おもしろいテーマに出会った気がする. テーマというにはあまりに大きくて,全体像の把握だけでも大変そうだが, まずはしばらく勉強してみるかという気になってしまった. まだ大学院5年分を3回やるぐらいの時間は残ってるし.
先日公開した ウェブ用画像についての文書 の要約のところに, PowerPointファイルへの画像の貼り付けに付いても加筆. ついでに, フリーのオフィスツール OpenOffice のプレゼンテーションファイルではどうなってるかも実験してみた. こちらは,画像ファイルを貼りつけると,このファイルへのリンク情報が 埋めこまれるだけのようだ. 人にわたすときには画像ファイルも一緒でないといけないですね. あるいは PDF に書き出すか.でも, 貼りこんだ絵の色が変わったり線がかすれたりすることがある. どういう場合にこうなるか,どうしたら避けられるか, さらに実験が必要.
朝から雪です.出勤のとちゅうにある公園の池の雪景色(> 写真). 枯れたヨシに雪がのっている.
来週, 科学技術振興機構主催の会で, 電子ジャーナルの最近の動向について勉強してくることになっている. 生態学会の電子化整備検討委員会のおしごと. ちょうど Annals of Botany 95(2) の Editorials で,雑誌掲載論文へのオープンアクセス(だれでもただで全文が見られること) について書かれていた.オープンにすれば読まれやすくはなるけれど,読み手のコストが 減る分は書き手が負担しなきゃならなくなる.投稿に金がかかるとなると, ふところ具合次第で投稿できたりできなかったりするかもしれない. それはまずいかも,という話. なるほど. でも,そもそもデータを取る段階がものすごくふところ具合次第なのになあ,という気もする.
生態学会大阪大会 のプログラムが ウェブ上で公開 された(…フレームを使ったサイトは個々のページにリンクしにくい). さっそく宿の予約をしてしまう.
そろそろ〆切が迫ってきたので読まなきゃと思って読みはじめた査読論文を ちゃんと理解するために読まなきゃと思って読みはじめた論文を ちゃんと理解するために読まなきゃと思って読みはじめた論文を読了. 少しは勉強したほうがよいだろうと思いつつ放ってあった分野の論文なので, 読んでよかった.難解なのではと恐れていたが,読んでみたら恐れるに足らず. 査読論文を理解するために読まなきゃいけない論文を読む準備ができたので, 次のステップへ.
三中さんの 25日の日録. 「私信で問い合わせがあったので,ここでお答え:ぼくの「日録」へのリンクは完全自由です. ご連絡していただく必要はありません.Google でときどき検索して新しいリンクを 見つけるたびに“ぐふふ”とクラく愉しむひとときをぼくから奪わないでください」.
わたしのページにも,ごくごくたまにですが,リンクの可否の問合わせを いただくことがあります.でも,そもそもウェブサイトの作者には リンクを許可したり拒絶したりする権利はありません(> リンク集のなかの リンクをめぐって). “ぐふふ”とクラく愉しむのはわたしも同様.
プログラマの生産性の個人差についての Hotwiredの記事は, プログラマの能力差はものすごく大きい, おなじ仕事を片づける時間が十倍以上もちがうのが普通, 能力が低いプログラマのほうが残業代のぶんだけ収入が高いことがままあるが, そんな会社には優秀なプログラマは寄りつかなくなる,という話. 解決策は「管理者からみて優秀なプログラマにはそれなりの給与を払う」 ことだという. もちろん,仕事がおそい人のほうが給料が高いってのはよろしくない. でも,それ以上に 良い環境と良い仕事を提供することこそが鍵 (まつもとさん ← Rubyの作者)という 意見に共感.わたしはプログラマではないですけど,研究者も同じでは,と思ったのでした.
背景色を #F4F8F8 から #F8FAFC に,ちょっとだけ変えてみました. R と B は +4, G は +2. やや明るくして,かつ緑味を抑えた.
今回の出張での発見.羽田までのモノレールで SUICA が使えるようになってた. たしか去年の12月は使えなかったから,今年からかな? 切符を買う手間がはぶけてありがたい.
九州といっても冬の福岡はじゅうぶん寒い.とくに今回調査したあたりは,冬は ほとんど陽が当たらない.昼飯のあと,寝転がって食休みをしつつ, 顔が寒いので帽子を載せた. デジカメを自分に向けて適当にシャッターを押したら,なんだか 異様な写真が撮れた. つばのある帽子は刺だらけのカラスザンショウが顔にあたるのを避けるのにも有効.
それにしても,林床のブロックを造成地に置いた最初の年は, カラスザンショウだのアカメガシワだのの芽生えがあんなにたくさん出てきたのに (たくさんのマークの写真), 2年目に新しく出た個体はほとんどない.植物でおおわれて光質や温度が変わったためか. あるいは発芽できるものは1年めに出てしまったから? もう一度,繁った植物を刈りはらってしまって様子を見ればいいのか.
