先日、電車の車中に目元の手入れをしている人がいた。顔の10センチほど前に鏡を保持しながら、 細かい細工をしているようだ。これは老眼になったら無理だな。 老眼鏡をかけたら眼鏡がじゃまで目のまわりの作業はできないだろうし、どうするのか。
ネットで調べたら、レンズを左右独立に跳ね上げられる化粧用老眼鏡というのがあるようだ。 左目の細工をするときは、左のレンズを跳ね上げ、右目で確認しながら作業する。 なるほどと思ったが、右目で左目を観察する(あるいは逆)というのは、そう簡単ではなさそうだ。 ためしに老眼鏡のレンズを片目にだけ当てて鏡を見てみたが、やはり具合はよくない。 それよりも、大きな虫眼鏡を手に持って、右目で観察しならがら右目の細工をするほうがやりやすそうだ。 今後とも自分で目元の化粧をすることはないと思うが、 ものもらいができたり、目に異物が入ったときなどには有効な知識だ。
ゲンノショウコの花が咲いている (写真)。 雄しべの先端の葯が濃い色で、全体が少ししまる。
コゲラが飛んできてアカマツの幹にとまった (写真)。
ちょっと心が疲れ気味。そんな時はてーげーてーげーと言ってみる、と書いたところで、 そんなことは何度も書いた気がして検索したら、 2003年12月、2006年11月、2007年2月、2014年5月に書いていた。 デジタル情報おそるべし。
今週は火曜から金曜まで不在です。
職場構内の林の下刈りをしたあと、いっせいにワラビが出てきた (写真)。 地下に栄養を貯めているので、復活は早い。 刈り残したところで、ウドの花が咲いていた (写真1、 写真2)。
林内に巣を張っているジョロウグモの幼体 (写真)。 横から差し込む太陽の光で、網の糸が美しく輝いている。 網のアップ(写真)。 見る向きを変えると、違う糸が輝く (写真)。
やや大きめの黒っぽいガが林の中を飛んで、藪のへりのミツバアケビの葉にとまった。 調べたところ、たぶんオスグロトモエ (写真)。 なかなかのデザインだ。 オレンジ色の腹部の先端がちょっとだけ見えている。 前肢の模様を巴(ともえ)に見立てたトモエガというグループがあるようで、その一種。 ヤガ科シタバガ亜科。
林のへりで、キンミズヒキの小さな黄色い花が咲いている (写真)。 もう一枚黄色い写真で、地面近くをふらふら飛んでいたキタキチョウ (写真)。後ろ脚が葉からはみ出している。 同じ個体の別の写真を見たら、やはり はみ出している(写真)。 少しでもひっかかっていれば体は安定はするのだろうけど、気にならないのだろうか。
過去を振り返ってみて、いまだに引きずっている大きな失敗というのはそうない。 いろいろと気にかかっている用務はあるが、少々不出来ではあっても、終わってしまえばそれらもまた 忘れられるに違いないと思うと気が楽になる。 気が楽になる考え方を探さないと落ち着かないという悲観的な性格をどうにかできたら、 きっといつも気楽に暮らせるのだが、これはそうそう変わらない。
つくばの9月1日の最高気温は 22.7度。 夜中に寝苦しくて目が覚めると顎からポタポタと汗が滴っているような、本当に暑い夏の日々はもう帰ってこないのか。 物足りない。
しつこく先月の調査地の写真。 ヌスビトハギのさや (写真)。 表面の毛が鈎状になっていて衣類につっくつ。 動物につっくつ種子・果実の写真が、福岡教育大の福原 達人さんのページにまとめられている ( 動物付着散布)。いずれもみごとな写真だ。
アカバナ科のミズタマソウは、花の直径がせいぜい5ミリ強といったところか (写真)。目立たないが、なかなか上品だと思う。
R でプログラムを書くためのIDE(統合開発環境) RStudioを 試している。これまでの印象だと、画面が整理されていて便利ではあるけれど、 IDEなしでも快適な作業環境を作っているならば、画期的にありがたいというわけでもない。 使い慣れたテキストエディタがあって、Rのスクリプトでは Rの対応のキーワードハイライトが設定してあり、 ふだんからショートカットキーですばやくウインドウ間を行き来していて、 プログラムの print デバッグに慣れているなら、ぜひ RStudio を使いたいという気分にはならない気がする。 とはいえ、使い込むとありがたみが分かってくるのかもしれない。 また、多人数の実習用にはとても有用だろう。 全員の作業環境を揃えることができるのは大きなメリットだ。