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2003年3月

2003-03-31

生態学会大会運営メモを書きはじめてみたものの, これはなかなか大変だということに気がついた. だからこれまでの 50年間だれも書かなかったのかもしれないけど. Perl入門も書きはじめてからこれは大変だと 思ったけど,あれはいろんな人に読んで貰える可能性があるってことが励みになった. いっぽう生態学会の運営マニュアルはというと, 想定される読者はこの先数年の生態学会大会実行委員だけだもんな. でも,毎回 1500人以上が参加する大会の運営に貢献するんだと思えばいいか.

大会の記念式典の様子を写真に撮ってウェブに載せるようにと学会事務局から指示が あったので,実行委員会の数人にお願いしてバシャバシャ撮ってもらいました. 200枚ほどの写真を整理して 記念式典アルバム を作りました. さて,巌佐会長は何回写ってるでしょう?というクイズができそう.

リンク集の生態学関連のセクションに, 神戸大学の川越哲博さんの 論文の読み方 を加えました.そういえば,ここしばらく論文をじっくり読む心のゆとりがなかった. 電話とメールが届かないところで読もう.

2003-03-28

きのうは報告書をひとつ書き上げた.〆切(を過ぎた)仕事が片づいていくと 心が軽くなっていく.

生態学会大会運営メモに 項目だけ書き連ねてみたけれど,30項目ほどにもなってしまった. 一般参加者には見えないところで,これだけいろんな作業がされてたんですね. これをみな毎回ほとんどゼロから考えて,それなりになんとか なってきたのはすごいことだと思う. 代々の実行委員会に感謝します.

2003-03-27

前回の生態学会の事務方中心人物に,大会時のストレスが完全に回復するまで 1ケ月かかったと脅かされました.それは大変だと怯えていましたが, さいわいにして宴のあとの虚脱感はあるものの体調不良などの症状はなく, おおむね元気に後始末だの〆切(を過ぎた)仕事だのを処理しています.

大会の運営メモを後世に残すための文書を作りはじめました. 実行委員に書いてもらったそれぞれの担当業務の経験をとりまとめます. まずは前書きだけ書きました(>生態学会大会運営メモ).

2003-03-26

あれから3日たちました.だいぶ心が静まって,学会の怒濤の日々も今となっては夢のよう. 各担当者からもメモを出してもらいながら大会運営の手引きのようなものをまとめています. 経験は引き継いで活かさないと.

宴のあとに:学会が終わってからやること では,学会中のディスカッションなどをまとめておくことを推奨してますが, 今回は学問的ディスカッションはほとんど自分のポスター発表のときだけという 寂しい情況です.

大会最終日のつくば国際会議場では,生態学会以外の集まり・催しもいろいろ やってました.銀行関係者の集まりにはスーツ姿のおじさんばかり数十人. 休憩時間になると喫煙コーナーに群がっていました.子供の英語スクールの 発表会もやってました.講演要旨集を頼んだ印刷所の営業さんが, エスカレーターですれ違いながら,「今日は子供の英語の発表会がありまして」 と挨拶していきました. 大会本部のある4階では,お見合いパーティーもやっていたようです.また, ほかの部屋から身長2メートルほどの女の子の着ぐるみが出現. あとで,顔の部分をはずして火照った顔を冷やしているお兄さんとお話しました. あの中はかなり暑いそうです.

2003-03-24

むかしむかし,まだ私が大学院の学生だったころに思ったこと.同じ失恋を歌っていても, 中島みゆきは心はどん底,涙グチョグチョ状態をそのまま歌い, さだまさしは「あれから3年たちました」的に思い出化してから歌っている.

生態学会が終わりました. 今すぐ学会運営のことを書くと中島みゆき的感想になりそうです.3年は寝かせないにしろ, 3日ぐらいおいてからぼちぼちと書いてみます.

しばらくは残務整理と,年度末の報告書類書き,それが終わったらしばらく中断してた 教科書執筆です.

2003-03-18

とうとう明日から
生態学会です. 運営準備も自分の発表準備もなんとかなりそうです. 23日の日曜まで,毎朝最初に行って,夜は全部終わったのを確認して帰るという5日間. 次の更新は来週です.笑って再開できることを願うばかり.

2003-03-17

ここには個人的なつきあいのことはほとんど書かないのですが,今日はちょっと書きたい.

若い知人が逝ってしまった. おととしの夏にこの人とかわしたメールが残っていた. 指導教官から自立したいというような話を以前にしていて, それについてのやりとりだった.

そうです....自立... 常に心にはありますが 自立の道だけではなく,暮らし方も模索中です.
その数ヶ月後に病を得たのだと思いながら読むと胸がつまる. でも,これから自立して研究者として本番という時だったのに…  という見方は,研究者としてだけ見てることになるんだろう. ひとつの人生として見れば,たとえ時間は短くても,きっと生きるに値する人生だったのだと 思いたい.はじめから短いと分かっていても,本人はこの人生を生きたいと思うような 人生だったのだと思いたい.

