調査地の写真をもう少し載せます。 タマアジサイが咲き始めていた (写真)。 半分ぐらいの花が開いて雄しべを突き出している。 ゴテゴテの園芸品種より、装飾化が数個しかない、こんなアジサイのほうが好ましい。 左のほうに昆虫が隠れている。 アジサイ同様、小さな花がたくさん集まった花序をつくるシシウド (写真)。また展開中だ。 展開した花にはいろいろな虫がくる。たとえば新しく覚えたガの、イカリモンガ (写真)。 オレンジ色のイチョウの葉のような紋を錨に見立てた「錨の紋の蛾」だが、なんとも良い響きだ。 ミズヒキは、長い花茎に小さな花がまばらにつくので、なかなか写真を撮るのがむずかしい。 たまたま何本もまとまっているとこに光があたり、背景は暗いというアングルをみつけて撮影 (写真)。 たまたま左下に、黄色いキンミズヒキも写っている。ミズヒキはタデ科で、キンミズヒキはバラ科。
シュレーゲルアオガエルが葉の上でじっとしていた (写真)。 森の緑に染まっている。 種類は分からないが、クモの子たちがまとまっていた (写真)。 驚かすと、「クモの子を散らすように」散っていく。 最後は、バッタの一種の死骸を食べていたヤマトシリアゲ (写真)。 腹の先があがっているのでシリアゲムシ。英語では、これをサソリに見立てて Scorpionfly と呼ぶそうだ。 死んだ昆虫を餌にしているが、 Wikipedia(英語)によると、 この仲間の祖先種は、送粉昆虫の先駆けではないかと言われているという。 夢のある話だ。
めんどうなこと、おっくうなこと、でも締め切りが迫っていることから片付けようと思うと、 それはしばしば研究そのものではない仕事であり、研究は後回しになってしまう。 定年後の楽しみは、めんどうでおっくうで締め切りが迫ってくる仕事から自由になることだ。
先日公開したapply 系関数の使い方について、 松村俊和さんから コメントをいただいた。tapply ではこんなこともできますよ、と教えていただいて、 なぜそれが可能なのかを調べた結果、これまで書いていたことの不正確さにも気付くことができた。 どうもありがとうございます。それを踏まえて、 tapply の部分の後半を改訂。
先週の調査地では、 ツリフネソウがちょうど咲き始めたところだった(写真)。 ホトトギスの花の造形はなんとも不思議だ (写真)。 苦手の水辺もやむを得ず観察する。 オモダカが咲いていた (写真)。花の上ではクモが待ち伏せしていた。 わたしの気配を感じていちど花弁の裏に回ったが、すぐに表に出てきて獲物を待っている。 オモダカ属の学名 Sagittaria は射手座 = サギタリウスを連想させる。葉が矢尻の形をしていることから (写真)、 ラテン語の矢(Sagitta)に由来する名が付けられたようだ。
あとは動物系を何枚か。まずは道路に出てきたカモシカ (写真)。足を傷めているようで、動きがぎごちなかった。 山道沿いの木にヤマカガシが絡んでいた (写真)。有毒だが性質はおとなしい。顔つきがかわいい。 最後にミヤマカラスアゲハ (写真)。なんと美しいことか。
調査から戻った。もがきながら時速数百メートルで進む藪こぎを2時間半という日もあったが、 それはそれで夏の思い出だ。 昆虫に詳しい人たちと一緒だったので、いろいろ教わることができた。 とりあえず一種類だけ。体長5ミリもないアカハネナガウンカ (写真)。 正面からも撮ってみたら、すごい寄り目だった (写真)。
植物も一枚。オトコエシが花盛りだった (写真)。
今週は、データ整理だの不在中にたまった用務の処理から始まる。
庭や畑の手入れは、草取りだの剪定だの収穫だのといった引き算の作業が多い。 夏の盛り、植物はどんどん成長するので、それだけ必要な引き算も増える。 やるだけやったら仕事をしようと思ったが、庭の手入れだけで終わってしまった日曜日。 ずっと庭にいると、いろいろなものが見えてくる。 撤収しようとしたモロッコインゲンの葉の裏に、ヒトリガの仲間(たぶん)がとまっていた (写真)。瞳がパッチリしているように見えて、けっこうかわいい。 実際は複眼で、瞳はないけど。 空ではアゲハが舞っている(写真)。 黄色が濃いほうが雌らしい。雄の翅はかなりぼろぼろだ (写真)。 飛ぶ生き物の写真は、どのような瞬間が捉えられているか分からないところがおもしろい。
載せたばかりのapply 系関数の使い方は、 直したいところがぽつりぽつりと出てきて、ぽつりぽつりと改訂中。
庭で勝手に生えているシンテッポウユリらしきユリの花が開いた(写真)。