九州大学新キャンパス予定地の調査から戻りました. 皆伐した林の林床の土をブロック状に切って,造成地に配置して植生を復元させてる ところが調査地.1年めの去年の冬は置いたブロックがひとつひとつはっきり見えて いたのに(写真), 2年たったら全体が薮のようになってました(写真).
悲観的なわたしの予想に反して,ほぼ90〜95%の マークが発見できた. 何度も台風の直撃を受けているのにたいしたもんだ. 太陽に焼かれてマジックが薄れているのもあるが, 裏側はちゃんと読めるので大丈夫. イノシシが蹴り荒らしたらしいところがある (写真). これはどうしようもない.
発芽1年めの去年もカラスザンショウの針のようなトゲ (写真)はイヤだったが, 2年めの今年はいっそう力強くなっている(写真). これをかきわけながらマークを掘り出したり折れ尺で高さをはかったりしてると, 手がひっかかれてぼろぼろになっていく.ふと見ると指先が血で染まってたり.
こんどの日曜から, 九州大学新キャンパス 内の植生回復施業地の調査. 1年前にマークを付けた木の芽生えが生き残ってるかどうか,どれだけ成長したかを見る. 今回は短期間の滞在で,現地のようすに応じて今後の方針を考える. 日帰りで下見ができる距離だともっとやりやすいが,まあ海外調査と比べればずっと楽だ. ささっと調査用品を揃える.
シミュレーションモデルの計算結果を絵にするために, 久しぶりにフリーの3次元レイトレーシングシステム Pov-Ray を使った. 人は,絵を描くのではなくて,3次元空間内のものの配置を書いたファイルを作る. 光源はここ,視点はどこで,どっちの方角を見たときの絵が欲しいとPov-Ray に指示すると, 3次元空間座標の計算をいろいろやって,こんな風景が見えますよ,という絵を描いてくれる. いつも思うけどほんとにすごいシステムだ. どんなにすごい絵が描けるかは, POV-Ray 公式サイト の Hall of Fame を見てください. 私がきょう描かせたのは こんな程度のものだけど.
このサイト内の日付表記を, W3Cの日時フォーマット に合せて YYYY-MM や YYYY-MM-DD 形式に揃えることにした. Perl でスクリプト書いてディレクトリごとに一括処理する. まずは過去の様子と目次ページを直した.
「ウェブにのせる図の作り方(Windows 版)」 に少し手をいれました. PowerPoint の機能をつかって,ファイル中に貼り付けた画像のデータサイズを減らす方法を 書き足した( PowerPoint での画像の貼りこみ)ほか,あちこち文章を直したり足したり強調を入れたり.
岐阜大の村岡さんからメールをいただく. あるセミナーで,650MB の PowerPoint ファイルを持ってきた人がいて, けっきょく動かなかったのを目撃されたという. すごい.フロッピーディスクだったら何百枚ですよ.
8日の様子に 「ウェブにのせる図の作り方」 をのせたと書いたのは7日のまちがい,日付けの認識がずれてました.
7日の期待もむなしく, 酒井さんの演題「忘れた」は直されてしまったそうだ (1月8日の 進行状況). 残念.
不必要に大きな画像ファイルを載せて重くなってるページをときどき見かける. プレゼン用ソフトのファイル中に巨大写真を押し込んで肥大化したものもある. 画像ファイルは適正サイズにしましょうと言いたいけれど, ちゃんと説明するには画像データの基本的な知識も必要だしなあ, そこまでさかのぼって説明するのはたいへんだしなあと思っていたのだけれど, とうとう書いてしまいました. 「ウェブにのせる図の作り方(Windows 版)」です. おまけ:PowerPoint での画像の貼りこみという節もあります. こんなのみんな知ってるぞ〜という方が多いかと思いますが, ちょっとでも参考にしていただけるところがあればうれしいです. まちがったことも書いてるかもしれません. 気がついたらご指摘いただけるたらとてもありがたいです.
数日前,職場の同僚から, 生態学会での講演要旨を登録したいのだが 講演を申し込んだときに書いた演題を忘れてしまった,どこかで分からないかと 電話がかかってきた(なんで私に聞くんだという気はする). 申し込んだときに送られてきた登録確認メールをもし捨ててなければ, そこに書いてあるんじゃない? とお返事した.さいわいメールはとってあったようだ.
東北大の酒井さんは,要旨を登録しようとしたところで演題を忘れているのに気付き, 登録フォームのところに「忘れた」と書いたら,「演題名:忘れた」と書かれた 要旨登録確認メールが送られてきたそうだ (1月5日の 進行状況).CGIプログラムが自動的に送ってくるメールだからしょうがない.
