どうもこのところ更新をさぼりがちだ。9月は今日でやっと7回目。
庭の隅に生えている白花のミズヒキは、たぶん近所から種子がやってきたものだろう。 そこに小さなハナアブがきていた。おそらくミナミヒメヒラタアブか (写真1、 写真2)。 花の蜜をなめているようだ。
おなじくミズヒキの花序にいたカメムシはハリカメムシ(写真)。 こちらは咲き終わった花に口吻を挿し込んでいるようだ(写真)。 未熟な種子の中身を吸っているのか。 ハリカメムシは、カメムシの仲間のなかのヘリカメムシ科に属している。ヘリカメムシ科のハリカメムシ。なんともややこしい。
家の居間の窓ガラスにはいろいろなガがとまる。これはホタルガ (写真)。 久しぶりに見た。
自転車を買ってから、あらためて自転車に関する法規を調べた。 自転車は原則として車道を走ることになっているが、歩道を走ってよい場合がいくつか定められている。 道路交通法の第六十三条の四第一項で、自転車が歩道を通行できる場合のひとつとして 「二 当該普通自転車の運転者が、児童、幼児その他の普通自転車により車道を通行することが 危険であると認められるものとして政令で定める者であるとき。」とある。 そして、政令(道路交通法施行令)の第二十六条でこの「その他の普通自転車により車道を通行することが 危険であると認められるもの」が定められていて、そこに「二 七十歳以上の者」とある。 おそらく10年前に見てもなんとも思わなかった規定だが、「車道を通行することが 危険である」と認められるまでもう10年もないとなると、ちょっと感じるものがある。
少し前に、久しぶりに自転車を買った。 散歩そのものが目的ではなく、歩くと往復1時間以上になり、荷物もそれほどないのに車を使うのは 気が引けるという外出用。ずいぶん限定的な感じだが、たとえば4、5キロ離れたところに生きものの写真を 撮りに行くときなどだ。ミニベロと呼ばれるタイプの、タイヤが20インチ以下と小型の大人用自転車で、 折りたたみ式で車にも簡単に積める。走ってみると歩くのより楽で足で走るより早い。 平らな地面を丸いタイヤが転がることと、タイヤと本体のあいだの摩擦を軽減してくれベアリングのおかげだ。
さっそくカメラを持って、4キロほど離れた公園に自転車で行った。 ここでもヒガンバナが咲いていた (写真)。 池でトンボを探すと、アジアイトトンボが交尾していた (写真)。 こちらはアオイトトンボのオス (写真)。 どちらもピンボケ写真なのが残念。 アオイトトンボの仲間の英語名は emerald damselfly。青ではなくてエメラルド色。
庭の畑のシソが花をつけている。そこに虫が集まる。 イチモンジセセリ(写真)、 ウラナミシジミ(写真)などのチョウや、 コアオハナムグリ(写真)、 アオドウガネ(写真)といった甲虫。 アオドウガネはどうも開花前のつぼみをかじっているようだ。
シソの葉の上にいたホシササキリの幼虫 (写真)。 触覚が長い。写真に全部入れるとこうなる (写真)。
家の居間の窓にガがとまっていた。ウスミドリナミシャク (写真)。 なかなか美しい。
おととい、久しぶりに筑波実験植物園に行った。ちょうどヒガンバナが咲き始めていた (写真)。 ハンノキの葉を食べていたヒラアシハバチの幼虫がおもしろかった。 葉の周辺部にびっしり並んで食事をしていた(写真)。 近くで手をふったら、いっせいにこんなことに (写真)。 持ち上げているのは頭ではなく、後ろのほう。オレンジ色のところが頭だ (写真1、 写真2)。 捕食者に、頭を誤認させる意味があるのか。 この体勢を維持するだけで逃げ出すわけではないので、意味があるのかどうか分からない。
先日、私の自作の全天写真解析プログラムCanopOn2で使う 写真の撮り方について問い合わせをいただき、画像変換のプログラムを作ったりした。 そのすこし後、まったく別の方からご自分の研究に CanopOn2 を使っていますとのメールをいただいた。 作った本人もすっかり忘れていたプログラムがまだお役に立っているとは、ありがたいことだ。
センニンソウの花にいろいろな虫が来ている。 ツマグロキンバエはじっとしていてくれて撮りやすい(写真)。 複眼のストライプがよい。
今年の春に種を播いてキダチトウガラシを育てている。 まだちいさいうちにいくらか花を咲かせたが、その後はしばらく葉が茂るばかり。 心配したが、また最近になって咲き始めた (写真)。 こちらは葯がひらいて白い花粉が見えている花 (写真)。 ちょっと調べたところ、長日条件だと花をつけにくいらしい。 2センチもないぐらいの小さなトウガラシひとつで、 2人分のカレーがけっこう辛くなるぐらいのパワーがある。 去年は病気で(植物が)収穫できなかった。 やむなく一昨年に収穫して凍らせてあるものでもう1年しのいだ。 今年の収穫が楽しみだ。
庭に植わっているセージの1種の花が、チョウたちに人気だ。
イチモンジセセリ(写真)に
チャバネセセリ(写真)。
マエベニノメイガ
アメリカピンクノメイガは小さいがなかなか美しい
(写真)。
これも口吻を伸ばして蜜を吸っている
(写真)。
ちょっと目を離したすきに、庭のクチナシの葉がだいぶ食われていた。 探すとはたしてオオスカシバの幼虫がいた (写真)。 体の後端近くからつんと飛び出している出っぱりはスズメガの仲間の幼虫の特徴。
茨城県の実効再生算数が、ようやく1を下回るようになってきた。 0.9前後では、感染者数はゆっくりとしか減らないが、よい方向ではある。