今月末締め切りの 4th International Workshop on Functional-Structural Plant Models の要旨を今日から週末にかけて書かなきゃと褌をしめて出勤したら, 締め切りを12月5日に延ばしたという連絡メールが来ていて力が抜けてしまった. 延ばした理由は「何人かから1週間延ばしてくれというリクエストがあったから」. けっこう適当. 思えばちょうど一年前は,生態学会の大会参加申込みの締め切りでした (>2002年11月30日の様子). 締め切り日の夜12時にきっちりと閉めたっけ.
午前中は筑波実験植物園にて,科学博物館新館の展示用ビデオの編集打ち合わせ. 9月3日に撮影したビデオを編集したもの見ながら, ビデオ製作担当の業者のみなさん,植物園の担当の方といっしょに, ここをどうする,こうするという相談をする. 自分がわざとらしく喋ってる様は正視に耐えず,視線を逃がしてました.
4th International Workshop on Functional-Structural Plant Models の要旨の締め切り(今月末)を目前にして,あわててデータをいじったり モデルを動かしたりしている. むかしは空を飛んでいた枝 も,いまはしっかり地に足をつけて育っている.
スパムメール対策のために導入した POPFile は,きわめて賢くスパムを識別している.数パーセントは判定まちがいがあるが, まちがってスパムと判定されてると思ったメールも,興味のない集まりの案内 だったりで,まあスパムみたいなもんか.
私が公開している全天写真解析プログラム CanopOn を, ゴルフ場のコース管理に利用したという話を見つけた (> 全天空写真のコース管理への応用). 拙作プログラムが利用されるのはうれしいけれど, 山肌を削って作られるゴルフ場にはあまりよい印象がないので,少々複雑な気分.
スパムメール対策のため,POPFile を導入した (> POPFile ドキュメンテーション). ベイズ推定(※)でスパムメールとそうでないメールを識別するんだとか. スパムだと判定したメールには ヘッダの最初に [spam] という文字列を附加する.あとはメールソフトの側で それを利用した処理をする.私は,キーのひと押しで[spam]たちをスパム用 フォルダに振り分けることにした(メールソフトは Al-Mail).
ユーザのメールソフトと メールサーバの間に入るプロキシとして働く. メールソフトはバックグラウンドで動いてる POPFile にメールを要求する. それを受けて POPFile がサーバに要求を送り,メールを受信したら, メールソフトに手渡す.メールソフトに組み込むソフトじゃないから, メールソフトを選ばない.
最初は何も分かってない状態から始めて,これはspam,これはそうじゃないと 教えていくと,どんどん学習して賢くなっていく(二者択一だけでなくて, もっと多くのカテゴリーへの振り分けも可能). まだ50本ほどのメール(うち20本がスパム)を受けただけだが, みるみる賢くなってきてる. いわゆる育てゲ−的おもしろさもあり,スパムが来るのが楽しみになっちゃったりして.
(※)ベイズ推定については 大羽成征さん (奈良先端科学技術大)による 入門者向け解説 - ベイジアンってどういう考え方なんだろう など.
来年秋の集中講義の依頼を受ける.大変は大変だけど,お声がかかるうちが花だろう.
来年6月にフランスであるワークショップ (> 4TH International Workshop on Functional-Structural Plant Models) で発表するために, 発表の要旨を書き始める.口頭で発表したかったらA4で4〜5枚,ポスター発表だったら 1枚書けばよい.口頭発表させてもらうつもりで,長尺の要旨に取り組む.
きのうは論文の原稿一本読んで査読レポートを書いた.数式が並んでて,ちょっと見た ところ賢いことを考えていそうに見えたけれど,よく読んでみたらぜんぜんそうじゃなくて がっかり.