J-Stageのデータと,大会実行委員会の講演・参加申込みデータとは連動していない. 大会実行委員会は,要旨の登録が締め切られたあとでまとめてデータを受けとり, プログラムに合せて要旨集を作る. 要旨登録時に書いた演題(たとえば「忘れた」)が,講演申込み時と違っていたら, この段階で(もしチェックしてれば)気がつく. そのまま放っておけば,プログラムと要旨集とで演題がくい違ったままということになるし, 担当委員が舌打ちしながら発表者に確認してくれれば,そこでどちらかを訂正する ということになる. できれば演題に「忘れた」と書かれた要旨集を見てみたい.
きのうは生態学会の講演要旨を登録した.前回は Opera で登録できず, その原因究明にだいぶ時間を使った (5月26日の様子や, J-STAGE 要旨入力で「登録」が却下されるときの対策). 今回は最初からおとなしく IE で.なんかくやしいけど. 登録した要旨は自分のサイトでも公開 (> 植物の多種共存と種の分布範囲との密接な関係).
年末年始に書いてたシミュレーションプログラムを動かす環境を整備する. プログラム本体(C++ で書いてある)のほか, パラメータ設定ファイルの作製,プログラムの実行,出力ファイルの解析までの一連の 作業を自動化するPerl のスクリプトとか, 多量の出力ファイルを自動的に読み込んで図化する R のプログラムとか, R が描いた画像ファイルをきれいに並べて眺めるための HTML ファイルを生成する Perl のスクリプトなどを書く. こういう作業はなるべく自動化してしまわないと, あとからいろいろ試したり,どこかをちょっと変更して計算をやり直したりするのが めんどうだ.ちょっと時間がたつと,何をどうすると何ができるのか分からなくなってしまう (1週間後の自分は他人).
近々,ある会議で不確実性について議論することになっている. 生態系の将来の予測なんてことをするときにどんな不確実性があって, それはどうしたら小さくできるのかなどが話題になるようだ. きのう,風呂に入りながら将来の予測の不確実性についてぼんやりと思いをめぐらした. そしたら,なんとなく3種類に整理できるような気がした.
1.さいころの不確実性.どの事象がどんな確率で発生するか, 統計的に調べることはできるが,たとえばつぎの一投でどの目がでるかを 予測するのは事実上不可能. 研究者ができるのは,どの事象がどんな確率で発生するかを調べること.
2.あみだクジの不確実性.横線がどこにあるか,当たりがどこかが見えなければ, 確率的な予想しかできないけれど,線をたどってあっち行ったりこっち行ったりする メカニズムは分かっているので,横線の場所,当たりの場所を明らかにできれば, どこを選べば当たりに行き着けるか,確実に予測できる. 研究者ができることは,線をたどるメカニズムや,横線や当たりの場所を調べること.
3.10年後の株価の不確実性.たとえばある銀行の2015年1月5日時点の株価の予測は ほとんどお手上げ.カオス的振る舞いのためでもあるし,あまりに多くの要因が 複雑に作用するためでもある.その銀行がなくなっているというカタストロフィックな 変化もじゅうぶんありそう.このタイプの不確実性に対しては… 何ができるのだろう? いくつか経済のシナリオを考えて,それぞれの場合, 株価はおおよそこんな範囲にあるんでないのという範囲予測をするのか?
…などと考えたところで風呂からあがった.忘れないように書いておこう.
暦年と,いろいろな組織で採用している4月〜3月の年度とのずれのおかげで, 年末のあわただしさと年度末のあわただしさが分離されているのはありがたい. 新年にはなったが,新年度まではまだ3ケ月ある. このあいだにいろいろ片づけたい.
…と言いつつ,年末から年始にかけては,優先順位を少々入れ換えて, あたらしい数値シミュレーションのプログラムを書く. 怠け者(なのは確かだが)の節句働きというわけではなく, プログラミングが楽しいので, ついつい時間を見つけては少しずつ作業してしまう. 全部で数千行程度.まったくゼロから設計するわけではなくて,すでに書いたもの (LatFor-G)をベースにできるので, 動きはじめるまで1週間という見込みではじめたら, ほんとに動きだした.まだ動作テストしながらの試運転段階だが, 本格運転の日は近そうだ.
生態学会大阪大会の要旨の〆切が迫ってきたので, 下書きを書いてみる. あした出勤してからさらに推敲して,J-Stage の要旨登録ページに書き込む予定. J-Stage のシステムは,入力のカスタマイズが不自由だったり, 登録された要旨を見るにも全部のタイトルがずらずらと構造もなく並んだ目次 しかなかったり,各要旨の URL の永続性を保証しないので個別にリンクしてくれるな と言われるしで,あまり使い勝手がよいものではない. 生態学会の大会講演要旨の入力システムは,たぶん次の大会あたりから 学会の独自サーバ上で動かすことになる方向のようだ.
年があらたまったからといってページの見てくれを変えることもなく, 今年もこのままずるずると続くことでしょう.