2003-03-14

きのうは,ようやく自分のポスター発表の準備にも少々時間いました. 自分で書いた
聞き手と触れあうポスター発表のために を読み返して,ふーんと納得する. 今読んでる自分の頭がつむいだものではあるけれど,書いたときの頭の内部状態は 今と同じではない.しばらく前に自分で書いた文章というのは微妙な距離感がありますね. ポスターのおよそのデザインを考えたところで, 3分でざっと説明するための原稿を書いてみる.これがうまく書けなかったら 話の流れとポスターのデザインを考えなおさないといけないが,まあなんとか書けた. 短い説明を用意しておいて,あとは聞き手が興味を持って質問してくれたところを 詳くしく説明していく.ここらへんがポスター発表の醍醐味です. 一気に15分も説明して,聴衆3人の口頭発表にしちゃってはもったいない.

気温があまり上がらないためか,スギ花粉は飛び惜しみをしているようです. どうせ飛ぶならさっさと飛んじゃってくれと思いながら,枝もたわわについた 雄花の花序をうらめしく眺めます. 花粉を飛ばしおわった雄花が地面に落ちるのをはやく見たい.

2003-03-12

4th International Workshop on Functional-Structural Plant Models のセッションに,Scientific Committee のメンバーの担当を決めて 貼りつける相談メールが届く.貼りつける側よりも貼りつけられるほうがずっと 気が楽だな.生態学会50回大会まで1週間.

明るい話題はあれよあれよの7連勝です.2月の広島との練習試合とあわせて, 今年になって8戦勝ちっぱなし.大相撲なら中日8日目での勝ち越しですよ. すごすぎる.今年はいつまで持ってくれるのかタイガース.

2003-03-11

昨日の午後,ついつい後回しにして〆切を過ぎてしまった論文の査読を, いいかげんまずいなと思ってとりかかりました. 読みはじめたけどなんか眠くなってしまって,うーん,困ったと思ってるところに 編集事務局からの催促のメールが届く. ちょうど今読んでるとこです,ほんとです! とお返事して(信じてもらえないだろうけど), 目を覚まして査読レポートを書いたのでした.

2003-03-09

生態学会の大会 の準備もいよいよ終盤.会場であるつくば国際会議場の担当者が, 「近くのオークラフロンティアホテルにまだ空室がある,ふつうこの規模の学会だったら とっくに会期中は満室になってる,先生方はみなさん東京から通われるのでしょうか」 と心配して,東京駅・つくば間の高速バスの増便を手配してくれるとのこと. たぶん,つくばに行ってから宿をさがせばいいやと考えてる楽観的な人が多いのと, 生態学の先生方は一泊一万円のホテルには泊まりたがらないからだと思うんですけどね.

週末ぐらいは自分の発表の準備もしようと思ったけれど,ほかにもいろいろあってままならず. 講演取り消しになったら悲しい.

2003-03-06

このページや 生態学会大会公式ページ を載せてるプロバイダが2時間たらず障害でストップ. こういうことはある確率で起こります.ああ,それなのに, 締め切り当日にウェブ経由の大会参加申込みをされた人が 445人もおられたのでした. みんな,なんて度胸があるのだろう.

例年,生態学会の大会では参加者が勝手に企画して大会本部は場所を提供するだけの 自由集会というものが行われます.今年も 20近くの集会 が企画されています. そのうち3つでは企画者が独自に案内ページを作っていて, 大会ページからリンクを張りました( 植物の生理生態 四次元の生態学 デ−タ解析の落とし穴 ). ネット上にページがあるかどうかで存在感に差がついてしまう世の中です (>参考:高林哲さんの 作品をよく見せるためのお手軽なテクニック集 .化けてたらコードを EUC に設定すると吉).

2003-03-04

生態学会が迫ってきます. わざわざ私の焦燥感をかき立ててくれるためのページまであります. (>長谷川さん(北大)の折々の一言, 2002年8月分 の,8月8日のところ). 見ないようにしてますが.

明日は東京で研究プロジェクト会議.私は,今年度一年の研究成果というものが はっきり言ってほとんどない.皆さんから出てきたデータをもとにシミュレーションモデルを 作って動かすのが私の担当だけど,現実的なモデルを動かせるほどのデータが 揃っていない.モデルの世界だけで遊ぶのもむなしいので, しばし休止状態です.明日,そこらへんを打開する方向が見えることを期待してます.

2003-03-03

菊沢さん(京都大学)の画集 が徐々に更新されています.最新作は 樹形のスケッチ. ページ中ほどの,ハルニレのところの小話も楽しい.


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