庭のヒョウタンボクを剪定していたら、葉のうえにカメムシがいた。 オオクモヘリカメムシ (写真)。 ネムノキ好きらしい。このヒョウタンボクの真上にもネムノキが枝を広げている。 オオクモヘリカメムシは、4年前にも載せていた (写真)。 そのときは、最初に名前をまちがえて載せてしまい、 カメムシの専門家のかた にご指摘いただいたのだった (8月4日の様子)。
家の庭でも、その気で探せばいろいろな虫が見られるものだ。写真だけでは種の同定はむずかしいものも多い。 ほんの数ミリのアシナガバエの仲間とか (写真)、 ギボウシの園芸品種の花にとまっていたクロバエ科の一種とか (写真)。どちらも金属光沢が美しい。ギボウシの花の写真は、 花の付け根の苞のあたりがよい感じ。
カラスウリの葉では、クロウリハムシが丸く噛んだトレンチの中にいた (写真)。 植物が昆虫にとって有害な物質を送り込むのを防ぐ ための行動だとも言われているらしい。 どこまで確認されているのかな? 円の内外で、有害物質の濃度を比較したり、 (もし差があったとしたら)その濃度差が昆虫の健康に影響するようなものなのかを調べたりすればよさそう。 まずは、どの物質に注目したらよいかから検討しないといけないか。
R ページで新たに公開した apply 系関数の使い方を事前に読んでチェックしてくれた方から、 さっそく役に立ったとのうれしい連絡をいただいた。今まで理屈が分からずコピペしていたコードの意味が理解できたので、 すぐに応用できたとのこと。よい活用例だったので、それも文書に反映させてもらった。 私が人のお役に立てるのは、献血の時だけではないかも。
このところ毎日のように更新しているが、火曜日以降は沈黙の予定。 火曜から週末まで調査で不在なので。それまでに済ませないといけない色々に対応中。
私のコンピュータの4つのコアのうち、3つはずっと計算中。しっかり働いている。
R のapply 系関数の解説ページをひと通り書いた。自分の頭はかなり整理できた。 イメージがつかみやすいように、図まで入れたのは我ながら努力賞だ。 あちこちまちがいはあると思うが、公開して皆さんのご批判を待つことにする (>apply 系関数の使い方)。 いつも思うが、こういうページを公開して一番ご利益を受けるのは自分自身だ。 それにくわえて誰かのお役に立てるならとても嬉しい。
終戦から69年。私が小学校に入ったころは、まだ終戦から20年ぐらいだった。 思い返してみると、身の回りにまだ戦争の残渣が見られたし、大人の会話にもふつうに「戦時中は…」 「疎開先で…」「空襲のときに…」とか「戦争に行った誰それが…」といった話題が登場した。 戦死して、私が一度も会えなかった親戚もいた。 だから、テレビなどに登場する「あの頃」は、自分の実体験とかろうじてつながりを保っている。 このまま次の「あの頃」を経験せずに済むことを願うばかり。
マテバシイのドングリは、アク抜きをしなくてもフライパンで炒ってそのまま食べられる。 今の時期、ドングリはまだ緑だ (写真)。 このドングリは、去年の春に咲いて受粉した雌花が育ったものだ。 今年の雌花は、まだまったく育っていない (写真)。 マテバシイのドングリは1年半かけて成熟する。
コナラのドングリも成長中 (写真)。こちらは今年の雌花が育ったものだ。
ウワミズザクラの実がなっている (写真)。ごくごく小さなさくらんぼだ。 落ちたあとに残る柄が、ラッパのようでおもしろい。 春の花のようすはこちら。 日本に数種ある、長い花序を作るサクラの一種だ。
ふわふわと飛んでいたチョウは、写真を撮って調べたら、分布拡大中の外来種、アカボシゴマダラだった (写真)。タテハチョウの仲間で、 マニアが中国から持ってきて放したのではないかと言われている。
R の apply系関数は使いこなせておらず、時々思い出したように試行錯誤しながら使っている。 これでは効率が悪い。覚悟を決めて自分用にチュートリアルを書き始めた。 書いてる途中で勉強になること多々あり。 できたらR ページで公開します。
アベリアのあいだから伸びだしているヤブカラシの花に、ガが来ていた。 シロモンノメイガのようだ(写真)。
National Moth Week というプロジェクトがあることを知った (日本版と 本家サイト)。 国際的な市民科学プロジェクト。2005年からはじまった蛾を見る夜の観察会が発展して、 2011年から国際的な一週間のイベントになったとのこと。 チョウとくらべて日陰なイメージの、隠微な多様性に心惹かれるものがある。
庭で勝手にユリが生えている(写真)。 もうじき咲きそうだ。 タカサゴユリという外来種が広がっているが、それとテッポウユリの交雑が起源の シンテッポウユリという園芸品がある。勝手に交雑しているものもあるらしい。 なんだかよく分からない状態にあっている。 写真は、花被の外側が褐色がかっていないので、シンテッポウユリか?