自分の名前を検索して,私のページにリンクしてくれているページに行き, 私のページと並んでリンクされてる他のページがあるとする. それらのページは,私のページとなんらかの関連や共通性がありそうである (少なくともランダムに選んだページよりもそうである可能性が高い). そうして見つけた 4時間でつくるパワーポイントのコツ というページは,タイトルのノリと違って,プレゼンの資料を作るうえで 参考になるようなまじめな情報が書かれている. パワーポイントを使うことの善し悪しとは別に,見せる資料の作り方, 話の組み立て方など,学会発表やセミナーでの発表にもそのまま当てはまることも 多い.
ごくたまに,私が言ったり書いたりしたことに影響を受けたと言われることがある. たいしたこと言ってないのに(そしてしばしば,自分がそんなこと言ったのを忘れてるし) ……と,少々当惑するけれど,自分でも, だれかの一言にすごく影響を受けたという経験は少なくない.そのだれかは, たぶん大きなインパクトを狙って言ったんじゃないんだろうけど,たまたま 受けとる私の状態との組み合わせの妙で,心に残ってしまったりするのだろう. そういう意味ではお互い様か.
きのうは,メールボックスにたまった3000本ほどのメールを,捨てたり ファイルにまとめて保存したりしてほぼ半減させた. 煩瑣な事務的メールの数々はうっとうしいのでどんどん捨てたいのだが, 捨てていいのやらいけないのやら,中身を確認するのがまためんどうだ.
博物館の展示物につける説明文を書く仕事がある.他の展示用に書かれた例を見せてもらった. 研究者が書いた原文を科学系のライターがリライトしているのだが, もとは「…子孫を残すための…戦略」となっていたのが「…種を残すための…戦略」 にリライトされてる.「種を残すため」か. 自然選択による適応のしくみを理解してるとは思えない, あまりに通俗科学風生き物番組的な誤解ではないですか.
通勤途中のアメリカハナミズキの赤い実があざやか( 写真).
集中講義・セミナーは終了.終わってみると,あーすればよかった, こーすればよかったという後悔がいくらもあるが,ひきずっててもしょうがないので ともかく日常に復帰. 集中講義ではレポートの宿題を出した.設問は「動物が動く目的を3つ以上あげよ. 動物的な意味では動かない植物はその目的をどうやって果たしているか説明せよ.」 などなど.
講義の準備中に, CanopOn 2 にとんでもない バグを発見した.太陽の軌跡を描くときに,南北ひっくりかえってる.大ボケです. 慌てて修正しました.
来週の集中講義とセミナーの準備に勤しむ日々です.
セミナーでは新しい話をしようと思ってしまったもので 大あわてでデータの解析とモデル化とシミュレーション計算を進めた. セミナーの要旨 の後半を見ると,結論の要約ではなくて イントロダクション的要旨になっていることが分かる. これは学会発表の2,3ケ月前の要旨締め切り段階でまだ話す中身ができてない ときに使われる常套手段だが,1週間たらず先のセミナーの要旨がこれでは いけません. ともかく昨夜のうちに計算が終わった.結果を見ると,期待していたものとは違う. この結果の意味するところをじっくり考えてみる.これはこれで興味深いかも.
きのう載せた 空飛ぶシュートが気に入ったので デスクトップの壁紙にしてみたというメールをいただきました. プログラムのバグの功名. そんなに受けるならもっといろいろシュールな絵を作ってみようかとも思ったけれど, 今は講義とセミナーの準備をしないといけない.
先月21日以来,延々と私の計算機中で続いていたシミュレーション計算が今朝6時21分に 終了した.木が約 5,000本はえている林の動態を,いろんな設定で繰り返し計算した. のべ2千万年以上にわたって計算したことになる.文句も言わずに黙々と,たいしたものだ.
週末,ホオノキのモデルがいちおうは育つようになった.途中で,座標計算のところの バグのせいで,空中にホオノキのシュート(枝に葉がついたもの)が舞うシュールな 絵が描けちゃったりしてちょっと楽しかった(> 空飛ぶシュート(部分))
このところいろいろ自己嫌悪気味.まだ自己嫌悪になれる程度には厚顔無恥に なりきっていないことが分かったのは収穫だけど.