私のページを載せているプロバイダから突然サービス停止の連絡が届いたのが 昨年の4月。 慌てて新しいプロバイダを探して移転した。 そしてつい先日、とうとう旧サイトは消えた (Infoseek の サービス終了メッセージ)。 学会発表の心得 だの、 R のプログラミング や Perl のプログラミング のページだの、 CanopOn のページ だの、 そこそこリンクしていただいていたが、それらも宙に浮いてしまった。
前の週末に、庭のギンモクセイで奇妙な幼虫を見つけた。細長い突起が何本も突き出している。 チョウ・ガに詳しい人に尋ねたところ、 イボタガの幼虫と判明した(写真)。 成虫のデザインはけっこうすごい ( 画像検索)。 ぜひ見てみたいが、庭の幼虫はシジュウカラに捕まって食べられてしまった。 気持ちはイボタガに寄り添っていたので、幼虫をくわえてネムノキにとまり食事を始めたシジュウカラを、黒い気持ちで見てしまった。 勝手なものだ。
(自分用メモ) 筑波山のシダ。いかにもなベニシダと、小羽片がやや波打っておそらくトウゴクシダというものとともに、 中間的でよく分からないシダが多数。最下羽片の下向き第一小羽片には切れ込みがあり、第二小羽片と似たような長さなので ベニシダではない。包膜は紅色を帯びているのでトウゴクシダではない。包膜が紅色ということで、オオベニシダにも当たらない。 ベニシダもトウゴクシダも三倍体無配生殖なので、これらの雑種というわけでもない。 さらにいろいろ見てみると、包膜が赤いトウゴクシダの写真があったり (参考)。 何が何やら… もっと現物を見比べる必要あり。
ショクダイオオコンニャクに、内部観察用の小窓が 開けられたとのこと (植物園の奥山雄大さんによる写真 → 入刀、 窓、 窓内のアップ)。 黄色いのが雄花群、下の黒っぽいのが雌花群。
5月15日の様子で紹介した、筑波実験植物園の ショクダイオオコンニャク成長日記。ついに 25日(金)の午後に開花。26日(土)の午前中に見に行くことを前もって決めていたのだが、 完璧なタイミングになってしまった。26日の新聞の朝刊にも写真入りで掲載 (朝日新聞デジタル)。 これは大変だと、開園の15分ぐらい前に行ったが、すでに50人以上の人が並んでいた。 その後もぞくぞくと人が来る。
開園時間となり、皆そろってコンニャクがいる温室へと誘導される。 人が流れるように、コンニャクの前での写真撮影は一人2枚までとのこと。 とはいえ、順番待ちのあいだにもよく見えるところはあって、十分に写真は撮れた。 まずは上から見下ろせるところから (写真)。 この角度でも、仏炎苞と、花序の先の付属体(花がない部分)しか見えない。 花序の下のほうにあるあずの雄花、雌花 (説明図)は隠れている。 少しずつ進んで、正面から撮った写真 (写真)。 うしろの人と見比べるとその大きさがよく分かる。 さらに離れてもう一枚 (写真)。 人の頭が入ってしまった。
花は日曜には閉じ始めたようだ。 金曜の午後から咲いて、土曜の朝刊で紹介され土日が見頃という、集客的には最高のタイミングだった。 2日遅かったら、ピークは月曜の休園日になってしまうところだったし… と思ったら、月曜は臨時開館とのこと。 やりますねえ。
コンニャク見学のあと、1時間半ほど園内を歩いたところで空を見ると太陽の回りに二重円の虹ができていた。 これは暈(かさ)というものらしい。 写真 は外側の円の一部。
植物園内で撮ったテントウムシ (写真)。 種類はナミテントウ。種内での模様の多様性がすごい (参考ページ)。
植物園を出るころ、駐車場の空き待ちの車で前の大通りが渋滞していた。
