植物園の熱帯温室に,無憂樹という和名の木が植えられていました. あとでしらべたところ,アショーカというサンスクリット語起源の名前が 「憂いがない」という意味であることに由来するとか. 植えてあった木はまだ小さいものですが, この名前にやたらと心引かれました. それ以来,時折「むゆうじゅ…」とつぶやいてます. このところ自分の能力に懐疑的になってるせいか,憂いがない状態に すごくあこがれてしまったようです.
つくばでは,サクラの季節はとうに過ぎ,ツツジの季節となりました. サクラは,ソメイヨシノは香りが薄いですが,オオシマザクラ系はかなり香ります. 私の好きな香りのひとつです. ところが,私の連れあいはサクラの花の香りを感じないそうです. いっぽう,連れ合いはツツジの花の香りはむんむんすると言うのですが, 私は花に鼻をつっこんでもほとんど感じません. ヒトの嗅覚の多型については寡聞にして知りませんが,サクラの香り感受性の有無や ツツジの香り感受性の有無は遺伝的な多型なのか,これらの感受性は排他的なのか などと,とりとめもないことを考えてます.
去年から,私の職場では職務業績評価という制度が始まりました. 年度のはじめに職務の達成目標を書き,翌年度のはじめにその達成度を評価します. 面接委員の評価と自己評価の二本立てです. そろそろ2001年度の達成度の自己評価と,2002年度の目標を書く時期です. なるべく本音と建前が乖離しないようにしたいです. (>私の 「2001年度の職務目標」抜粋 ).
ここ1週間ほどのあいだに,論文の査読依頼が3件来ました. それぞれ別の雑誌です.平均すると,年に10数本程度しか査読依頼は来ないので, このような集中はかなり希な事象のはずです. でも,去年の11月にも4本集中してる.不思議だ.
落葉樹の葉がまだ出てないので,樹形もよく見えるし (ミズナラ), 落葉樹林にぽつりぽつりとまじるウラジロモミ (写真)が下の枝まで青々としてる様子も よく分かります. 鳥が見つけやすいのも落葉期ならではで,アガゲラ,ノビタキ,シジュウカラ, ヒガラ,コガラ,エナガ,ゴジュウカラ,カケスなどが見られました.
西の湖(写真) の湖畔にはどっしりとした大型木が多い林がありますが (写真), 最近は,シカの食害を防ぐための柵で囲われてたり,ヤチダモの幹に 食害除けネットがまいてあったり(写真) して,静かな秘境的雰囲気がなくなってしまってたのが残念です.
日本生態学会50回大会の公式ページ に, 実行委員会非公式日誌 を置いてあります. 1ヶ月も2ヶ月も更新のないページは放棄されたかと思われがちなので, 生きてる証しに週に一回ぐらいは更新するページがあっても いいだろうと思いまして. 大会が迫って混迷してくると,愚痴だの呪詛だのを書きはじめるのでは という不安もありますけど.
週末から来週の月曜まで,温泉で休養してきます.
リンク集の プログラミングの道具 のセクションに, Delphi 6 Personal版の無償ダウンロードのページを加えました. DelphiはWindows上で動作するGUIプログラム開発環境です. 最初のバージョンが出たころ,同じジャンルの先行ソフト Visual Basicに比べて あまりに優秀なので「出るファイは打たれる」のではないかとも言われたものです. Linux上で動作するKylixも無償でダウンロードできます.
私は,「こちら,鳥の唐揚げになりま〜す」と言われると, 「おもしれえ,なるところ見せてもらおうじゃないの」とつっこみたくなる 守旧派です. この手のふしぎ丁寧語の浸透速度はすごいですね.学会でも, グラフを見せながら「こちらが結果になります」だもんね.そのうち座長が 「質問のほう,以上でよろしかったでしょうか」と聞くのだろうか.
今回の生態学会で, ポスター賞 の審査委員をさせていただきましたが,情報のつめこみ過ぎはまずいと 痛感しました. 口頭発表で無理にたくさんのことをしゃべろうとすると失敗しますが, ポスターも無理にたくさんの内容を書き込むと,読む気を削ぐし, 短時間で要領よく説明することもむずかしくなります. 拙文 聞き手と触れあうポスター発表のために の, 「お客様の足を止めるポスター」 や, 「お客様への説明:べからず集」 中の「×口頭発表のような詳細な話をする」 のところに,詰め込みすぎの害について書き足しました.
あと,上の文章でも 聞き手に届く学会発表のために でも,字の大きさは24ポイント以上と書いておきながら, 自分ではもっと大きい28〜36ポイントの範囲の字を使ってました. 24ポイントではちょっと小さいですね.これも書き直しました.
来年の 生態学会50回大会の公式ページ を管理してます.私の趣味で,ひたすら単純で軽いページです.
学会の話はまた後日書くことにします. 宴のあとに:学会が終わってからやること にしたがって,自分用のメモは書きました.