「シン」は「新」だが、これぞ真(まこと)のテッポウユリという、魔界ファンタジー的な あやしい雰囲気もかもしだされる気もする。 かっこよいユリなので、つい抜かずに残してしまうとどんどん広がる。 家の庭で「甘い顔をするとはびこってだめだ」と言いながら始末する種類のひとつだ。 引っこ抜いたあとも、生ごみと一緒に畑に埋めると鱗茎(いわゆる百合根)から復活してくる。
公園の池でミソハギが花盛り (写真)。
締め切り10日前の仕事を送信。ここまで早いと、なんだか「よし、間に合った」という感動がない。 もうひとつ、いつが締め切りかはっきりしない仕事も書き上げて送信。 こちらは、なんとなく胸につかえていたものが取れた感じか。
アキノタムラソウの花茎上で、アオモンイトトンボが交尾していた (写真)。 雄雌両方にピントが合う位置から撮ろうとすると、どうしても視野に葉が入ってトンボを隠してしまう。 しょうがないので、雄に合わせたもの (写真)と 雌に合わせたもの (写真)を別々に撮った。
夏と冬の献血は、年に2回、本当に人の役に立てる日。職場に献血車が来る。 いつも9時半開始早々に行くのだが、今日は打ち合わせをしていて30分ほど遅れた。 受け付けの部屋で、すでに献血を終えた常連メンバーが休憩中。 竹中が来てない、どうしたんだと皆で言っていたとのこと。 不在が話題になるほどの存在感は誇ってよいだろう。
金曜日の夕方、職場を出たところで見た雲 (写真1、写真2)。 天上の世界だ。
土曜日はトンボをいろいろ見た。 シオカラトンボ(写真)やら、 真っ赤なショウジョウトンボ(写真)やら。 ギンヤンマは止まっているところやら (写真)、飛んでいるところやら (写真)。 ハグロトンボの雄 (写真1、 写真2)。 腹のメタリックが輝きがすばらしい。 ホバリングしているチョウトンボを遠くから見ると、チョウが羽ばたいているように見える (写真。上が頭部?)。 拡大してみると、尾だと思ったほうが頭だ (写真。右が頭部)。 翅の一部が透明なので、このように錯覚する。これで鳥の目を欺いているのか。
日曜日は庭の手入れ。畑は日当たりがよくないといけない。なので、晴れた日中の畑仕事は、太陽の光を浴びながらやるのが必然。 1時間近くも働いていると、単なる疲労とは違う気だるさを感じ始めるので、早々に室内に入って休む。 エアコンのない34度の室内でも、日向から逃げ込んで扇風機に当たるとじゅうぶん涼しく感じる。
木陰にひらひらと飛んできたチョウは、ジャコウアゲハの雌 (写真)。 ヒュウガミズキの葉につかまっている。美しい。 ミンミンゼミを横から撮ってみた (写真)。翅が透けてみえて、清涼感がある。 声はぜんぜん涼しくないが。 アブラゼミは交尾中で、近づいても逃げなかった (写真)。