先日のっけた本の1章の 構成案 に,早く読みたいとのメッセージをいただきました. これをはげみに,年末年始に初稿ぐらいは書き上げよう.
「最近の様子」の更新頻度が年々あがっています.ファイルサイズで見ると 99年 8kb, 2000年 22kb, 2001年 40kb, 2002年 100kb. こんな走り書きよりも実質的な中身作りに力を入れなきゃと思いつつ, 今年の更新はここらで終わります.
学会の要旨は今日が締め切り.きのうも皆さんからバサバサと封筒が届きました. 今日はもっと来るでしょう.なんせ約800件の発表ですからね.メールが800通 たまってもなんということはないけど,物理的に封筒がこれだけ来ると 開けるだけで大変.
きのうから職場のネットワークが不調のようです.きょうは朝からDNSサーバが 死んでるみたいで,外部との連絡途絶.これで学会の仕事はできないというか, しないで済むというか.心静かに執筆に専念して,開通したらウェブの更新をしよう.
研究所に来て,まず大会関係のメールをいろいろ処理. それから,職場の同僚に頼まれた統計計算のプログラムを書く. 「計算してほしいケース数が数百通りにもなっていまって申し訳ない, 相関がなさそうなものはあらかじめ除いておきましょうか」 と言われたので, 「全部プログラムで自動化しますから,繰返し数が数回でも数十回でも数百回でも 私の手間はほとんど変わりません,むしろ特定のケースだけ選び出すほうが手間です」 とお返事したところ,「恐れ入りました」とのお言葉をいただく. 別に恐れ入ってもらうこともないのですけど.
これから懸案の教科書執筆にかかります.大会プログラムの初校が来るまで, 大会のことはなるべく忘れておこう.
Perl の基礎ページ を書き上げたものの,ほんとに人の役にたつのだろうかと思っていたところ, 週末にあいついで「読者の声」をいただきました. 基礎ページを読み返しながら Perl を使ってるというメールに, 基礎ページで勉強して,簡単だけどあれば便利なプログラムが書けたというメール. うれしいですね.
職場の同僚に統計計算について相談を受ける. たとえば(何かの)大きさ順にならんだ25個のサンプルがある. ただし,この「大きさ」は順序尺度(順番だけは信用できる) として扱うのが無難. 25個のうち 10個は黒(黒さ2)で灰色(黒さ1)が8個,残りは白(黒さ0). はたして大きいサンプルほど黒っぽい(ないしは白っぽい)傾向があるか 知りたいという問題です. 25個中からランダムに10個選んで黒,8個選んで灰,残りを白と決める 試行を繰り返し,黒さで重みづけした平均順位がどんな分布をするか求めて, 実際の測定データから計算した平均順位と比較すればよさそう (に思える). Perl でちょこっと書いてみる.
今度の学会は生態学会創立50周年記念大会だってことで,それらしく 盛り上げろってことになってます.学会の歴史のなかで, 1990年に横浜で開かれた国際生態学会はちょっと大きなイベントでした. 今回の大会プログラムのすきまに,このときのシンボルマークとその説明を載せたら どうかと思いつきました(> こんなマーク). 説明文は元都立大教授の木村允さんの文章から借りる. 国際生態学会の前宣伝文です. 15年前に読んだときにこりゃうまいと感心したのを今でも覚えてます. マークの説明の部分をここに引用(強調は私).
1st サーキュラーの表紙右上に,INTECOL 1990 のシンボルマークがのっている.開催地横浜市のシンボルであるカモメが大きく翼を開いて飛んでいるすがたを図案化したものだが,このカモメがくちばしに小枝を加えている.最初デザイナーが画いてきたのはカモメだけだったが,「植物の絵もほしい」という要望からカモメが小枝をくわえることになったと聞く.デザイン的にはひどくダサイものになってしまったという評もある.そうだとしても一向にかまわない.生態学はもともとダサイ学問であることを誇りにしているのである.いったいカモメが枝をくわえて飛ぶかという疑問も聞こえる.これも生態学的にみれば短絡的な見方でしかない.この図は,植物体が水中に落ち,分解されてバクテリアのからだになり,動物プランクトン,魚を経て水鳥へとつながるエネルギー流を凝縮して表現したものなのである.水辺などでは重要なエネルギーのパイプだと思う.このカモメは,そのようなパイプの存在を熟知しているから,1990年8月の任務完了時まで,木の枝を決して放さずに飛び続けるであろう.
(木村允 (1987) 「第5回国際生態学会議について」 生態学会関東地区会会報 36, p20より引用)
そうだったのか.誇りを持たなきゃ.
数学は苦手だけど好きだという人間がけっこういる,という話が鈴木クニエさんの 今日のテクテク に.私もそうです.以前に,コンピュータプログラムを書けるのだから数学が 得意だろうと誤解されたこともあったけど,もちろんプログラミングと数学とは 関係なし.私は数学が苦手です.でもなぜかあこがれる. 昔は,ほとんどの記事を理解できないくせに 「数学セミナー」 をよく買ってました. ひさしぶりに図書室で見た12月号の記事「モンスター」は,196883次元という 次元に特別な個性があるって話で,ワクワクしました. どんな個性かちゃんと理解できるわけじゃないんだけど,なんてったって 196883次元ですからね.
学会準備のあいまに月末締め切り原稿の執筆. 植物生態学の教科書の1章で,「葉から林冠へ」がお題です.
研究がすごく恋しい今日このごろです.
日曜日に,ようやく Perl 基礎の基礎 を書き上げる. 読み返せばいろいろ直したいところも出てくるので,じわじわと改訂するでしょう. こんなことも書けとか,ここのところは分かんないとかいったご意見をお待ちしてます.もちろん,参考になったという暖かいお言葉も大歓迎です.
学会の発表申し込み約 800 件をプログラム編成会議用にプリントアウトして, ざっと大分けしてみましたが,1枚6秒で処理しても1分に 10 枚, 1 時間で 600枚.全部分けるのに1時間 20分です. 800件のボリュームはあなどりがたし.
きのうの午前中は生態学会の 参加者一覧を作製. 1000人余りの登録データを読み込んで五十音順でソートして HTML ファイルを 作製するプログラムを Perl で書いて,1時間ほどでできました. データが最初からデジタル化されていればこそできるワザです. 紙での申し込みだったら,いまごろアルバイトを動員して 手入力を始めてるところでしょう.
地球環境研究センター のニュースに掲載予定の, 先日の Mooney さんの講演会 のレポートを書いて昨日入稿 (地球環境研究センターニュースのページにリンクしようと思ったけど, JavaScript で流してる文字がすごく目ざわりなんでやめとこ). 先週の末が締め切りでしたが,先週の後半は件の人間 DDoS で 他のサービス機能が停止してました.その前に書いときゃよかったんですけどね. Mooney と言えば植物の生理生態学の大御所ですが,最近は生物多様性の保全の 分野で活躍されているようでした.
次の締め切りは,今月末までの本の分担執筆です.