家に戻ってから庭の手入れ。フェンスにからまるツルウメモドキを刈り込んでいるところへ、大きめの甲虫が飛び込んできた。 あっさり捕まる。あとで調べようと思い、カメラを取り出して撮影する。それから庭に放したところ、 ヒュウガミズキの枝でしばし休憩。図鑑をめくったら、あった、これだ。ウバタマムシ (写真)。 玉虫色のタマムシと近縁。庭でも、いくらでも発見がある。
昔々、コンピュータが研究室に普及しはじめたころ。 こんなことまでコンピュータでできると、不必要な場面でもコンピュータを使いたがる人がいる一方で、 コンピュータなんか使わなくてもここまで手作業でできると、力仕事で済ませたがる人もいた。 最近は、マウスであちこちクリックしたりドラッグしたりの作業か、 プログラムを書いて自動化するかの選択で同様のことがある気がする。
あちこちで咲いているスイカズラ (写真)がよい香りをさせている。 芝生に侵入したコメツブツメクサが花盛り (写真)。
庭のナツハゼが小さい花を咲かせている (写真)。 去年の秋は、この実を集めてシロップを作った。野趣があってなかなかよかった。
月から太陽と反対方向へある程度以上離れたところからは常に金環日食が見えるのであって、 今回はたまたま地球がそこを通り、日本周辺が太陽と月を結ぶ線上に当たるというだけのこと、 などとひねくれたことを思いつつも、せっかくの巡りあわせだから見る。 双眼鏡+三脚+厚紙で、即席の間接観察装置を作る (写真)。 ピントを適当に調整すると、うしろにきちんと像を結ぶ (写真)。 金環食の時間帯には、みごとにリングができた (写真)。 そのころ、庭の木々の木漏れ日もまたリング状になる。 太陽高度が低いので地面上では像が斜めに広がって見にくいが、太陽光と垂直な面を作ってやるとよく分かる。 (写真、写真)。 金環食の時間帯を過ぎると、観測装置の投影像は三日月状になる (写真)。 木漏れ日も同様 (写真)。 出勤前の楽しいひと時だった。
通勤路の歩道のわきで、ヘラオオバコが花盛り(写真)。 ヨーロッパ原産の外来種。リング状に付き出した雄しべがおもしろい。下から上で咲き上がるので、このリングも徐々に上がる。 よく見るといろいろな段階の花序が混ざっている。 職場構内で咲いているハナヤエムグラ (写真)。 これもヨーロッパ原産の外来種。花はわずか数ミリ。
日本在来種の写真も一枚。湿ったところで咲いているケキツネノボタン (写真)。
はじまりは、 京都水族館の見学の話。 「両生類は尾の無いやつと尾のあるやつと足の無いやつの3つに別れていて、」 というので、足の無いやつってなんだとろう思って調べたら、 アシナシイモリ目 というのがあるのだそうだ。 どんな生き物かは、 画像検索の結果を参照。細長いものが苦手な人は要注意。 土の中で暮らしているという。 日本にはいないが、 東南アジア、インド、中南米、アフリカに分布している。 飛べないし泳げないのにこんな分布をしているということは、大陸がみな繋がっていた 三畳紀以前に起源があるのではとのこと。
そのころは、全部の大陸がつながった パンゲア大陸があった。 そのあとの大陸の分裂のしかたを眺める。 ジュラ紀になると南北に別れて、北がローラシアで南側が ゴンドワナ。そののち、ゴンドワナは東西に別れた。 西はさらにアフリカと南アメリカ、東は南極大陸、インド、オーストラリアに別れた。 別れたインドが北上してユーラシアにぶつかったのは 4,500万年前。恐竜絶滅の2,000万年後か。さらに北上しようとするので、 ユーラシアと接したところが盛り上がったのがヒマラヤ山脈。海底が 8,000メートル以上も持ち上がった。 現在の京都の水族館から、2億5千万年前の超大陸へさかのぼり、そして現代のヒマラヤへ。 時空の壮大な広がりを感じながら勉強したひとときだった。
つくば市内で撮影したコケリンドウ(写真)。 コケと呼ばれるぐらい小さいが、立派なリンドウだ。
筑波実験植物園で、 ショクダイオオコンニャクの花が咲きつつあるようだ (植物園のサイトの成長日記)。 花序は高さ3メートル、直径1メートル以上になるとのこと。
庭のフェンスにからんでいるツルウメモドキが、地味な花を咲かせている (写真)。 フェンス際で茂っているタイムの花に、アオスジアゲハが来ていた (写真)。 休みなく動いているので写真が撮りにくい。
職場の構内の、やや日陰になっているところで咲いていた ジュウニヒトエ (写真)と ウマノアシガタ (写真)。
気が重くてなかなか手がつかない仕事は、放置すればするほど気が重くなる。 置いておくうちに軽くなることはない。気が重いと感じる時間が長くなり、 単位時間あたりに感じる気の重さも増加するので、 積算の気の重さは、放置する時間に単純に比例せず、 より急速に増加することになる…… そう分かっていても先送りしてしまうのが人間の不可思議さではある。
先日、 ササバギンランの写真を載せた。 もう一枚、花が開いた状態の花を載せる (写真)。 ギンランやササバギンランは、この程度までしか開かないようだ。 ササバギンランのチカクに、ササバではないギンランも生えていた (写真)。 ギンランは、茎の上方の葉が花序の高さまで伸びない。
ごく普通の種類だが、職場の構内では見かけたことがなかったミゾシダをはじめて発見 (写真)。
折々の写真からのページに最近の写真を加えた。 職場・通勤の 3月・ 4月、 庭の 4月など 。
私の職場では、毎年全員が上司と面接し、過去一年の成果を振り返り、今後1年の計画を立てる。 研究の成果は分かりやすいが、マネージメント的な業務の成果はよく分からない。 振り返ってみて、自分などいないほうがよかったとか、 いてもいなくても同じだったとかではなく、いないよりは多少ともましだったと思えれば、 まずはよしと自己評価することにした。そう思えると、ちょっと気が楽になる。 もちろん他人の評価はちがうかもしれないが。
10年ほど乗っている自転車は、だいぶ前からベアリングがガタガタだった。それでも無理やり乗っていた。 いいかげんベアリングを交換しようと自転車屋に持っていったところ、軸も傷んでいるし、 部品を外そうとしたら割れそうになるしで、どうしようもない状態だった。 思い切って買い替えた。新車は期せずして仕事に使っているコンピュータとお揃いになった (DELL の Precision と、 あさひの プレシジョン トレッキング)。 走ってみると、感動の軽快さ。 ちんたらと走る高校生についていくのに必死で漕いでいた、今までの負荷はなんだったんだ。
変化のない冬から一転して、日々、目移りして困るほどの被写体たちが現れる。 新葉が展開中のコウヤワラビやら (写真)、 開花中のササバギンランやら (写真)。
休みの日、職場の構内を静かに歩くと、ふだんはなかなか姿が見られない生き物を見かけることがある。 今日はウサギを見た。こちらに気付くと、ぴょんと跳ねて植え込みのむこうへ逃げていった。 残念ながら写真は撮れなかった。
植物は逃げないので、ゆっくり写真を撮れる。 ウラシマソウ (写真)、 ツボスミレ (写真)、 ホウチャクソウ (写真)。 ウラシマソウを構内で見つけたのははじめてだ。
締切が迫ってきた文章を書いている。一般向けの短いものだ。 その中で、植物が5億年ほど前に陸に上がったという話がでてくる。 生命の誕生が40億年ほども前であることを思うと、陸に上がったのはずいぶん最近だ。 恐竜が絶滅(6,550万年前)はかなり新しいことだし、 最近の氷期が終わってからの1万年など、ほんの短い時間だ。 だからといって、数日ぐらい締切に遅れるぐらいいいだろうという理屈にはならない。 100年足らずしかない人生をお互いに気持よく暮らすために、約束は守ったほうがよい。